ラベルのない毎日を共にする人

ラベルのない毎日を共にする人

〜家族ってなんだろう?〜

「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40000人以上、Facebook公式ページには20000人以上の読者を持つ、作家/子育てアドバイザーLICOさんの連載コラム第九回です。

LICO
実家の家族は大切な存在だと心から思っているし、結婚しパパと築いた家族もまた、大切で大事で大好きです。

どちらの家族とも、これまで何度も、寂しさや悲しみ、悔しさ、不安といったたくさんの涙をぶつけ合ってきたけれど、それを凌ぐするほどの温もりと、信じられる記憶、「ありがとう」を共に抱えて生きてこられたことを感じています。
「いってらっしゃい」
「おかえり」

と言ってもらえる唯一無二の場所はここ。そう心から思っているし、悲しい時、辛い時には家族の顔が真っ先に思い浮かびます。
家族って何だろう。

そんなことを考えてみて思うのは、家族の定義は人それぞれ千差万別、さまざまなものがあるということ。

同じ家に暮らし、同じご飯を食べ、同じ屋根の下で眠ることが家族だという方もいると思うし、血の繋がりがある関係が家族だという方もいるでしょう。

他人とは同じ家で毎日を共にすることはあまりないので、同じ家に暮らしていたら家族という考え方もわかりますし、血の繋がりがあるからこそ、目には見えない結びつきを強く感じることがあるのも事実だと思います。
リビング
iStock.com/miya227
でも、どんなに同じ家に暮らしていても、同じ血が流れていたとしても、もしそこに心が繋がっていなければ、家族だと感じられないこともある。

家族から投げかけられた言葉に深く傷つくこともあれば、家族が他人よりも遠く感じることもあるからです。
だとするなら、家族の繋がりってなんでしょう。私にとっての家族、私が作りたい家族についてを改めて考えてみると、2つのことが浮かび上がりました。

私にとっての家族とは、何の変哲もない毎日の中で「あなたがいてくれてよかった」と感謝を伝えたくなる相手のこと。

そしてもうひとつは、生きるための日々を、心の触れ合いの中で共有することです。
「あなたがいてくれてよかった」

そう感謝の思いを抱ける相手と、人生の中で出会えることは何度もあるかもしれません。

でも、その感謝を、何か特筆すべき事柄が起きたからではなく、何か助けてもらって大きな恩を感じているからでもなく、ただ一緒に過ごしているだけで伝えたくなる相手がいるのなら。

それは、その人にとっての家族なのではないかなぁと思うのです。血の繋がりが濃くても薄くても、たとえなくても。
おばあちゃんと孫
iStock.com/kohei_hara
私をいつも可愛がってくれた祖父の従姉妹。そんな遠い親戚のばあばのことを思い出します。血の繋がりで言えば、「家族」とは呼べないほど、家系図上遠い場所にいる人です。でも、私はこのばあばがいてくれたから、寂しくてしんどかった幼少期を過ごすことができました。
私の存在を、

「あなたがいてくれたから、私の人生楽しかった」

と言ってくれた、ばあば。

小学校に行けなかった私を毎日部屋まで迎えにきてくれ、毎日そのシワシワの手で、私の手をさすってくれました。

思い出されるのはばあばがしてくれた、日々の小さなことばかり。でも、その小さなことの連続が紛れもなく私の生きる力になっていました。
ばあばに限らず、私の考える「家族」に共通していることは、相手を否定せず、見守り、信じて、応援すること。

そして、安心して一緒に眠ることができ、同じご飯を「美味しいね」と一緒に食べること。

家族って、血でも、単なる場所でも、作業でもなくて、そんなラベルのない毎日を共にする人のことなのではないかと思います。その場所こそが、自分が最も帰りたくなる場所、心を休めることができる場所となっていくのではないでしょうか。
自転車に乗る男の子
iStock.com/oneinchpunch
共に過ごし、共に生きる。

そのひとつひとつはチリのようにとても小さな出来事ばかりですが、薄皮のように私の記憶と心に積み重なり、その記憶が私を支えてくれる。

そんな場面が今もたくさんあります。
時に絡まり、すれ違い、途切れてしまうことがあったとしても、思い合えばその場所から何度でもやり直すことができるのは、「家族だから」可能なのかもしれません。

みなさんの家族を、どうぞ大切にしてくださいね。
No Image

LICO

LICOの執筆記事一覧(バックナンバー)

作家/子育てアドバイザーLICO(リコ)

「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40000人以上、Facebook公式ページには20000人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。
「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。

各種キュレーションサイトの2015年上半期アクセス数ランキングにおいて、ブログ記事が殿堂入りを果たす。ブログを通じてつながったママ達へのアドバイスが話題となり、各方面への講演会出演依頼が続出。2019年4月現在、8歳の娘、6歳、4歳の息子を育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。

著書に『おだやかママの幸せ子育て法』(シリーズ2冊)、『不安なあなたがゆっくりラクになるメッセージ』(すべて主婦の友社刊)。

2019年07月09日

専門家のコメント
1
    ゆう先生 保育士
    とても温かく、共感できる記事でした。私の祖母は病気で寝たきりになってしまいましたが、元気だった頃の祖母の姿や、祖母からの沢山の愛情と、かけてくれた言葉を思い出します。 何気無い日々の生活が出来ていた頃に戻りたくなります。かけがえのない日々だったと、失ってから気付きます。 今を大切に生きていきたいです。

家族の関連記事

カテゴリ一覧