結婚、出産を機に一度退職したママのなかには、ブランクがあることなど気になって、再就職や就職ができないのではないかと悩む方もいるようです。今回の記事では、再就職先の探し方や就職しやすいと感じた仕事、準備期間にしたことなどママたちの体験談を交えてご紹介します。
子育てが落ち着いたタイミングで、再就職を目指すママもいるのではないでしょうか。しかし、何年かブランクがあることで消極的になってしまうこともあるかもしれません。そこで、働きたいママたちが具体的にどのようなポイントで悩んでいたか聞いてみました。
「1人目の出産を機に、夜勤もあったサービス業を退職しました。3年のブランクを経てまた働きたいと思いましたが、高卒だったので再就職できないのではないかと不安でした」(20代ママ)
「前の仕事との間に5年間のブランクがあり、履歴書に堂々と書ける職歴がないように感じました。子どもを育てながら再就職先を探すことは、スケジュールや条件の面でも思うようにいかないことも多かったです」(30代ママ)
あらためて働きたいと考えた際、出産や子育てでブランクがあることを面接でどのように思われるか不安を感じるママもいるようです。また、ブランクを経て子育てしながら働くことをイメージできず、このまま就職できないのではないかと悩んでしまったという声も聞かれました。
ブランクを経て仕事を見つけたママたちに、再就職先の探し方について聞いてみました。
「求人情報を扱うサイトに登録し、就職先を探していました。地域や持っているスキル、希望する条件をもとにさまざまな情報が見られるので便利でした」(30代ママ)
サイトに登録することで、求人の募集が出たらすぐにわかるようにしていたようです。他には、気になる企業ややりたい仕事と関連する会社のSNSをフォローしていたというママの声もありました。
すぐに就職を考えていない場合でも、情報だけは集めておくと求人の傾向やタイミングを把握しやすいかもしれません。
「ハローワークに行って再就職先の相談をしました。どういった会社かや面接の際の心がけなど、具体的なアドバイスをもらえて励みになりました」(20代ママ)
ハローワークでは、職業訓練など再就職に向けたさまざまな相談もできるようです。また、ハローワークで仕事を紹介してもらう場合、面接が可能かなども相手の勤務先に確認してもらえるので安心だったという声もありました。
「自営業の友人に紹介してもらった会社で、事務として働けることになりました。他にも子育てしながら働いているママもおり、ブランクがあっても大丈夫と受け入れてくれる雰囲気でありがたかったです」(30代ママ)
他にも、以前の仕事先に時短勤務という形で再就職したというママの声がありました。今までかかわってきた人たちに仕事を探していることを相談してみると、何かよいアドバイスや情報が得られるかもしれません。
実際に仕事探しを始める際に、ブランクがあっても就職しやすい職業というものはあるのでしょうか。
「派遣の登録をしていた会社で欠員が出たようで、事務職で働かないかと声をかけていただきました。簿記の資格もなかったのですが、仕事をしながら覚えることができ勤務時間や休日も固定されていたので助かりました」 (20代ママ)
「自宅や子どもの保育園から近い場所にある介護施設に再就職しました。通っている保育園のママにも、福祉関係の職場で働いている方が多かったです」(30代ママ)
一般事務や経理などの事務職と、介護や保育などの福祉系の仕事は募集も多岐に渡り、就職しやすいといった声が聞かれました。 他にも、主婦の経験を活かせる仕事として、家事代行サービスを提供する会社に就職したママもいるようです。
「地域の広報の仕事に応募したのですが、経験者優遇だったようで面接に進めませんでした。一定期間の経験が必要な職種は、子育てでブランクがあるママにとって難しいのかもしれません」(30代ママ)
「高専門学校などにも行っていないので、専門的なスキルが必要な仕事には就職できないと感じました」(20代ママ)
募集が多岐に渡る職業と反対に、専門的なスキルや経験を必要とする職業は面接すらできなかったというママの声がありました。希望の職業が決まっている場合は、ボランティアや勉強会に参加するなど、ブランクといわれる仕事をしていない期間のうちから何らかの形で関わっておくことも大切になるかもしれません。
再就職するまでの準備期間に、できることはあるのでしょうか。実際に、どのようなことをしていたのか、ママたちの声をもとにポイントをまとめてみました。
再就職までの間、医療事務や介護などの資格取得に向けて勉強をしていたというママの声がありました。スキルアップを目指して行動することで、働きたいと気持ちが周囲にも伝わり夫や家族の応援が得やすくなるかもしれません。
他には、ひとまず在宅ワークや派遣社員として働くことを選ぶママもいるようです。時間に融通が利きやすく、給料を受け取りながらスキルアップも目指せるので、正社員になった際も実務経験を活かせるのではないでしょうか。
就職先に悩むときは、条件をあらためて見直してみてもよいでしょう。家から近い場所で探すのか、自分がやりたかった職業にするのかなどを再認識することで、対策や自分ができることも見つけやすくなるかもしれません。
思い通りの会社を見つけることが難しい場合も、自分が最も重視する条件で選べば、気持ちの面で納得しやすくなりそうです。
すぐにでも働けるということは、就職する上で強みのひとつになるかもしれません。保育園や幼稚園といった預け先の確保だけでなく、万が一子どもが熱を出したときにママ以外も看病できるよう家族で協力体制を整えておくとよさそうです。
仕事に穴をあけないためにきちんとした対応を考えていることが伝わると、就職先からの印象アップにもつながるのではないでしょうか。
仕事を始めるまでのブランクは、子どもや自分とじっくり向きあうことができる期間といえそうです。さまざまな仕事の経験を積みながら、最終的に希望する職業に就けたというママの声もありました。
就職できないと悩む前に、理想とする働き方や家庭と仕事のバランスなどをあらためて考え、自分にあった仕事を選べるとよいですね。
2018年10月23日
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