目指すは正社員?専業主婦が再就職する際に知っておきたいこと

目指すは正社員?専業主婦が再就職する際に知っておきたいこと

専業主婦としての生活にも余裕がでてくると、正社員として再就職を考える人もいるでしょう。再就職を考えるときに知っておきたいこと、注意しておきたいことを、専業主婦から正社員へと再就職した人の体験談を交えてご紹介します。

子持ちの専業主婦が正社員を目指すタイミングとは

子どもがいる専業主婦の方が正社員として再就職をするタイミングは、「子どもの小学校入学を機に」というママが多く見られました。

小学校であれば、平日の昼間はまとまった時間働けるようになるのが大きな理由でしょう。
また、未就学児でも子どもが3歳になる年であれば保育園の定員に空きが出やすい場合もあります。もし小学生になるまでに働き始めたい場合は、保育園の空き状況を随時確認するようにしましょう。

専業主婦が再就職して働く前に確認しておきたいこと

子どもの預け先を確保しておく

再就職のための活動をするにも、仕事が決まって働きだすにしても、子どもの預け先の確保が先決となります。
特に幼い子どもを持つママの場合は、自分の住む地域の保育園がすぐ入れる状態か確認しておきましょう。


家族と働き方について意識のすり合わせを

自分が働きに出ることは、少なからず家族の生活にも影響します。
あらかじめ家族と働き方について意識のすり合わせをしておくのも大切でしょう。

どのぐらいのペースで働き、家事の分担はどうするかなど、事前に確認しておくと、再就職後の負担を減らせるかもしれません。

こちらの記事も読まれています

専業主婦が正社員として再就職するには

働く主婦
PR Image Factory/Shutterstock.com

仕事の探し方

仕事はいろいろな探し方がありますが、何から始めたらよいのかわからない場合は、まずハローワークを訪れてみるのがよいかもしれません。

特にマザーズハローワークでは、専門のスタッフが相談に乗ってくれて、子育て中のママを採用した実績がある企業を紹介してもらえます。

最近では、以前就業していた人材を再び社員に採用する企業も増えています。これまで正社員として働いた経験のある人は、以前の勤務先がそういった募集をしていないか確認してみるのもよいかもしれません。


専業主婦が持っておくと有利な資格

看護師や管理栄養士、保育士などの専門的な資格を持っている人は再就職をするうえで有利になるでしょう。

再就職のために、まずは資格の取得を目指す人も少なくありません。
鍼灸師や柔整師は、専門学校に通う必要がありますが、専業主婦や一度社会人として別の仕事をしていた人の転職先として人気です。特に資格はないけれど、活かせる特技があるという人の場合、どれほどの実力を持っているのか証明するために資格を取得しておくのもよいかもしれません。

TOEICや英検など、語学系の資格を持っていれば、教員免許がなくても塾講師などの職に就くことができる場合もあります。

まずは自分が持っているスキルを見直してみて、必要な資格を考えてみましょう。


子どもの都合で仕事に影響が出るときの対応

小さい子どもがいると、お迎えの時間の関係で残業が難しかったり、子どもが急に病気をした場合には休まなければならないときもあるでしょう。

面接において、このようなケースが起きた場合の対応を聞かれることもあるかもしれません。そんなときは「できません」とストレートに伝えるのではなく、自分が具体的にできる対応を答えるとよいかもしれません。

たとえば「残業が難しい日は、早い時間に出勤をして仕事に取り組みたいと思っています」「子どもが熱を出した場合は病児保育に預けることも視野に入れています」など、前向きに検討している姿勢を伝えるようにしましょう。
無理に「仕事が第一優先です!」と言う必要はありませんが、仕事に対して真摯に取り組む姿勢や代替案を伝えることは大切です。

正社員として再就職した主婦の体験談

仕事の探し方
 leungchopan/Shutterstock.com

専業主婦から正社員になったきっかけと目的

・「夫の転勤を機に退職しましたが、今の居住地に定住することが確定したので再就職。この地で長く安定して働きたかったので、正社員の仕事を選びました」(ママ30代/子ども10歳・7歳)

・「前職は、産休育休がなかったので妊娠を機に退職せざるを得ませんでした。子どもが年少になるタイミングで保育園に入れたので、前職と同じ業種で就活。経歴を評価してもらえ、正社員として再就職することができました」(ママ30代/子ども3歳)


専業主婦から正社員になってよかったこと

・「専業主婦時代は、いくら家事や育児をがんばっても客観的に評価されることがなかったので、働いた対価を金銭でもらえる生活に充実感を感じます」(ママ30代/子ども6歳)

・「以前の収入では子どもを将来大学に通わせるのも厳しい状況だったので、私が働くことで子どもの将来の選択肢を増やせたのはよかったと思います」(ママ30代/子ども8歳・4歳)


子持ちのママから正社員になって苦労したこと

・「子どもが小さいうちに再就職したので、子どもの体調不良で会社を休む日が続いた頃は辛かったです。正社員として手厚い待遇をいただいていたので、申し訳ない気持ちが大きくなりました」(ママ20代/子ども2歳)

・「私が再就職後も、家事の分担は以前のままで、体調を崩してしまいました。それを機に夫も見直してくれたようで、今では積極的に家事をしてくれています」(ママ30代/子ども6歳)

専業主婦の再就職には、事前の準備をしっかりと

働く主婦
Keisuke_N/Shutterstock.com

専業主婦になると、家族の事情もあり自分だけの意思では動きにくくなるのも事実でしょう。
しかし、家族がいるということは、その分協力していける人が増えたということでもあります。再就職のための道のりは長期戦になる場合もありますが、諦めず努力していれば正社員としての道は開けるかもしれません。

まずは、家族とよく話し合い、自分のなかでしっかり方向性を決めておきましょう。働きたい意思や、持っているスキルを活かせば、専業主婦を経て充実したキャリアを築くことができるかもしれません。

2017.10.24

仕事カテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
てぃ先生が見守る!卒園生たちの”チャレンジダンスプロジェクト”

入園当初にコロナ禍となりリアルイベントが少なかった園児たちが、卒園を迎えるシーズンとなりました。園児たちのかけがえのない思い出を作りたいという想いから、”チャレンジダンスプロジェクト”が始動。子どもたちが「卒園ダンス」に取り組む様子から、てぃ先生に子どもの成長を促進するコミュニケーションを教えていただきます。コナミスポーツクラブの全面協力のもと、ダンス未経験の園児たちが一生懸命取り組み、イベント当日を目指す様子を密着取材しました。