主婦の働き方を考える。子育て中でも長続きする仕事の選び方

主婦の働き方を考える。子育て中でも長続きする仕事の選び方

子育て中の主婦で復職したいと思うけれど、子どものことを考え働くことを躊躇してしまう人は多いかもしれません。しかし、きちんと働き方を決めて、勤務先にも相談しておけば、子育て中の主婦でも働くことは十分に可能です。後からトラブルを避けるために、無理をしない働き方や気を付けておくべきポイントを紹介していきます。

働き始めるタイミング

子どもにも自分にも無理なく

子育て中の主婦が復職や働き始めるにあたり、大切なのは自分の身体の状態です。特に子どもが小さいと手がかかるため睡眠不足になりがちです。肉体的にも精神的にも休養が必要なときに、仕事を始めるのはなかなか大変です。

筆者は産後1カ月で復職し、ある朝ベッドから起き上がれない、という経験をしました。家族からも「仕事で疲れているのは分かるけれど、ママがいつもイライラしている」と言われてようやく無理していることに気付きました。

自分では大丈夫と思っていても、身体は悲鳴を上げていることもあるので、自分の身体と向き合って働くタイミングを吟味しましょう。


勤務先との連携

勤務先との連携で精神的な負担がかなり変わってきます。自分が休む場合には代わりの人がいるのか、などの役割分担なども知っておくと、いざという時に慌てなくてすみます。

自分の体調不良だけでなく、子どもにかかわる都合によって、やむを得ず遅刻・欠勤・早退する場合もある、と勤務先に説明して連携をとりましょう。

筆者が復職したときは、勤務先のスタッフが私ともう一人だけだったので、業務に支障が出てしまう可能性があるという環境でした。安心して働ける職場かどうかというのも大切なポイントになります。

自分がやりたい仕事を

続けられる仕事選び

筆者の失敗談はまだ続きます。

「やりたい」仕事ではなく、勤務条件のみで仕事を選んでしまったために、その仕事内容が合わなかったことがかなりのストレスになってしまいました。辛いと感じながら、仕事を続けるのは大変なことです。ワーママにとって仕事を楽しくできることが大事だとつくづく実感しました。

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勤務先の理解と社風

子育て中の主婦にとって、子どもがいる状況を勤務先に理解してもらうことは大切です。もしも、同じ境遇のママが既に職場にいる状況であれば、より働きやすいでしょう。

特に子どもが小さいうちは、就労時間や残業の有無は重要なポイントになります。契約上は時短勤務(短時間の勤務)や残業なしでも、実際に早く帰ることが気まずい環境であれば、精神的な負担はかなり大きくなります。勤務先の環境や他の従業員の様子なども事前に見たり聞いておくと良いかもしれません。

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子育て中の主婦の働き方

時短勤務

会社で働く時間がフルタイムよりも短い時短勤務(短時間勤務)には、法に定められたものと、企業独自の判断で設けるものがあります。

定時まで働くことが難しい環境や、園の送り迎えに合わせたり、早く帰って家事をしたい場合など、働く主婦たちにとって、時短勤務は強い味方なので大いに活用しましょう。


パート・アルバイト

パート・アルバイトは短時間労働者ということで、契約期間、勤務時間、日数、 勤務条件、職責などが正社員よりもゆるやかに定められていることが多いようです。

基本的にはシフト制で希望の就労時間を組むことができるので、自分の予定を優先させながら働くことが可能です。

働いた時間分のみが給与となる時給制になります。収入額によって月々の保険料や年金の支払い、確定申告が必要な場合は自分でする必要があります。


フレックスタイム制

最近はフレックスタイム制度を取り入れた企業も増えています。日々の始業・終業時刻を自分で決定して働くことができるスタイルです。勤務時間を一日単位ではなく、1カ月などの総労働時間でとらえるという特徴があります。

これにより家族と連携して勤務時間をずらしたり、子どもの状況などに合わせて勤務スケジュールを組むことができます。


在宅ワーク

在宅での仕事により、ライフスタイルを崩さずに働くことが可能です。通勤時間もなく、自由がきく在宅ワークで、仕事をしながら家事ができたり、家族といっしょに過ごす時間が取れるというメリットがあります。自宅が職場なので、時間と自己管理が得意なママにおすすめかもしれません。

家庭を大事にしながらやりがいを感じる

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子育てをしながらの主婦の働き方はいろいろあります。どの働き方にもメリット・デメリットがありますが、大切なのは「心の満足バランス」です。

子どもの年齢も上がればライフスタイルも変わってくるかもしれません。家庭を大事にしながら仕事にやりがいも感じられる「そのときに合った働き方」をすることこそが主婦にとっての最適な働き方と言えるでしょう。

2017.07.12

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