バースプランに赤ちゃんへのメッセージはどう書く?書き方や記入例、ママたちおすすめの具体例、注意点など

バースプランに赤ちゃんへのメッセージはどう書く?書き方や記入例、ママたちおすすめの具体例、注意点など

2018.07.16

出産準備のひとつであるバースプランについて、出産を前に書き方や内容に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。バースプランとは何なのか、帝王切開の場合はどうするか、記入例や具体例など気になることはたくさんありますよね。今回の記事では、どのようなお産にしたか、周りのママたちに出産状況について調査しました。バースプランに関するママたちの体験談をご紹介します。

バースプランとは

妊娠して初めてバースプランという言葉を知ったママやパパも多いのではないでしょうか。バースプランと聞くと、自然分娩や帝王切開など分娩方法のことを思い浮かべるかもしれませんが、それだけではないようです。出産のために入院し、どのようなお産にしたいか、産後退院するまでどう過ごしたいかなどを計画するのが一般的にバースプランと言われています。

バースプランの具体例にはどのような内容があるのでしょう。周りのママたちの声を参考に、書き方や気にかけたいポイントなどについて紹介します。

バースプランの書き方

バースプランを書く妊婦さん
LDWYTN/Shutterstock.com

バースプランはどのように書くとよいのでしょう。書き方について紹介します。


産院によっては専用の紙をもらう場合も

バースプランをどのように取り入れているかは産院によって異なりますが、産院側でバースプランの用紙を準備している場合もあるようです。用紙を手渡しされるタイミングやいつまでに記入すればよいかなど、あらかじめ担当医師や助産師さん、看護師さんに確認してみてもよさそうですね。書き方がわからない場合、助産師さんなどに聞くと丁寧に教えてもらえる場合もあるようです。初産で出産がどういうものかイメージしにくい場合など、事前に相談してみてはいかがでしょうか。

20代ママ
20代ママ

妊娠中期に入ったころ、産院からバースプランの用紙をいただきました。分娩方法などの記載項目があり、次回の妊婦検診までに提出するよう助産師さんにいわれました

30代ママ
30代ママ

里帰り出産をしたので、病院を転院したタイミングでバースプランの用紙を渡されました。パパが実家に来てくれたときに一緒にバースプランの内容を考えました

産院で専用のバースプランの用紙を受け取ったママに聞くと、妊娠中期~出産予定日直前までさまざまなタイミングで渡されたようです。


バースプランの用紙を自分で用意する場合

産院側で特に用意がなく、バースプランを自分で一から書いて用意する場合もあるでしょう。書く内容も大切ですが、まずはバースプランの用紙を受け取ってもらえるか、いつ相談したらよいかなどを担当医師や助産師さんに確認できるとよいでしょう。

30代ママ
30代ママ

病院では特にバースプランプランの用紙は渡されませんでしたが、妊娠中期の妊婦検診で、バースプランの提出は可能と助産師さんに教えてもらいました。自分で用意したものに出産時の希望などを書いて病院に提出しました

バースプランには、ママやパパの名前や生年月日、出産予定日や診察券番号も記入しておくと、誰のバースプランか病院側も把握しやすいかもしれませんね。

バースプランの記入例<お産編>

バースプランの内容はどのようなものがあるでしょう。お産についてのバースプランの記入例とママたちの体験談をご紹介します。


分娩方法

お産方法にもいろいろな方法がありますよね。自然分娩や和痛(無痛)分娩など、どのようなお産を望むかを記入できるとよいでしょう。自然分娩の場合でも、陣痛がなかなかこないときに促進剤を使用するか、赤ちゃんが出にくいときの吸引や会陰切開をするかなどもバースプランで意志を伝えることは可能のようです。妊娠中の状況や出産状況によっても選択肢は変わるので、医師や助産師さんと相談できるとよいですね。

30代ママ
30代ママ

産院の方針で会陰切開をしないということだったため、普通分娩でしたが会陰切開はせずに、出産後に縫合してもらいました。お産のときの希望がどこまで叶えられるかは、産院の方針にも左右されるので、事前に確認した方がいいかもしれません

20代ママ
20代ママ

パパが出産に立ち会い希望だったため、立ち会い希望の旨を記入しました。バースプランの提出時に、緊急で帝王切開になる場合など、立ち会いができないケースについて説明を受けました

バースプランを提出後、産院の方針や妊娠・出産の状況によって、担当医師や助産師さんから追加の説明を受けることがあるようです。バースプランに希望をたくさん記入しておくと、より具体的なバースプランにすることができそうですね。


分娩中の環境作り

陣痛から分娩、体調回復まで同じ部屋で過ごせるLDRなどでは、自分で好きなように環境作りができる場合もあります。好きな音楽をながしたり、アロマを炊いたり、自分がリラックスしやすいアイテムがあればバースプランに記入してみてはいかがでしょう。産院でLDRなどを見学できるなら、お産のイメージがしやすいかもしれませんね。LDRを取り入れていない産院でも、陣痛室でリラックスできるよう希望を聞いてくれる場合も多いようです。出産までの時間は人によってそれぞれです。長時間かかる場合もあるので、少しでも寛げるよう工夫してみてはいかがでしょうか。

40代ママ
40代ママ

LDRが取り入れられている産院で出産しました。LDRでは、リラックスできるアロマを炊くことができました。陣痛は本当に痛かったですが、アロマのおかげでリラックスして出産に臨めました

30代ママ
30代ママ

LDRがない病院で出産しましたが、陣痛室にはさまざまなリラックスグッズが置いてありました

長時間の陣痛に耐えるためのLDRや陣痛室には、さまざまなリラックスグッズが用意されていることもあるようです。バースプランに希望を記入して、どのようなものを準備する必要があるか確認するのもいいかもしれません。


夫や家族に望むこと

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iStock.com/Yagi-Studio

陣痛中や分娩のとき、夫や家族にどのように接して欲しいかもバースプランに書いておけるとよいでしょう。陣痛中や分娩中に「〇〇して」と言葉で伝えるのは難しいかもしれません。実母には常に側にいて欲しい、夫にへその緒を切って欲しいなど、希望があれば記入できるとよいでしょう。出産の様子をビデオに収める場合、三脚の持ち込みができるか、誰が撮るのかなども決めておくと安心かもしれませんね。

20代ママ
20代ママ

会陰切開をする可能性があると聞いていたので、バースプランにパパにはなるべく頭側に立って手をつないで応援してほしいと記入しました

40代ママ
40代ママ

病院側に事前に確認した上で、出産直後、パパに赤ちゃんの写真を撮ってもらいました。今でも写真を見返すこともあり、とてもいい記念になりました

夫に立ち会ってほしいママ、立ち会ってほしくないママ、それぞれの声があるようです。出産直後の写真撮影など、いざ出産となる前までに、産院と家族に希望を伝えておきましょう。


家族立ち会いの有無

いざ赤ちゃんが産まれるときは誰が側にいて欲しいのかは、バースプランには忘れずに記入できるとよいでしょう。夫は側にいて欲しいけど義理の両親は席を外して欲しい、そんな場合もありますよね。ママが口頭で伝えるよりも、助産師さんなど病院側から伝えてもらった方がよりスムーズかもしれません。産院によっては立ち会いできる人が決められている場合もあるようです。夫が立ち会うかどうかも含め、夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。

30代ママ
30代ママ

出産した病院では、立ち会いはパパのみと決められていました。そのためパパの立ち会いの有無だけを病院に伝えるだけだったのでスムーズでした

産院から渡されるバースプランの用紙に立ち会いができる家族が記入されているケースもあるようです。誰が立ち会いできるのかを確認したうえで、立ち会いの有無を家族で話し合いましょう。


帝王切開の場合

計画的に帝王切開する場合もあれば、急きょ帝王切開となる場合もあるかと思います。帝王切開だとできることが限られるかもしれませんが、産院によってはママの希望をできるだけ叶えてくれる場合もあるようです。産後すぐに抱っこするのが難しいようであれば、出産直後に赤ちゃんとママの写真を撮ってもらうのもよいかもしれません。計画帝王切開なら、できることとできないことを助産師さんなどに聞いてみるのもよさそうですね。

30代ママ
30代ママ

産院では、帝王切開になった場合のバースプランを記入する箇所があったので、助産師さんに相談しながら記入をしておきました

40代ママ
40代ママ

計画帝王切開で出産しました。事前にバースプランには、麻酔が初めてなので怖いこと、手術室でなるべく声をかけてほしいことなどを記入しました

産院によっては、急きょ帝王切開になった場合のバースプランを記入する箇所が設けられているようです。出産までは何が起こるかわからないため、さまざまなケースを想定しておくといいかもしれませんね。

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バースプランの記入例<産後編>

バースプランは出産時だけではありません。産後はどのように過ごしたいかも考えてみてはいかがでしょう。産後のバースプランの記入例についてご紹介します。


赤ちゃんへのメッセージ

出産直後、赤ちゃんへどのような言葉をかけたいですか?名前が決まっているなら名前を呼んでみたり、「待ってたよ」「産まれてきてありがとう」などの言葉もすてきですよね。

30代ママ
30代ママ

初産であまりイメージがついていませんでしたが、出産直後は本当にへとへとでした。バースプランに、出産直後に伝えたい言葉を記入してパパと共有しておいて良かったです

出産直後は疲れてしまい、ママが声をかけてあげられない場合もあるでしょう。赤ちゃんへのメッセージが決まっているなら、事前に夫に伝えておいてもよいかもしれませんね。


母子同室について

産院によって異なりますが、母子同室で過ごすタイミングを選択できる場合もあるようです。産まれたその日から母子同室で育てたいのか、一晩休んでから母子同室がよいのかなど、希望があれば記入してみてもよいでしょう。

20代ママ
20代ママ

授乳指導のため、出産当日から赤ちゃんと一緒の部屋で過ごしました。初日は出産で疲れていてとても大変でしたが、退院後の育児の自信につながりました

30代ママ
30代ママ

母子同室を希望するかどうかをバースプランに記入しました。産後の体調がどうなるか想像がつかなかったため、可能なら母子同室にしたい旨を記入しました

ママたちに聞くと、母子同室は産院によってさまざまなようです。バースプランに記入したうえで、担当医師や助産師さんに希望を相談してみるといいかもしれません。


産後の授乳方法

出産してしばらくすると、授乳や調乳指導が始まります。できるだけ母乳で育てたいのか、ミルクと混合したいのかなど、授乳方法についてこだわりがあればバースプランに書いておくとよいでしょう。状況によってはミルク中心で育児をしたい場合もあるかもしれません。

30代ママ
30代ママ

バースプランの授乳方法には母乳で育てたい旨を記入しましたが、帝王切開になったため入院中はなかなか母乳をあげることができませんでした

30代ママ
30代ママ

上の子もいるため、混合を希望していましたが出産直後から母乳の量が多かったため、母乳育児になりました

母乳の出る量などは出産後はじめてわかる場合が多いようなので、看護師さんや助産師さんと相談しながら、ママと赤ちゃんにあった授乳方法を見つけてみてはいかがでしょうか。


退院後の生活について

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iStock.com/onurdongel

退院したあとどのように過ごすのか、バースプランに記入する場合もあるようです。退院間もない間は実母や義母が側にいてくれる場合もあれば、退院してすぐに日中一人で赤ちゃんのお世話をする場合もあるでしょう。

40代ママ
40代ママ

里帰り出産のため、約1カ月間実家に滞在する旨を記入しました。里帰り出産の場合、平日はパパがいないので、パパの育児参加に関することなどをアドバイスしてもらいました

里帰り出産した場合、いつまで地元にとどまるかなどもありますよね。退院後の過ごし方についてバースプランに具体的に書いておくと、退院後の生活を踏まえたアドバイスを病院側もしやすくなるかもしれませんね。

バースプランで気にかけたいこと

バースプランはどのような点に注意して考えるとよいのでしょう。用紙に書きだす前に気をつけたいポイントについてご紹介します。


何ができるかを産院へ確認

分娩中や産後に何ができるのかは、産院によってさまざまです。へその緒を自分で切ったり、産後はまず夫に子どもを抱っこして欲しいなど、こだわりたい内容があれば早めに産院に相談してみてはいかがでしょう。できないことがあらかじめ確認できれば、バースプランの内容もより具体的に考えられるのではないでしょうか。


必ずしも望み通りとはいかない

いろいろなバースプランを考えてはいても、出産は予定通りにいかない場合もあるでしょう。普通分娩の予定が帝王切開になったり、仕事中の夫は立ち会いに間に合わないかもしれません。「思い通りにならなくても仕方ない」という心構えをしておくと、後から残念な気持ちになりにくいかもしれませんね。


夫や家族と話し合う

出産はママの気持ちも大切ですが、パパになる夫の気持ちも大切にしてあげたいですよね。家族みんなが希望するお産ができるよう、まずは夫婦間でよく考えてみてはいかがでしょう。上の子がいる場合、出産中は実家などで預かってもらう場合もあるかもしれません。病院の待合室で祖父母といっしょに待っていて欲しいなら、事前に伝えておく必要もありますよね。ママ一人で考えず、必要があれば家族で話し合って決めてみてはいかがでしょうか。

どのようなお産にしたか、ママたちおすすめバースプラン

周りの人がどのようなバースプランを作っているか、気になる方も多いのではないでしょうか。どのようなお産にしたか、周りのママたちにおすすめのバースプランについて聞いてみました。


分娩環境に関するバースプラン

30代ママ
30代ママ

においづわりが続いていたので「部屋をできるだけ無臭にしてください」と書きました。「無臭は難しいけどできる限り気にかけます」と言ってもらえたので安心しました。陣痛が始まってからはにおいを気にする余裕もなかったのですが、陣痛の波がおさまったときに気持ち悪くならずにすみました。好きな香りや落ち着く香りがあれば、バースプランに書くのもおすすめです

20代ママ
20代ママ

妊娠中期くらいから毎日決まったオルゴールの音楽を聴いていました。出産中もその曲があったら赤ちゃんといっしょにリラックスできるかなと思い、バースプランに記入してCDを持ち込みました。陣痛がおさまったときにいつもと同じ曲が流れていたので、周りの騒音を気にせずにすみました

周りのママに話を聞くと、できるだけ出産に集中できるよう環境を整えている場合もあるようです。陣痛中や分娩中は気になることがあっても、なかなか伝えられないかもしれません。香りや音楽など環境に関する希望があるなら、バースプランに書いてみてはいかがでしょうか。


出産に関するバースプラン

30代ママ
30代ママ

夫にへその緒を切ってもらうこと、赤ちゃんが産まれたら最初に夫に抱っこしてもらうことをバースプランに書きました。産院の方針で、最初の抱っこは私がしましたが、へその緒は夫が切りました。「父親になる自覚が持てたと」と後から言われたので、夫婦で出産に携われたようで嬉しかったです

20代ママ
20代ママ

産後の処置が終わった後に胎盤を見たいとバースプランに書きました。見る機会もなかなかないですし、お腹の中で赤ちゃんに栄養を送ってくれたんだなと思うと記念に見ておいてよかったなと思います。次の子を産むときも、やっぱり見せてもらうつもりです

より印象深い思い出として残せるよう、胎盤を見たりへその緒を自分たちで切るようバースプランを立てたママもいるようです。産院によってどこまで参加できるかは異なりますが、今しかできない貴重な体験ではありますよね。バースプランの一つとして、夫や産院に相談してみてはいかがでしょうか。


産後に関するバースプラン

20代ママ
20代ママ

できるだけ母乳で育てたいとバースプランに書きました。産後はあまり母乳の出がよくなかったので入院中は混合でしたが、助産師さんが丁寧にマッサージ方法を教えてくれたのがうれしかったです。退院後は自分でも母乳ケアができたので、記入したかいがありました

30代ママ
30代ママ

産後すぐに赤ちゃんと一緒に過ごしたいと思いバースプランで希望していましたが、産後私が体調を崩していたこともあり、母子同室は産後3日経ってからでした。当時は残念な気持ちもありましたが、今思えばあのときしっかり休ませてもらえてよかったです

授乳方法など、バースプラン通りにいかない場合もあるかもしれませんが、希望を伝えておくと適切な指導を受けられる場合もあるようです。産院ではママや赤ちゃんの体調を優先に対応してもらえるので、バースプランと異なった場合は指示通りに過ごせるとよいのではないでしょうか。

バースプランの書き方はママ次第

笑顔の妊婦
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今回の記事では、どのようなお産にしたか、周りのママたちに出産状況について調査し、バースプランに関するママたちの体験談をご紹介しました。

周りのママに話を聞くと、バースプランに書く内容はママやパパによってさまざまでした。書き方に迷ったら、出産中に夫や家族に何をしてほしいか、産後はどう過ごしたいかなどの記入例を軸に検討してもよいかもしれません。どのようなお産にしたか、周りのママに具体例やおすすめを聞いたりバースプランによく書かれている例文などを看護師さんに聞くのも参考になりそうですよね。帝王切開の場合でも思い出に残る出産ができるよう、自分が思い描くバースプランとは何か、考えてみてはいかがでしょうか。

2018.07.16

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