【産婦人科医監修】妊活中の飲酒はいつまで?飲酒が与える影響とは

【産婦人科医監修】妊活中の飲酒はいつまで?飲酒が与える影響とは

適切な飲酒量について

妊活中はいつまで飲酒をしてもよいのか気になる夫婦もいるでしょう。飲酒がどのような影響を与えるのか知りたい場合もあるかもしれません。今回は、妊活中の飲酒はいつまでなら大丈夫なのかや、妊活中の飲酒が女性と胎児、男性に与える影響、妊活中の適切な飲酒量について解説します。

杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

妊活中の飲酒はいつまで?

妊娠が発覚したらアルコールを控えるべきですが、妊活中はいつまで飲酒を続けてよいのでしょうか。飲酒が妊活にどのような影響を及ぼすのか気になる夫婦もいるでしょう。

妊活中の飲酒は、母体や胎児に大きな影響はなく、飲酒をやめなければいけないという決まりはありません。しかし、アルコールの摂取は妊活に影響を及ぼすため、妊活を始めたら夫婦共に飲酒を控えることをおすすめします。

今回は、妊活中の飲酒が夫婦と胎児に与える影響と、適正な飲酒量について解説します。

妊活中の飲酒が女性と胎児に与える影響

飲酒は、女性の身体にどのような影響を与えるのでしょうか。妊活中や妊娠したことに気づかず飲酒をしてしまったときの胎児への影響についても解説します。

生理周期の乱れ

アルコールを過剰摂取すると、肝機能の低下により生理周期が乱れる場合があるため、飲酒する際は、量に注意が必要です。

受精卵のベッドを作る働きをするエストロゲンは、卵巣からの分泌と肝臓での分解を繰り返しています。過度な飲酒をすると、肝機能が低下し、エストロゲンの分解能力も低下するため、生理周期の乱れを引き起こします。

適切な飲酒量であれば大きな影響はありませんが、飲酒は妊娠しにくい状態を高める可能性があるため、妊娠中は注意しましょう。

排卵日が特定しにくくなる

排卵日の把握
Piman Khrutmuang- stock.adobe.com
妊娠しやすい時期を知るために、基礎体温を測り排卵日を確認する女性は多いでしょう。妊娠の確率を高めるには、子宮の中で精子が排卵を待っている状態がよいとされているため、生理周期を知ることは大切です。

飲酒をすると基礎体温が上がり、排卵日が特定しにくくなるため、妊活が難しくなる場合があります。

生理周期をしっかり把握するためにも、排卵日前後の飲酒は控えるとよいでしょう。

酸化ストレス

酸化ストレスとは、アルコールを分解する働きをもつ活性酸素が大量発生し、活性酸素を除去する抗酸化作用とのバランスが崩れた状態を言います。

活性酸素はアルコールの分解だけでなく、細菌やウイルスと闘う働きもするため、身体にとって大事なものです。しかし、大量発生すると、健康な細胞を攻撃したり、卵子の老化や酸化を促します。過度の飲酒は、酸化ストレスの働きを活発にすることがあります。

妊娠を希望する際は、卵子の質を保てるように、飲酒を控えて生活習慣を改善させることが大切です。

胎児性アルコール症候群のリスクを高める

妊娠超初期は、妊娠に気づかず飲酒をしてしまう人もいるかもしれません。妊娠に気づかず飲酒をすると、お腹のなかの赤ちゃんが胎児性アルコール症候群になる危険性が高くなります。

胎児性アルコール症候群は、飲酒によって胎児の低体重や脳障害、奇形などを引き起こす先天性疾患のひとつです。アルコールを大量に摂取しなくても、胎児アルコール症候群の報告例があるため、妊活中の飲酒は十分注意しましょう。

妊活中の飲酒が男性に与える影響

さまざまなお酒
Atsushi Tada- stock.adobe.com

妊活中の飲酒は、男性に下記のような影響を及ぼします。

  1. 精子を作る力が落ちる
  2. 男性ホルモンの分泌が低下し、性欲が減退する
  3. 酸化ストレスを引き起こす
精巣を温めると精子を作る力が落ちるため、アルコールの摂取で体温が上昇すると、妊活が順調に進まない可能性が高まります。また、アルコールによって男性の性欲が減退すると、性行為の回数が減り、結果的に妊娠の確率が低下することが考えられるでしょう。

男性も女性と同じように、アルコールの過剰摂取によって酸化ストレスを引き起こします。男性の場合は、精子の運動率が低下したり、DNAの破損によりお腹のなかの赤ちゃんの細胞分裂が正常に進まないなどの影響があるため、飲酒は控えるべきでしょう。

妊活中の適切な飲酒量

過度な飲酒は、妊活に影響を及ぼすため控えるべきですが、適切な量を守って飲酒する分には問題ありません。厚生労働省の資料を元に、適度な飲酒量をご紹介します。
  • ビール:1缶(500ml)
  • 清酒:1合(80ml)
  • ウイスキー・ブランデー:ダブル1杯(60ml)
  • 焼酎:1合(180ml)
  • ワイン:1杯(120ml)
  お酒に酔いやすい人や顔が赤くなりやすい人は、上記の目安よりも量を減らすとよいでしょう。ストレスを溜めないよう、適度な飲酒をして妊活ができるとよいですね。
出典:「節度ある適度な飲酒」について/厚生労働省

適度な飲酒量を守って妊活しよう

酒を飲む男女
paylessimages- stock.adobe.com
妊活中の飲酒が女性に与える影響には、肝機能の低下による生理周期の乱れや酸化ストレスなどがあります。妊娠に気づかずお酒を飲んでしまった場合は、胎児性アルコール症候群のリスクを高めるため、妊活中に飲酒する際は十分な注意が必要です。

男性の場合は、精子を作る力が低下したり、性欲が減退することが分かっています。女性と同様に、酸化ストレスによる精子の運動率低下やDNA破損などの影響を受けるため、妊活中の夫婦が飲酒をするときには意識することが大切でしょう。

妊活中は飲酒を控えることが望ましいですが、ストレスを溜めないためにも、飲酒量を守って妊活ができるとよいですね。

監修:杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

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杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)

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信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。

患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。

田園調布オリーブレディースクリニック

2020年02月20日

専門家のコメント
22
    かよう先生 保育士
    妊活中は妊娠しているわけではないため、どこまで意識したり制限したら良いか迷うこともありますよね。
    飲みすぎると色々と支障が出ることを知り、適度に楽しむことが大切ですね。
    ぽんた先生 保育士
    濃くしたお茶に氷をいれて、ロックみたいにして、ちびちび飲む。緑茶、ハーブティー、麦茶などなど色々。普段だとぜいたくな感じだけど、アルコールの代わりならいいかなー。
    ぷん先生 保育士
    妊活中でも飲みたい時は飲みたいですよね😂私はリセット期に合わせて飲んでいました。
    妊娠したらしばらく飲めなくなるので嗜む程度ですが、お酒も楽しみました😋!
    さと先生 保育士
    その人によると思います。
    そろそろ妊娠できたらいいな程度の方なら妊娠が判明してから禁酒するので十分だと思います。
    できるだけ早く授かりたい人や妊娠しづらい体質の人は、思い切って完全にやめた方が妊娠への近道になると思います。
    すー先生 保育士
    妊活中は生理がきたら解禁し、排卵日までたまに飲んでいました。排卵日が過ぎるとまた禁酒というローテンションでした。妊娠すると2年は母乳もあり飲めないので、妊娠してない内に飲んでおこう!と思っていました。
    のの先生 保育士
    妊活中で、妊娠の可能性がある時期は禁酒することをおすすめします。リセットしてしまったら、頑張ったご褒美として呑むといいと思います。
    でぶいも先生 保育士
    一人目の授乳がもうすぐ終わるので、お酒を飲むのを楽しみにしていましたが、二人目も計画中なのであまり楽しめないなと思っています。子育て終わって存分に飲める日が楽しみです!
    ゆか先生 保育士
    禁酒はしていませんでした。といっても普段からかばがば飲むタイプではなかったので😃

    でも、お酒は好きだったので妊娠がわかって禁酒生活は正直辛かったですね~(笑)
    母乳が終わって呑めるようになってすごく嬉しかったです😆
    おはぎ先生 保育士
    私もお酒は好きでしたが、ノンアルコールも沢山種類があるのでイベントの時はストレスなくノンアルコール飲んでました。お友達に教えてもらったんですが、カルピスの原液を水ではなくノンアルコールピールで割るとすごーく美味しいです♥水で割って子どもはカルピスジュースにして、パーティーなどでも使えますしぜひ試してみてくだい🌟
    せんせい 保育士
    妊娠したら皆さんピタッとやめますよね☺︎意識して妊活してる時は適度がいいんじゃないでしょうか!私の知り合いで我慢する方がストレスだ!と言って妊娠中もお酒飲んでる人もいましたけど💦なんでも適度が一番ですね🌞
    あーちん先生 保育士
    もともとあまり飲む方ではありませんでしたが、妊活してからは飲む量を減らしていました。
    夫の飲酒は特に気にしていませんでしたが、男性にも影響はあるのですね。。

    2人目以降も考えているので、きちんと考えて夫婦で気をつけていきたいと思います!
    ゆきんこ先生 保育士
    妊活中、もしかしたら妊娠しているかもと常に思っていたのでお酒は控えていました。生理が来たらまた1から頑張ろうとその時にお酒を飲むことはありました。
    なごみ先生 保育士
    ストレスを溜めるのもよくないと思い、特に気にせず飲酒しています。ただ量はほろ酔いなどのアルコール度数の低いもの一回コップ一杯を週2程度とほんのすこーしだけ気をつけてはいます。
    ちぃ先生 保育士
    妊活している時は基本禁酒にしています。もし妊娠していたら…と考えるとなかなか呑めないですよね。私も今妊活中なので、早く解禁になる日が楽しみです♩
    最近はノンアルコールでも美味しいものもあるのでパーティーなどの時は買って一緒に雰囲気を楽しんでいました。
    はなこ先生 保育士
    2人とも妊娠が発覚した時からやめました!妊活中は特に制限をかけるわけではなかったですが、制限される方もいらっしゃいますし、人それぞれだと思います!!妊娠がわかったら必ず禁酒しましょう!
    りお先生 保育士
    妊活中、難しいですねー💦妊娠しているかどうかわからない状態ですもんね。
    私は、排卵期入る頃には念のため控えるようにしていたような気がします。
    だって、もし妊娠していて胎児に影響があったら一生後悔してしまいますよー!!

    生理が来て、排卵期までの間なら気分転換飲んでもいいような気がします♬
    ぺち先生 保育士
    妊娠を希望しているのなら、ノンアルコールとかを飲んだ方が良いのかな?と思います。何かあったらイヤですもんね、、!
    こいまま先生 保育士
    普段からお酒はあまり飲まないのですが、たまーに飲みたくなる時も…。
    そんな時はノンアルコールの梅酒(炭酸なしのもの)をよく飲んでいました。
    無理なく妊活すすめていけるといいですね。
    めめ先生 保育士
    私は普段からあまり飲む方ではないですが妊活中はタイミングを取り生理がくるまでの間は念のため控えていました。
    まあ先生 保育士
    妊娠したらしばらく飲めなくなるので、妊活中も嗜む程度は良いのかな?と思っていましたが、その人の体質や妊娠のしやすさにもよるんですね。
    のんの先生 保育士
    練習を考えるのに色々な事を制限し、範囲はどこまで?と気になりますよね。
    あまり気にしすぎずに、妊活に励んでいただきたいとおもいました。
    まな先生 保育士
    妊活を始める時点でアルコールは避けたほうが良いですね。
    妊娠中、お酒が飲みたい気分になったときは炭酸のジュースや、ただの炭酸水を飲んでいました。

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