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2017年05月22日

給与明細の「見える化」で賢く貯蓄。専門家が教える保険の選び方や生活費の見直し方

給与明細の「見える化」で賢く貯蓄。専門家が教える保険の選び方や生活費の見直し方

ファイナンシャルプランナー伊達有希子さんの連載3回目です。今回の記事では、子育て世帯が知りたい保険の選び方、給与明細の見方や生活費の見直しなど、より「効果的にお金を貯める方法」について書いていただきました。

伊達有希子(ファイナンシャルプランナー)

貯蓄は習慣が大事

これまで、2回にわたって「お金を貯める習慣を身につける方法」について書きました。

前回の記事:貯金は習慣で成功する。ファイナンシャルプランナーが教える「先取り貯蓄」の方法

今回は、どのような方法でお金を貯めると効果的なのかについて考えてみました。

おすすめの「先取り貯蓄」の方法

収入から貯蓄を引いて、残った分を支出にまわす「先取り貯蓄」。貯めるお金を先に取っておくやり方ですが、これにはどのような方法があるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

金融機関の積立てサービス

金融機関の積立てサービスは、金利は高くはありませんが先取り貯蓄には有効です。

毎月一定額をコツコツと積み立てる習慣

が着実に身に付きます。メガバンクだけではなく、ネット銀行の活用もおすすめです。

給与天引き

給与天引きでは、お勤めの会社に財形貯蓄がある場合、一般・住宅・年金の3種類の目的別にお金を貯めていくことができます。特に、住宅と年金については一定額まで

利息に対する税金(20%)がかからない

というのがメリットです。

ただし、目的外での引き出しの場合は適用外となります。一般財形は税金のメリットはありませんが、1年以上継続していて50万円以上の残高がある方に限り、残高の10倍まで融資を受けることができます。

この点が預貯金との大きな違いになります。

保険商品

保険商品についても様々な種類がありますが、お子様のいるご家庭の場合、「学資保険」はみなさん検討されるようですね。貯める目的や使う時期にもよりますが、

学資保険よりも、終身保険の方が使い勝手が良い場合があります。

特に低解約返戻金型と呼ばれる、保険料払込期間中の解約返戻金を抑えた商品は、ある程度先の教育費や老後の目的であればおすすめです。

投資商品

投資商品についても、毎月一定額を積み立てる方法があります。

リスクに対する考え方や預けられる期間によりますが、ある程度貯蓄で余裕資金ができた方は選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

給与明細を「見える化」する

実際に、給与明細の中身を毎月くまなくチェックするという方はどのくらいいるでしょうか?具体的にどこをチェックすべきなのかについてご説明します。ぜひこの機会に、普段見えない部分を「見える化」してはいかがでしょうか。

1. 「税金」と「社会保険料」を知る

見過ごしがちなのが、実際の給与と銀行口座に振り込まれる手取りの差額、つまり税金と社会保険料です。ここに普段見えないお金が隠れています。

もう少し細かく説明すると、給与からは「税金」と「社会保険料」が引かれているのです。

【税金】
所得税、住民税

注:税金は、全ての給与に対して税金がかかる訳ではありません。

【社会保険料】

健康保険、介護保険(40歳以上)、厚生年金、雇用保険

注:社会保険料は給与ごとに等級が決められており、どの区分に該当するかで社会保険料の金額が決められています。

2.「給与所得控除」と「所得控除」のちがい

給与から差し引くことが可能なものには「給与所得控除」と「所得控除」の2種類があります。それぞについてご説明します。

〈給与所得控除〉

給与などの収入に対して差し引いても良いと決められている一定の金額のことを指します。例えば、年収360万円超660万円以下の場合、

収入×20%+54万円

を差し引き可能です。

具体的に計算してみると、年収500万円の方が給与所得控除を差し引いて税金がかかる可能性のある金額は、500万円-(500万円×20%+54万円)=346万円という計算になります。

〈所得控除〉

個人の事情を考慮してさらに収入から差し引きできるというものです。現在は14種類あり、その具体例としては

・医療費控除

・生命保険料控除

・寄付金控除

などがあります。これらの所得控除にはそれぞれ要件がありますが、使いこなすことで税金を少なくすることが出来ます。

生活費の見直しは「固定費」から

生活費の見直しは

生活にかかる費用についてある程度把握する

ことから始めましょう。生活費は主に「固定費」と「流動費」にわかれていています。

まずは「固定費」をチェックすることによって、生活にかかる費用を把握するようにしましょう。

固定費とは

毎月ほぼ同じ金額になる支出のことで、住居費や水道光熱費、保険料、通信費などを指します。

習慣化されやすい固定費は普段はなかなか見直す機会がありませんが、だからこそ一度見直すと家計に与える影響が大きいのです。

貯蓄の習慣が身についてきた場合、さらに貯蓄に回せるお金がないかを探ってみましょう。

流動費とは

毎月変動のある支出のことで、食費、被服費、交際費などが挙げられます。

1年に1回は家計をモニタリング

具体的にどんな方法でお金を貯めればいいのかは、他のライフイベントや収入、リスクへの考え方などで人それぞれ違います。まずは先取り貯蓄の習慣を身につけることが先で、商品の選定はその後になります。

どのような商品を有効活用すればいいかについては、ファイナンシャルプランナーにご相談いただき、

将来設計を作りながら一緒に考えていくのが近道だと思います。

また、生活費の見直しや節税を心がけることで捻出したお金をさらに貯蓄に回すことにより、

お金を貯める習慣をさらにステップアップさせることもできます。

少なくとも一年に一回は給与や生活費などを見直す機会を作り、家計をモニタリングしていきましょう。

執筆:伊達有希子

伊達有希子の記事一覧(バックナンバー)

1982年茅ヶ崎生まれ。2004年専修大学英米文学科卒業後、呉服屋に入社。AFP取得をきっかけに、2009年企業系FPとして保険会社に転職のち、2013年にyou&me partners(ユメパートナーズ)設立。2016年には起業家サポートとしてFPコモンズのサイトを立ち上げる。資格:CFP・1級FP技能士 趣味:旅行・食べ歩き

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