仕事と妊娠。職場への報告タイミングや家事が辛いときの解決策

仕事と妊娠。職場への報告タイミングや家事が辛いときの解決策

妊娠はとてもうれしいことでしょう。しかし働く女性にとって、仕事を考えるとちょっとタイミング悪いかなと感じてしまう方もいるようです。また妊娠中の家事が辛いと感じた時にどのように乗り切ったのかなど、妊娠にまつわる悩みの解決法についてママたちの体験談をきいてみました。

妊娠と仕事

仕事をしている女性にとっては、妊娠がわかったときにうれしさと同時に戸惑いを感じる方もいるようです。そのときのリアルな気持ちと、職場への報告のタイミングについて聞いてみました。


仕事と妊娠のタイミングについて感じたこと

妊娠のタイミング悪い?
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「タイミング悪いとまでは思いませんでしたが、大事なお客様から飲みの席に誘われ『お酒を断ったら失礼になるんじゃないか』と当時とても悩みました」

「うれしい気持ちが多い反面、キャリアを積んできて仕事を任されるようになってきたので、タイミング悪い?と迷う気持ちは正直少しだけありました」

妊娠は純粋にうれしいものの、仕事のことを考えると今じゃない方がよかったかも、と思ってしまったママもいたようです。今では気にしないことでも、当時はそのことで悩んだり、迷いを感じたママもいました。


職場への報告のタイミング

「不妊治療をしていたことを同僚たちは知っていたので、第一子の時はかなり早い段階で報告しました。第二子は妊娠5カ月ぐらいの時で、当時担当していた仕事が今言っておかないとちょうど出産するタイミングで佳境に差し掛かるとわかっていたので早めに言いました」

「フリーランスだったので職場に報告という形ではありませんが、いっしょに仕事をしていた人にはタイミング悪いと思われないように妊娠がわかったその日のうちに相談しました」

妊娠が発覚した時点ですぐに相談した方が多いようでした。仕事の進行状況を配慮して職場に報告をしたママもいましたが、そのタイミングは職種や仕事の状況にもよるようです。

妊娠の辛い時期の乗り切り方

仕事が辛い
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体調面でも精神面でも、妊娠する前には知らなかった辛さを経験する場合もあるようです。最初は戸惑いが多いかもしれませんが、ママたちはどのように辛い時期を乗り切ったのでしょうか。


体調面での乗り切り方

「妊娠初期からつわりが酷く、電車も社食の臭いもすべて嫌でした。『産休前だから頑張らなきゃ』と思い辛かったですが、体調が悪いときは無理せず早退・有休消化・休憩室利用で過ごし、家事なども無理をしないようにしていました」

「妊娠8カ月頃に腰まわりに激痛を感じて立つのも辛かったので、仕事はなるべく家でやり、どうしても外出する時はゆっくり歩いたりしていました、家事は夫に協力してもらっていました」

産休前だからと自分を追い込んでしまうママもいるようでした。しかし、体を休めたり仕事を家でしたりなど、職場の理解も得ながら上手に対策をとっていたようです。


精神面での乗り切り方

「産休に入るタイミングで仕事を辞めましたが、自分の収入がなくなってしまうため、化粧品など自分のものを買うにも旦那からお金をもらわなければならないことに無力感を感じていました。でも自分には子どもを産む役割がある、と思って割り切りました」

「おなかが大きくなっていかにも妊婦という体形になったり、夜の打ち合わせ兼飲み会に行けなくなって、なんだか取り残された気持ちになり妊娠のタイミング悪いと思ってしまったことも。どんどんできる仕事が減るのが辛いと感じました。ただ、2人目のときはもうマイペースでいいやと全く気になりませんでした」

今まで普通にできていたことが急にできなくなってしまうストレスが共通して挙げられました。自分だけ取り残された気持ちになったり、頼る場面が多いとネガティブになったりしてしまうようです。

自分なりの割り切れるポイントを見つけられると、気持ちを強く保てるかもしれません。

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仕事・家事の分担

妊娠すると今まで通りに動くことは難しいので、周囲の協力を得て負担を減らしてもらうことになる場合もあるようです。ママたちはどのように役割分担をしていたのでしょうか。


仕事

「重いものの移動や、時短勤務だったのでどうしても終わらなかった仕事については同僚にお願いしていました」

「辛いときは休むように言われたり、普段は電車での営業でしたが、社用車を優先的に使わせてもらったりしました」

仕事内容の変化はなかったという声も多いですが、体に負担がかからないようにと配慮をしてくれる職場が多いように見受けられました。妊婦側も辛いながらも職場への心遣いができると、復職した際にもスムーズに事が運びやすいと言えるかもしれません。


家事

「自分はつわりで食欲もないし、ごはんを作らなくても夫はなんとかなるので家事はさぼりました」

「家事のなかでも重いものを持つことや、洗濯物干しは夫に手伝ってもらった」

家事の分担に関してはやはり旦那さんの理解と助けが大きかったようです。双方の負担のバランスを決めるのはなかなか難しいようですが、妊婦さんの体調を優先して考えたいところですね。

無理せず自分のペースでこの時期を乗り切ろう

妊娠は辛い?
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つわりの重さや職場の対応などはさまざまですが、体調面でも精神面でも、それぞれの辛さを経験しているようでした。妊娠のうれしさを「タイミング悪い」と思ってしまう場合もときにはあるかもしれませんが、それだけ大事な仕事に恵まれているということを再確認できる機会とも言えるのではないでしょうか。

早く赤ちゃんに会えることを楽しみに、仕事も家事も無理せず自分のペースで辛い時期を乗り切りましょう。

2018.01.22

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