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0歳児が喜ぶ絵本の読み聞かせ。色や音で興味を湧かせよう
子どもへの絵本の読み聞かせに、いつから、という決まりはありません。読み聞かせには、0歳児の赤ちゃんにもいい影響があると言われています。何をして遊んであげたらいいかわからない、という人は、まずは絵本の読み聞かせに挑戦してみてはいかがでしょうか。今回は、0歳児の赤ちゃんが喜んでくれる、読み聞かせのコツをお伝えします。
0歳児の子どもの特徴とは
音が出るものに興味を持つ
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだほとんど目が見えていないというのはよく聞きますよね。子どもの視力は、3歳ごろまで徐々に発達すると言われています。
一方で聴力はお腹の中ですでに発達しているとも言われているので、0歳児、特に月齢の低いうちは絵本を「見て楽しむ」よりも「聞いて楽しむ」方が合っていると言えそうです。
手触りのあるものに興味を持つ
赤ちゃんは、手で触ったり、舐めてみたり、感覚を刺激して遊ぶのが好きな子が多いようです。「ふわふわ」「がさがさ」「つるつる」「ちくちく」といったように、触ったときの感触の違いを楽しんでいます。
感覚を刺激することは、赤ちゃんにとって遊びでもあり、学びの一部でもあるのです。
興味のあるものを指で差して表現する
0歳10ヶ月ぐらいになると、興味を持ったものを指さしたり、意思を伝えるために指さしを使ったりする子が多くなるようです。ただしこれには個人差があり、1歳半ごろに指さしをする子も。
絵本を読みながら、読み手が「ほら、うさぎさんがいるね」といってうさぎを指さしたり、「あれ、ここにボールが隠れてるのかな?」とボールがありそうなところを指さしたりすると、段々と真似してくれるかもしれません。
0歳児の特徴を踏まえたおすすめの絵本の特徴
カラフルなイラストが描かれて、赤ちゃんにも見分けのつきやすい絵本
0歳児、特に月齢の低いうちは、視力もまだ安定していないので、淡い色で描かれた絵本よりも、濃い色ではっきりと描かれた絵本の方が興味を示しやすいようです。
また、細かい描写よりも、シンプルではっきりした線の方が、どこに注目したらいいのかがわかりやすく、集中できる子も。カラフルな色使いのものを選ぶと、描いてある内容がわからなくても、飽きずに見てくれるかもしれませんね。
読み手が動作も加え、絵本の楽しさを教えられる絵本
赤ちゃんとの遊びのなかで、代表的ともいえるのは「いないいないばあ」ですよね。これを題材にした絵本はたくさん出ています。「いないいない・・・」と読みながら読み手は顔を隠し、「ばあ」の部分でぱっと顔を見せてみましょう。
遊びと絵本を結び付けると、絵本を好きになってもらうきっかけになるでしょう。他にも、絵本に蝶が出てきたら、読み手が手で蝶を作ってぱたぱたさせたり、絵本の中で抱きしめる場面があったら、赤ちゃんをぎゅっと抱きしめてみたり。コミュニケーションにつながる場面が含まれている絵本を選べば、読み聞かせがそのまま遊びへとつながります。
指でなぞったり、布製の絵本では音を出したりと0歳の興味がわく絵本
赤ちゃん向けの絵本には布製のものもあり、ふわふわ、もこもこ、など手触りの違いが赤ちゃんを魅了します。鏡や鈴などの仕掛けがついているものも多く、振ったり、にぎったり、鏡をのぞいたり、さまざまな遊び方ができますよ。
他にも、クッションのように抱きしめていっしょに眠れる絵本や、赤ちゃんが楽しめる、色鮮やかな動物が飛び出す仕掛け絵本など、触って楽しめる絵本を探してみるのも良いですね。
0歳児を持つママの読み聞かせ体験談
0歳から絵本の存在を認識させることが大切
登場人物の名前を子どもの名前に変えて読むと、興味がさらにアップ
絵本を読むときは、絵本の内容がより身近に感じられるように、と意識しています。コップがでてくると「○○ちゃんも持ってるね」、葉っぱがでてくると「公園で見た葉っぱさんだね」といった具合に。「くまさんがぱくぱく食べた」といったような文が出てきたら、「くまさん」の所を子どもの名前に変えてあげるとより楽しんでくれます。食べるところでは実際に、つまんで食べるような仕草をしてくれますよ。
素材もポイント。破けない丈夫な絵本を選ぶと長く使えて安心
月齢が進むと「自分でめくりたい」という意思が出てきたので、ページが分厚く、破けないタイプの絵本が重宝しました。子どもの手でもめくりやすく、何度も進んだり戻ったり、ページをめくること自体を楽しんでいたようです。
仕掛けとして穴が空いていたり、部分的に立体的になっていたりする絵本は、より触って遊ぶことが多くなるので、破けにくい材質のものを選んだ方がいいように思います。
0歳児を夢中にさせる読み方のコツ
声色を変えて、読み手もいっしょに楽しみながら読む
単調なトーンで読み進めると、子どもはすぐに飽きう傾向に。楽し気な場面では、読み手も楽しそうに声を大きめにして読む、悲しい場面では、悲しげに、声を小さくして読むなど、声のトーンにメリハリをつけてみましょう。リズムよく、歌を歌うように読んでみるのも、子どもの興味を引くためのコツです。
子どもの様子や調子に合わせて、臨機応変に読むと、集中して聞いてくれやすくなります。
カラフルな色使いの絵本は見るだけで楽しめる
読み聞かせ、といっても、絵本に書いてある通りに読まなくてもOKです。文章を読んでいると集中力が切れてしまう場合は、絵だけを見て「見て!かわいいね!」「これなんだろうね」と、会話をしながら絵本を眺めるだけでもいいんです。それも大切なコミュニケーションの時間になります。
「この色とってもきれいだね!」と読み手がにこにこしていると、子どもも「何だか楽しそう」と絵本に対してプラスのイメージを持ってくれるでしょう。
リラックスした体勢で読む
0歳の赤ちゃんに読み聞かせをする時は、抱っこをしながら読むことが多いかもしれません。肌が触れ合い、リラックスした状態で読み聞かせを行うことで、親子ともに幸せな時間を過ごすことができますね。
文のリズムに合わせて膝を揺らしてみるのも楽しむコツの1つです。
気負わなくても大丈夫
0歳児の赤ちゃんに、どんな絵本を読み聞かせをしたらいいんだろう?と考えすぎてしまうかもしれませんが、あまり考えすぎてしまうと楽しく読み聞かせをしようと思っていても出てしまうかもしれません。まずは字が少なく、鮮やかな色の絵本をたくさん見せてあげましょう。段々と我が子の好みや、自分が楽しんで読める絵本のタイプがわかってきますよ。子どものお気に入りの絵本が見つかるようになるといいですね。