働くママの幼稚園事情。保育園ではなく幼稚園を選んだ理由

働くママが幼稚園を利用するときに気をつけたこと

働くママの幼稚園事情。保育園ではなく幼稚園を選んだ理由

働くママが子どもを預ける施設を考えるときに、幼稚園が気になることもあるかもしれません。保育園ではなく幼稚園を選ぶ理由には、どのようなものがあるのでしょうか。今回は、幼稚園に決めた理由、お弁当の用意やママ友との関係など、幼稚園を選んだ働くママたちの体験談を交えて紹介します。

幼稚園と保育園とは

小学校就学前に子どもが通う施設を保育園、幼稚園のどちらにするべきか迷うママもいるでしょう。保育園と幼稚園の違いがわからずに戸惑うこともあるかもしれません。

幼稚園と保育園の管轄や施設の目的についてご紹介します。


幼稚園

幼稚園は文部科学省の管轄のもとに、3歳以上の幼児を対象として保育する施設で、小学校以降の生活・学習の基盤を作る、学校教育の始まりとしての役割があるとされています。

教育時間は1日4時間を標準としていますが、園によっては午後や土曜日、夏休みなどの長期休業中の預かり保育などを実施しているところもあります。

出典:第1章子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の方向性
出典:子ども・子育て支援新制度なるほどBOOK/内閣府・文部科学省・厚生労働省

保育園

保育園とは、厚生労働省の管轄のもとに保育を必要とする乳幼児の保育を行う施設のことで、児童福祉法上の正式名称は保育所といいます。子どもの健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設とされています。

保育時間は基本的に1日8時間で、延長保育を行っている園もあります。

出典:保育所保育指針解説/厚生労働省
出典:子ども・子育て支援新制度なるほどBOOK/内閣府・文部科学省・厚生労働省

働くママが幼稚園を選んだ理由

ママと子ども
zhu difeng/Shutterstock.com

働くママが子どもの通う施設を決めるときは、利用時間が長い保育園を選ぶ場合が多いかもしれませんが、中には幼稚園を選ぶママもいるようです。なぜ幼稚園を選んだのかママたちに理由を聞いてみました。


働く時間が短かった

30代ママ
30代ママ

私のパートの就業時間が9時~13時なので、保育時間が短い幼稚園に通うことにしました。

40代ママ
40代ママ

気になった幼稚園の保育時間は8時30分~14時30分でした。パートの勤務時間を考えるとちょうどよい時間帯だったので、その園に決めました。

働く時間が短かいため、幼稚園を選んだというママの声がありました。パートなどで短時間勤務のママは、保育園よりも保育時間が短い幼稚園を選ぶ場合が多いようです。


預かり保育が利用できた

40代ママ
40代ママ

延長保育を利用しながら働くことを考えて、幼稚園を選びました。19時まで保育時間を延長できるので、仕事が遅くなった日も利用しやすいと思いました。

30代ママ
30代ママ

幼稚園は保育園とは違い、春、夏、冬休みがあり、その期間登園できないと思っていました。長期の休みには預かり保育があることを知り、保育園と同様の時間に幼稚園に通うことができると考えて、幼稚園にしました。

預かり保育を利用できることを知り、幼稚園を選んだというママの声がありました。幼稚園によって延長保育の時間は異なるようなので、あらかじめ確認しておくとよいかもしれません。


子どもの年齢で決めた

30代ママ
30代ママ

子どもが3歳になってから働こうと考えていました。3歳から通うことができるのが幼稚園だったので、入園を決めました。

働くタイミングを考えて、3歳から通える幼稚園に決めたというママの声がありました。ママの働くタイミングは家庭によって違いがあるでしょう。子どもを幼稚園に預けてから、空いた時間ができたため、働き始めたというママもいました。


通いやすかった

30代ママ
30代ママ

保育園よりも幼稚園のほうが近かったので、送り迎えを考えると通いやすいと思いました。

40代ママ
40代ママ

職場の近くに幼稚園があり、送り迎えがしやすいと感じました。子どもが風邪などで早退する場合も、職場からすぐに迎えに行くことができるので選んでよかったです。

送迎のことを考えて幼稚園を選んだというママの声がありました。毎日登園することを考えると、通いやすさを優先して自宅や職場から近い幼稚園を選ぶのも、ひとつの方法かもしれません。


幼稚園の方針が気に入った

園舎
Dainis Derics/Shutterstock.com
20代ママ
20代ママ

幼稚園の正課のカリキュラムに魅力を感じたため、その園に決めました。

30代ママ
30代ママ

身体を動かすことが好きな息子が楽しめる幼稚園を選びたいと考えていました。園庭が広く、外遊びが多い幼稚園に決めました。

園と家庭の方針が合う幼稚園に決めたというママの声がありました。勉強を楽しめたり、運動中心だったりと幼稚園によってカリキュラムに違いがあるようです。説明会や1日体験などに行き、子どもが楽しんで通えるか考えてみるとよいかもしれません。

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働くママが幼稚園を利用するときに気をつけたこと

働くママが幼稚園を利用するときに気をつけたことを、ママたちに聞いてみました。


年間スケジュールの確認

20代ママ
20代ママ

平日の参観が多く、月によっては3回ほど保護者が幼稚園に行く用事があります。年間行事予定表や幼稚園からの手紙でスケジュールを把握し、職場のシフト調整に漏れがないように気をつけています。

年間スケジュールや園からの手紙をしっかり確認するというママの声がありました。勤務日程の調整を考えると、早めに幼稚園の行事予定などを把握するのは大切ですよね。


係、手伝いの有無

30代ママ
30代ママ

幼稚園ではママ同士のお茶会を主催する係や行事のお手伝いをする係など、さまざまな係がありました。ママ同士で話し合いをするために集まることもあると聞いていたので、パートの勤務を考えて参加しやすい係になるように気をつけました。

40代ママ
40代ママ

私が選んだ幼稚園は役員がない園でしたが、行事の前にお手伝いを募ることがありました。幼稚園の先生には『勤務との日程調整があるから、早めにお手伝いが必要な行事を教えてほしい』と頼み、参加できるように気をつけていました。

幼稚園の中には、ママにさまざまな係や手伝いをお願いする園もあるようです。平日に係が集まることが多く、働くママは携わるのがむずかしいという声もありました。係やお手伝いの詳細を知り、参加しやすいか確認するとよいかもしれません。


ママ友との関係

30代ママ
30代ママ

幼稚園に通い始めて、子どもの友だちのママから『家に遊びに来ない?』と誘われました。子どもも遊びたがっていたので、パートの勤務日程を調整して遊びに行きました。仕事が忙しいので断ることもありますが、適度な距離感を保ちつつ、仲良くしています。

幼稚園は係や役員なども多く、他のママと関わることも多いようです。働いていると仕事の調整ができずに、ママ友からの誘いを断ることもあるかもしれません。勤務状態などを伝えて、ママ友とよい関係を築けるように、適度な付き合い方を考えられるとよいですね。


お弁当の用意

30代ママ
30代ママ

子どもが通っている幼稚園では週に2日お弁当があります。お弁当が必要のない日もあるため、給食とお弁当の日をしっかり把握するように気をつけています。

幼稚園の中には、週に2、3日ほどお弁当の日がある園もあるようです。お弁当が必要な日をしっかり把握しておくと、仕事が終わったあとに買い出しをするときも材料を用意しやすいですよね。

働くママと子どもが利用しやすい幼稚園を選ぼう

働くママ
wizdata1/Shutterstock.com

働くママが保育園ではなく幼稚園を選んだ理由には、勤務時間の短さや預かり保育の利用のしやすさなどさまざまなものがありました。

幼稚園を利用するときは、年間スケジュールや係、手伝いの有無などを早めに確認すると、勤務時間の調整をしやすいでしょう。幼稚園からの手紙には、行事やお弁当の用意など大切な連絡事項が書いてあるため、しっかり確認するとよいかもしれません。

働くママと子どもが利用しやすい幼稚園を選び、楽しく登園できるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2020年2月20日の記事作成時点のものです。

2020年03月27日


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