退職理由が「育児に専念」はあり？職場に退職理由を伝えるときのポイント

子育て中に退職を考えているママの中には、退職理由として「育児に専念したい」という家庭の事情を伝えてよいのか気になっているママもいるでしょう。

厚生労働省の資料によると、「結婚したから」「出産・育児のため」「家族の介護のため」といった家庭の事情を理由に退職した人がいます。したがって、職場に「育児に専念したい」という理由で退職することに、何の問題もないようです。家庭の事情を理由に退職したママに、退職時のことを聞いてみました。

家庭の事情を理由に退職したママは、育休期間を経て仕事に復帰予定または復帰したものの、出勤日数などの勤務条件が合わなかったり、モチベーションアップができなかったとのことから退職したという声がありました。出産前と同じように働くことができない状況になったというママもいました。

子育てをしながら仕事をしているママのなかには、両立が大変なため退職を考えている方もいるかもしれません。ママたちの退職理由を聞いてみました。

仕事を任せてもらえなくなった

産後に仕事復帰したママのなかには、生活環境が変わり産前のように働けなくなったと感じる方もいるようです。今の仕事が大好きで辞める気はなかったけれど、プロジェクトを外されたり、顧客を減らされるなど任される仕事が減ったため、退職を考えたというママもいました。仕事を任せてもらえなくなって退職した場合、保育園継続ができるよう短いスパンで転職活動をしたというママの声もありました。

仕事と育児の両立から解放されたい

仕事と子育てに追われて毎日がすぎていくことから解放されたいと感じたママもいるようです。会社の教育制度などが充実していて、毎日退職しようか悩んでいたが、ママと遊びたいと子どもに言われたことがきっかけで退職を決めたという声もありました。

子どもの帰りを家で待っていたい

子どもが帰宅する時間に家にいたいと考えるママもいるようです。子どもが保育園の頃は時短勤務をしていたが、小学校へ入学する時期に生活環境の変化があっても安心感が与えられるよう、1年生にあがるタイミングで退職したというママもいました。

子育て中に退職を決意したママは職場へどのように伝えたのでしょう。ママたちに退職を伝えるときのポイントを聞いてみました。

退職願と退職届の違いを知っておく

退職願と退職届には書き方や捉え方の違いがあるようですね。ママのなかからは、アルバイト・パート勤務を退職したときは、既定の退職届があったという声もありました。

会社によっては所定の退職書類があるようですので、入退社や勤怠管理をしている担当の部署に確認してみましょう。また、個人事務所などの場合、書類のやり取りが曖昧になる可能性があるので、きちんと確認した方がいいというママの声もありました。

円満に辞められるような退職理由を伝える

育休から復帰後、子育てと仕事の両立が大変な状況ですぐに退職を決めたが、円満に辞められるように退職理由は育児に専念したいと伝えたという声もありました。退職時期についても迷惑がかからないよう、先行して伝えたというママもいました。

伝え方やタイミングを考える

退職を決意したときは、始めに直属の上司に相談したママもいるようです。退職届など提出する書類には、書き方や提出期限に会社の規定があるようなので、事前に相談したり調べたりするとよいかもしれません。

仕事をしていたときと比べて、退職後はママの気持ちにも変化があるかもしれません。退職したママたちは、どのようなことを感じたのでしょうか。

気持ちにゆとりができた

仕事をしていたときは、子どもと関わる時間があまり持てていないと感じていたママもいるかもしれません。気持ちにゆとりができることで、子どもと笑顔で関われる時間が増えたというママもいました。

家族にあわせられるようになった

子どもが体調不良でもあまり看病できず仕事を優先しなければならない状況に、罪悪感を抱いているママもいるかもしれません。家族の体調や予定にあわせられるようになったことを、嬉しく感じるママもいるようです。

ライフスタイルを考えるきっかけになった

就職していた頃と退職後では、収入や時間の配分が変わることがありそうですね。退職をきっかけに、今後のライフスタイルを見直してみてもよいかもしれません。

今回の記事では、職場に退職を伝えるときのポイントや退職後に感じたことなどについて、ママたちの体験談を交えてご紹介しました。

子育て中に仕事を辞めたママたちの退職理由には、仕事の立場が変わったことの他に、家族や自分の時間を確保したいなど、ママによってさまざまなようです。退職する際は、伝え方やタイミングを考えて伝えるとよいかもしれませんね。

ママのなかには、自分は働いていた方があっていると感じた方や、時短勤務ならできそうだと感じた方もいるかもしれません。ママたちが退職後に感じたことも踏まえ、ママの思いや求めているものを考えてみてはいかがでしょうか。