
子どもの夜泣きが続くと、ママ自身が寝不足になったり、近所迷惑なのではないかと気にしたり悩むことも多くあるかもしれません。新生児から始まり、2歳児の幼児でもあると言われる夜泣き。ピークや終わる時期、対策について、筆者の体験談も交えながらご紹介します。
夜泣きをする時期は子どもによって違い、新生児期から2歳児の幼児までとさまざま。ほぼ毎日のように夜泣きする子どもや、あまりしない子どもなど、夜泣きの頻度や夜泣きが終わる時期もそれぞれに違うようです。
夜泣きのピークの時期がいつだったのか聞いてみると、先輩ママたちからは「1歳前」と「1歳半頃」という声が多くあがりました。ただし、1歳前頃のピークの時期はまだ授乳しているママも多く、子どもが泣いても授乳で落ち着いてくれるのに対し、1歳半頃のピークには卒乳しているママが多いため、子どもがなかなか泣き止まないという違いがあるようです。
生後1カ月までの新生児期の夜泣きに、ママたちはどんな対策をしていたのでしょう。
「授乳してもオムツを替えても寝てくれず、寝かしつけるのに1時間以上かかることがよくありました」(30代2児のママ)
「新生児期は、寝かしつけても短時間で起きては泣いていました」(30代1児のママ)
新生児期の赤ちゃんは、短時間で起きてしまうことが多いようです。筆者には現在5歳と1歳になる子どもがいますが、どちらも新生児期は昼夜関係なく2、3時間おきに寝たり起きたりを繰り返し、授乳、オムツ替え、寝かしつけの繰り返しで1日が過ぎていった覚えがあります。自分で眠ることがまだうまくできないのか、ぐずってなかなか寝てくれないこともありました。
「沐浴の時間を寝る直前から夕飯前に変えたところ、夜泣きの回数が少し減りました」(30代3児のママ)
「なかなか寝てくれず大変だったときは、子守唄を歌っていました。毎回寝るときに同じ曲を歌うことで、赤ちゃんに『今寝る時間ですよ』と教えるつもりでいました。歌うことで自分の気持ちも落ち着いてよかったです」(30代3児のママ)
新生児期は、ママも産後間もないまま育児が始まり寝不足にもなりやすいため、体力的にも大変な時期ですが、その中でできることを工夫していたようでした。
筆者が出産した病院では、子どもの夜泣きが多くてママの疲れがピークになっていそうな場合は、赤ちゃんが満腹になって落ち着くことでママが少しでも長く睡眠を取れるよう、助産師さんからミルクを足すことを勧められている方もいました。
1歳前後の夜泣きに、ママたちはどんな対策をしていたのでしょう。
「1歳前後から添い乳をしても寝つけず大きな声で泣いて、30分あやしても泣き止みませんでした」(30代1児のママ)
「1歳前後から、夜に子どもが起きたとき私がいないと泣くようになりました。そんなときはパパにも寝かしつけをお願いしましたが、なかなか泣き止まず、私が授乳するまで寝てくれませんでした」(30代2児のママ)
筆者の1人目の子どもも、1歳過ぎた頃に夜泣きがピークになり、添い乳で寝かせても1、2時間おきに泣くので、睡眠が細切れになりました。また祖父母の家にしばらくお泊りして自宅へ戻った後や、お友だちと楽しく遊んだ日など、普段と違う経験をした後や日中とても興奮した日などに、夜泣きの回数が増えることが多かったように感じました。
「昼間に外で遊ぶ時間を増やしたら、疲れてよく眠るようになり夜泣きの頻度が減りました」(30代1児のママ)
「おっぱいを卒業すると、夜泣きが減りました」(30代2児のママ)
筆者の場合、15時頃にはお昼寝から起こしたり、1日に午前と夕方の2回公園で遊ばせたりしたところ、子どもは疲れたのか長く寝てくれるようになり、夜泣きが減ったように感じました。また断乳については、逆に「断乳後、夜泣きが増えた」というママも何人かいました。
ママたちの話を聞いていると、子どもの夜泣きに対して同じような対策をしても、それで夜泣きが減る場合とそうでない場合があるようです。夜泣きは原因がはっきりしないことが多いため、ママたちはどうしたらよいかと悩みつつ、試行錯誤しているようでした。
2歳以上の夜泣きに、ママたちはどんな対策をしていたのでしょう。
「子どもが突然夜中に泣き出して、ずっと泣いていることが頻繁にありました。日中に叱られたことを思い出していたのかもしれません」(50代2児のママ)
「保育園に通い始めてから慣れなくて緊張もあったのか、夜泣きしてしまうことがありました」(30代2児のママ)
2歳以上になると、日中の出来事を思い出すなどして、夜泣きにつながることがあるのかもしれませんね。
「どうしても泣き止まないときには、目が覚めるように声がけをしました」(50代2児のママ)
「寝ながら背中をトントンして寝かしつけました。それでも寝ないときには、1度起こして本を読んであげました」(30代2児のママ)
2歳、3歳の幼児の時期は、就園を迎えたり、兄弟が増えたりと環境の変化を経験することで夜泣きがあるかもしれません。「入園後しばらく夜泣きをしていた」「兄弟喧嘩で上の子を叱ったら、その夜に夜泣きをした」という声もありました。
筆者も娘たちが喧嘩したときに上の子を叱ってしまうことがありますが、叱るときの言い方を工夫したり、叱った後や夜寝る前にはギュッと抱きしめるなど、子どもの気持ちを大事にするよう心がけています。
夜泣きの始まり、ピーク、終わる時期は、新生児期から2歳児の幼児期にわたり、子どもによっても違うようです。夜泣きについては理由や対策などもはっきり分からないことが多く、ママたちはそれに戸惑いながらも、子どもがよく眠れるようにさまざまな工夫をしているようでした。みなさんも子どもの様子を見ながらいろいろな方法を試してみてはいかがでしょうか。
2018年01月09日
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