「甘えたいサイン」見落としていませんか?弟や妹が生まれたときの上の子へのフォロー

「甘えたいサイン」見落としていませんか?弟や妹が生まれたときの上の子へのフォロー

2017.06.18

下の子が生まれたとき、上の子が赤ちゃん返りをするなど、今までとは違う行動が見られることがあります。以前、幼稚園で働いていた筆者は、お兄ちゃん、お姉ちゃんになった上の子への接し方に悩む親御さんから相談を受けることもありましたので、上の子との上手な関係を築く方法を紹介します。

子どもの「甘えたいサイン」見落としていませんか?

攻撃的になる

下の子ができてから、お兄ちゃん(お姉ちゃん)がお友だちや下の子のおもちゃを奪う、たたく、押す、つねるなど意地悪になったと感じることはありませんか。自分への愛情が薄くなったと感じるのか、寂しさから自分の気持ちを上手に表現できなくなる子もいるのでしょう。幼稚園でも、弟や妹が生まれてから、様子が変わる子どもは少なくありませんでした。


1人でできていたことができなくなる

今まで1人でできていた着替えやトイレに行くなどに対して「できない」、「ママ手伝って!」と言ってくる。食事の際も「ママ食べさせて」と甘えてくる。

このようなとき「1人でできるでしょう」「なんで今までできていたのに!」と言って1人でやらせようとするのではなく、手伝ってあげることが大切です。

どうしても手伝うことが難しいときには、「〇〇ちゃんは、とっても上手に着替えられるのママは知ってるよ!」と子どもが自分でやろうとやる気が出るように声がけをしてみましょう。

上の子が


「自分のことを見てくれている」


と感じられる言葉がけをすることがポイントです。

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ハキハキ話せなくなる

今までハキハキ話せていた子どもが「ママが言って」や「先生、言って」など自分の言葉で伝えられなくなる。また、もじもじして相手に自分の思いを伝えられない場面が増える。


すぐに泣く

遊んでいて転ぶ、お友だちとのトラブルなど今までは泣かなかったちょっとしたことですぐに泣く機会が増えた。

良い子になって、がまんする

良い子になろうとお手伝いを率先して行ったり、赤ちゃんの面倒をみて可愛がったりする子どももいます。

本当は「もっとママに甘えたい!」と思っているけれど、実はがまんをしていて言えないでいるのかもしれません。

良い子にしていたらママに褒めてもらえる、認めてもらえると思い反対の行動として現れているのかもしれません。

これは、筆者が幼稚園で働いていたときの、妹が生まれたばかりの女の子のお話です。
幼稚園でお家ごっこをして遊んでいて何役になるか決める話し合いをしていたときに、


「私、赤ちゃんがいい」
「赤ちゃんでいいの?」
「だって、赤ちゃんだったらママにずーっと抱っこしてもらえるもん」


いつもは率先してお母さんやお姉ちゃん役をやっていた子だったのですが、家では頑張ってお姉ちゃんになろうとしているのだと気づかされました。

子どもの姿をよく見て、ふだんと違う様子が見られたときにはいつもよりも時間をかけて丁寧にかかわってあげましょう。

上の子との上手なかかわり方

ぎゅっと抱きしめる

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わがままが多くなったり、いつもと違う様子が見られたときはスキンシップが足りていない合図かもしれません。そのようなときは、積極的にスキンシップをとり、さりげなくぎゅっと抱きしめてあげてください。

頭をなでたり、少しの時間だけでも添い寝をするなどスキンシップをたくさんとって子どもが安心感を得られるようにしましょう。

ママも子どもを抱きしめることで、イライラしていた気持ちもかわいいなと落ち着くかもしれません。


最優先は上の子!

生まれたばかりの下の子はかわいい、泣いているからかかわってあげなくてはと下の子が優先になりがちですが、上の子こそしっかりかかわりフォローすることが大事です。

名前を呼ぶ順番もまずは上の子の名前から呼ぶ、おやつなどを渡すときも上の子から渡すなど、普段の生活の中の小さなことで良いので上の子を優先する意識をしてみましょう。


ちょっとした時間がとても重要

寝る前に1冊絵本を読む時間を作る、下の子が寝ている間の10分だけはじっくり話を聞く、お風呂のときに幼稚園や保育園の話を聞くなど、ほんの少しで良いので上の子にかかわる時間を毎日持ちましょう。

このとき、上の子と2人だけの時間というところが最も大切です。

「ママはあなたが大事だよ」という気持ちを言葉や行動で表現していきましょう。

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お兄ちゃん、お姉ちゃんの気持ちを考える

上の子も自分なりにお兄ちゃん、お姉ちゃんになろうと一生懸命です。

下の子が生まれると立場的にはお兄ちゃん、お姉ちゃんになりますが、まだまだママに甘えたい思いがあるのが本当です。

「お手伝いしてくれてありがとう」「(下の子を優先で動いたときに)待っててくれてありがとう」など上の子が頑張っている気持ちを理解しようとすることが大切です。

下の子のお世話をいっしょにする

おむつを替えるときにおむつを上の子に持ってきてもらう、赤ちゃんといっしょに遊ぶ(おもちゃであやす)など子どもにもできるお手伝いをお願いして、いっしょに下の子のお世話をしてみませんか。

手伝ってもらったら「ありがとう」「助かったよ」と感謝の気持ちをきちんと言葉で伝えましょう。

子どもは「大好きなママの役に立っている」と感じます。ママに褒められることはうれしく、お世話をするのが楽しいと思えるよう、手伝ってくれたときには大いに褒めてあげましょう。

上の子にこそたっぷりの愛情を注いで

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下の子が生まれたとき、大人は生まれたばかりの赤ちゃんにどうしても手をかけがちですが、本当は上の子にこそしっかり丁寧にかかわることが必要です。

お兄ちゃん、お姉ちゃんになってから抱く嫉妬や寂しさ、頑張っている気持ちも受け止め、パパママ両方の愛情をたっぷり注いであげたいものですね。

上の子の精神が満たされ、安定できるようなかかわりを意識しましょう。

2017.06.18

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