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小学校は保育園・幼稚園と何が変わる?宿題、行事、夏休みの過ごし方
幼児期を過ごした保育園や幼稚園を卒園し、小学校に入学する四月。新しい環境に子どもも保護者もドキドキすることでしょう。保育園や幼稚園と小学校では具体的になにが変わるのでしょうか。親目線での違いや、小学校での生活にスムーズに移行するコツ、先輩ママの体験談などを紹介します。
保育園・幼稚園と小学校の違い
保育園・幼稚園から小学生になると、帰宅が早くなったり学童に入れなかったりする「小1の壁」に悩まされるだけでなく、思いもよらなかったような問題が続々と起こるかもしれません。保育園や幼稚園時代とのあまりの違いに戸惑ってしまうママやパパも。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
「遊び」から「勉強」に
保育園や幼稚園までの活動の主体は「遊び」です。一方で小学生になると、一日の多くの時間を「勉強」をして過ごすことになります。それまではほとんどの時間を遊びに使っていた子どもが、いきなり勉強をして過ごすことになって、大きな戸惑いや疲れを感じることでしょう。
自由な時間が少なくなる
保育園や幼稚園では主活動や給食・お昼寝などの時間は決まっていますが、それ以外は自由に好きなことをして過ごせる時間も多いです。一方で小学校では、朝の会から授業時間、休み時間など細かく時間割が定められていて、自分が好きなことをして過ごせる時間はグッと少なくなります。
自分のことは自分で
保育園や幼稚園は先生にお世話をしてもらうことが多いですが、小学生になると基本的に「自分のことは自分で」行います。自分の持ち物は自分で管理し整理整頓を行ったり、休み時間のあいだに自分でトイレに行ったり、多くの場面で自己管理をする必要がでてきます。
ただ、このような変化に子どもたちが無理なく慣れるように上級生がサポートしたり、はじめのうちは遊びのような授業だったりと学校側も工夫をしてくれることが多いようです。
親目線での違い
先生とのコミュニケーションが減る
保育園や幼稚園では連絡ノートのやりとりや送迎で、先生とコミュニケーションを取る機会がありますが、小学校に入るとそのような関わりがグンと減ります。
心配なことがあるときは、連絡帳に書いたり電話をしたりと、親のほうから働きかける工夫も必要でしょう。
普段の様子を知る機会が減る
保育園では毎日の送迎があったり、幼稚園では頻繁に親が集まる機会があるため、子どもが普段どのように生活をしているのかは把握しやすいです。
ですが、小学校に上がると基本的には登下校を自分でするため、学校での子どもの様子を知ることが難しくなります。
夏休みや冬休みがある
共働きの家庭で最も困るのが、夏休みなどの長期休みかもしれません。低学年のうちは学童に行かせる家庭が多いですが、お弁当を持たせる必要があります。
また、学年があがるにつれて学童に行きたがらなくなる子も多く、一日中ひとりで留守番をさせるのかなど、新たな悩みが出てくることも。
用意するものが多い
図工を始めとして授業で使うものが急遽必要になることもあります。また、入学直後は毎日のように持って行くものがあるので、忘れ物チェックも気を付けて見てあげる必要があるでしょう。
行事や当番がある
学校行事やPTA関連などで、想像以上に学校に足を運ばないといけないため、共働きの家庭にとっては困ることも多いでしょう。
宿題を見ないといけない
学校から出される宿題の丸つけは、親の役割です。先生が全員分を見るのはもちろん大変ですが、宿題を家で見ないといけないことに驚くママ・パパも多いようです。
保育園卒と幼稚園卒の子どもで違いがある?
「幼稚園出身の子どもの方がしっかりしている」などと言われることもあるようです。幼稚園では先生の指示に従って集団で行動をしたり、勉強時間があったりするため、そのような行動に慣れているケースが多いことが理由のようです。
しかし、保育園や幼稚園も園ごとの方針やカラーに違いがあり、子どもの個性もひとりひとり違うので、もちろん一概には言えません。保育園・幼稚園どちらの出身でも特に心配はしなくてもよいでしょう。
入学前の心構えやコツ
小学校にあがった時にスムーズに過ごすためには、保育園や幼稚園とは違うということを事前に把握することが大切でしょう。
小学校では宿題が毎日出されるので、勉強をする習慣をつけることが必要です。勉強時間は短くても問題ありませんが、毎日続けるということ自体が最初は難しいもの。
入学前は簡単な内容でも構わないので、たとえば鉛筆の正しい持ち方を覚えながら絵を描く、ひらがなで自分の名前を書く、簡単な製作をする。これだけでも毎日続ければ机に向かうということが当たり前になるので、できるだけ入学前に習慣化しておくと安心でしょう。
体験談
子どもが小学生になったときに感じたことを、先輩ママに聞きました。
二年生のママ
三年生のママ
入学後はしばらく6年生がお世話でついてくれるので、息子は安心したようでした。一週間も経つと慣れた様子で「もう6年生いなくても大丈夫だけどなあ」などと言っていました(笑)。
四年生のママ
娘が一年生のときにちょうどコロナ禍で夏休みの学童もお休みになってしまい、すごく葛藤があったのですが仕事は休めなかったので、毎日ひとりで留守番をさせていました。保育園時代は良かったなと感じました
一年生のママ
娘は人が好きなので、狭い世界だった保育園に比べて小学校では友だちがどんどん増えることがとても楽しい様子でした。いつも「新しい友だちが5人できた」「全部で50人友だちになった」などと話してくれました。親としてもその姿は嬉しかったです
二年生のママ
宿題を親が丸つけしないといけないのは軽くショックを受けました(笑)。考えてみると先生が全員分を見るのは業務の負担が大きすぎるので、たしかに家庭で丸つけする方が効率的だとは思ったのですが、高学年になったとき大変だな……と少し気が重いです
保育園や幼稚園との違いを理解して入学を楽しみにしよう
子どもが新しい環境に行くとき、親もついつい心配しすぎてしまうかもしれません。ですが、一番不安なのは子ども自身です。情報収集はしっかりとしつつ、子どもが安心して学校に通えるように、ママ・パパもドンと構えていられるとよいですね。
子どもはすぐに小学校の生活に慣れていましたが、親としてはギャップがかなり大きかったです。保育園では送迎時に先生とのコミュニケーションや、子どもの普段の様子を知ることができましたが、小学校になってからはほぼありません。
うちの学校は個人面談なども特になく、一年を通して担任の先生と話す機会さえありませんでした。