餃子は何歳から食べられる?初めて餃子をあげるときに心がけたこと

餃子は何歳から食べられる?初めて餃子をあげるときに心がけたこと

離乳食や幼児食の餃子の手作りレシピや注意点

2019.01.24

離乳食や幼児食の餃子はいつから食べられるのか、離乳食や幼児食の餃子レシピが気になるママもいるかもしれません。今回の記事では、離乳食や幼児食の餃子を作るときのポイントや餃子の皮を使った手作りレシピ、子どもの餃子デビューのときに心がけたことをママたちの体験談を交えてご紹介します。

餃子は何歳から食べられる?

餃子はいつからあげてよいのかが気になるママもいるのではないでしょうか。

目安としては、生後9〜11カ月頃の離乳食後期から食べさせることができるようです。

厚生労働省の資料によると、離乳食後期は、歯ぐきでつぶせる固さのものを与えるとされています。噛める目安としては、指でつぶせるバナナ程度と考えるとよいようです。離乳食後期は、離乳食完了期・幼児食期に向けて嚙む練習をする時期のため、カミカミ期ともいわれます。

餃子は中に入れる具を工夫することで、栄養価の高い食事や苦手な食材を取り入れることができるおかずのひとつです。

ただし、餃子を初めて食べさせるときには、以下のような注意が必要です。

餃子を食べさせるときの注意点

赤ちゃんに餃子を食べさせるときには、以下の点に注意しましょう。


アレルギー・添加物に注意

餃子の皮には小麦粉が含まれているため、食物アレルギーに注意が必要です。一般的に、餃子の皮には塩分や油分が含まれている種類もあるようなので、市販のものを使うときは塩分や添加物も気にしながら選ぶとよいかもしれません。

アレルギーや添加物が気になる場合は、皮を手作りしたり、米粉で作られた市販の皮を活用するといいでしょう。


豚ひき肉は無理に使用しない

餃子の餡に用いられるひき肉について、一般的に豚ひき肉が使われることが多いようです。豚ひき肉は脂質が高いため、消化機能への負担がかかったり肥満・生活習慣病につながることが心配だと感じるママもいるでしょう。

実際に、厚生労働省の資料によると離乳食後期の豚肉の使用は47.6%のママにとどまっています。一方で、77.2%のママが離乳食後期の9カ月から11カ月頃に鶏肉を与えていたとされています。離乳食後期に餃子を食べさせる場合は、鶏ひき肉を使うといいかもしれません。

豚ひき肉を使ったものは、離乳食完了期や幼児食期に作ってみましょう。


赤ちゃんの刺激になるものは避ける

餃子はさまざまな具材を入れることができますが、赤ちゃんにとって刺激になるような食材を入れることは避けましょう。理由としては、刺激になるものを食べることで味覚の発達になどに影響があるといわれているためです。

具体的には、以下のようなものがあげられます。

  • ニラ
  • にんにく、しょうが
  • 調味料(醤油やポン酢、塩コショウなど)

つまり、離乳食期には大人の餃子を取り分けるのはまだ早いといえるでしょう。それぞれの具材について、詳しく見てみましょう。

餃子の皮で野菜を包むときには、これまでの離乳食で使い慣れているほうれん草やにんじんなどを使用しましょう。

にんにくやしょうがは、赤ちゃんにとって刺激が強い食材です。離乳食期に使用することは避けましょう。大人用のものと一緒に作る場合は、にんにくやしょうがを入れる前に取り分けて調理しましょう。

醤油や塩コショウなどの調味料も、にんにくやしょうがと同様、入れる前に大人用のものと分けて作ります。

出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省

手作り餃子のポイント

離乳食や幼児食の餃子を作るときにどのようなことを意識したらよいのでしょうか。実際にママたちに手作り餃子を作るときのポイントを聞きました。


手作りの皮には塩を入れない

40代ママ
40代ママ

市販の皮は塩分が気になったので、皮から手作りしました。強力粉と薄力粉とぬるま湯があれば作れるので、時間がある週末に作って冷凍保存しています。

市販の皮の塩分が気になって、餃子の皮を手作りしているママもいるようです。材料は強力粉と薄力粉とぬるま湯と少ないですが、綿棒で伸ばすなど手間がかかるようです。

週末などに作って、冷凍保存しておくといいかもしれませんね。


手づかみしやすく

餃子
Yui Yuize/Shutterstock.com
30代ママ
30代ママ

子どもが餃子を自分の手で持って食べられるように、手づかみしやすい大きさにしました。娘も自分のペースでパクパク食べ進めることができました。

手づかみ食べをする時期に、子どもが手に持ちやすい形や大きさを意識したママもいるようです。他にも、子どもが食べやすいように、一口サイズの餃子を作ったというママの声も聞かれました。


ひだを作らない

20代ママ
20代ママ

餃子の皮を包むときにひだを作ったのですが、重なっている部分が厚くて少し噛み切りにくそうでした。ひだを作らずに作ってみたところ、上手に噛んで全部食べることができました。

ひだを作らないことで、小さい子どもにとっては餃子が食べやすくなる場合もあるようです。離乳食期はまだ噛むことに慣れていないことも考え、食べやすく配慮してあげることも大切でしょう。


取りわけや冷凍を活用

30代ママ
30代ママ

手作り餃子を作るとき、調味料で味つけをする前に大人用の分から取りわけをしました。冷凍保存して作り置きができるので、必要なときに解凍してすく食べられて便利でした。

手作り餃子を作るときに、大人用のものから取りわけや冷凍保存を活用しているママもいるようです。他にも、冷凍保尊しておいた手作り餃子の餡でスープやチャーハンなどを作りアレンジ料理にしているという声もありました。

離乳食の基本的な餃子レシピ

餃子はさまざまな具材を入れることができるので、工夫次第でたんぱく質も野菜もたくさん摂れるメニューが作れます。

まずは、離乳食後期以降に食べさせられる基本的な餃子レシピをご紹介します。


【材料】

  • 餃子の皮
  • 鶏ひき肉または豚ひき肉
  • ほうれん草や小松菜などの野菜

【調理方法】

  1. 野菜はレンジで加熱して水気を切っておく
  2. ボウルにひき肉を入れて1.と混ぜる
  3. 2.のを餃子の皮で包む
  4. フライパンに薄く油をひいて餃子を焼く

子どもの好みなどに合わせて、肉ではなく魚やチーズを入れてもいいでしょう。また、油分が気になる場合は水餃子や餃子スープにしてもいいかもしれません。

基本的な手作りレシピをアレンジしたママの声もご紹介します。

30代ママ
30代ママ

大人用から取り分けて作った餃子は、チーズを入れています。チーズの風味で化学調味料などを使わなくてもおいしそうに食べています。

40代ママ
40代ママ

魚が好きな子どものために、白身魚入りの餃子を作って冷凍保存しています。卵スープに入れて、栄養価が高くなるよう工夫しています。

離乳食期は、味覚の発達などの観点から化学調味料を使用していないというママの声や豚ひき肉の脂質などを気にして中に入れる具材を魚やチーズなどのたんぱく質にしているというママの声が聞かれました。

また、離乳食期は焼き餃子ではなく水餃子などが食べやすいというママもいました。

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餃子の皮を使った手作りレシピ

手作り餃子以外にも、餃子の皮を使った手作りレシピが知りたいママもいるのではないでしょうか。実際に、ママたちが作ったレシピを聞いてみました。


かぼちゃ餃子

20代ママ
20代ママ

かぼちゃはレンジで加熱して皮を取り除き、つぶして餃子の皮で包み、少量の油で焼きます。生後10ヶ月頃の息子は、化学調味料などは入れなくても、かぼちゃの自然な甘味が気にいっているようです。

柔らかくつぶしたかぼちゃを包んで餃子を作ったママもいるようです。

かぼちゃの他に、マッシュしたじゃがいもやさつまいもを使ったというママの声も聞かれました。野菜をなめらかにつぶす際は、すり鉢やフードプロセッサーなどを利用してもよいかもしれません。

たんぱく質を摂るためにチーズを入れると、子どもがおいしそうに食べていたという声もありました。


スープ

水餃子
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30代ママ
30代ママ

鍋にだし汁を沸かして、あらみじん切りにした玉ねぎとにんじんを入れて煮ます。野菜が柔らかくなったら細切りにした餃子の皮とわかめ、醤油などの調味料を加えて一煮立ちさせて完成です。細切りにした餃子の皮がうどんのようで、1歳の息子も気に入っています。食事のメニューによってはスープに卵を入れることもあります。

20代ママ
20代ママ

冷凍保存していた餃子を卵スープに入れると、野菜や卵、お肉など栄養たっぷりのスープになります。保育園のお迎えが遅くなった日は白米とスープで調理時間が短くなるようにしています。

細切りにした餃子の皮を麺に見立てて、スープ作ったママもいるようです。おかずが少ない日でも、満足感がありそうです。他にも、具の入った餃子をスープに入れて卵を加えてアレンジしているというママの声もありました。


ラザニア

30代ママ
30代ママ

玉ねぎ、にんじん、ピーマンをみじん切りにして豚ひき肉と炒め、トマト缶と水と塩などの調味料で煮込みトマトソースを作ります。耐熱皿にソース、お湯でくぐらせた餃子の皮を交互に入れ粉チーズをかけて焼いたら完成です。餃子の皮がやわらかく子どもも食べやすいようです。

離乳食完了期にラザニアを作ったママもいるようです。チーズなどを使って作る際には、味つけが濃くならないように意識することもポイントかもしれません。トマト缶がないときは、ミニトマトで代用しているというママの声も聞かれました。

また、トマトソースだけでなくホワイトソースを使って作っているママもいるようです。

初めて餃子をあげるときに心がけたこと

離乳食で初めて餃子をあげるときに、ママたちはどのようなことを心がけたのでしょうか。


少量から与える

30代ママ
30代ママ

初めて餃子をあげるときは、少量からあげるようにしました。中の具材には豚ひき肉ではなく、油の少ない鶏ひき肉を使い、皮は米粉入りのものを選びました。

餃子デビューは少量から与えて、子どもの体調や様子を見ているママもいるようです。離乳食での肉類の進め方は、最初に鶏ひき肉から始めたというママの声もあり、徐々に豚ひき肉を取り入れていくなど成長にあわせて変えられるとよいかもしれません。

小麦粉をあげすぎないように気を付けていたママは、米粉の皮を使ったという声もありました。


茹でるか蒸す

30代ママ
30代ママ

離乳食後期から餃子デビューしたときは、油を使う焼き餃子でなく水餃子か蒸し餃子にしていました。餃子の皮がつるつるしたなめらかな食感になるからか、娘もよく食べてくれました。

離乳食後期頃は肥満・生活習慣病の予防などのために、脂質を控えているママもいるでしょう。

そのため初めて食べさせるときは、油を使わない水餃子などの調理方法から取り入れてみるのもよいかもしれません。大人の分といっしょに蒸し餃子を作ったママからは、蒸すことで野菜の自然なうまみが感じられたという声もありました。

また、離乳食完了期に焼き餃子を作るときは、テフロン加工のフライパンにごく少量の油を塗って調理したママもいるようです。


香味野菜を控える

30代ママ
30代ママ

普段、私や夫が食べる餃子に入れているしょうがやにんにく、ニラは、赤ちゃんには刺激が強く味覚の発達によくないのかなと思いました。初めて餃子をあげるときは、香りの強い食材は入れないようにして、食べ慣れている食材を使い、調味料も少なめにしました。大人が食べるときはタレで味を調整しました。

大人が食べるときに入れているニラやにんにくなどの香味野菜も、赤ちゃんが食べる餃子を作るときには使うことを控えているママもいるようです。初めて作る餃子の具材には、赤ちゃんが食べ慣れている食材を使うと安心かもしれません。

幼児食で餃子を食べさせるポイント

幼児食になると、食べられる食材や料理法も増えるので、どのように餃子を取り入れることができるでしょうか。


市販の冷凍食品も活用

20代ママ
20代ママ

娘が2歳のときに義母が冷凍食品の餃子をあげてしまい、最初は驚きました。でも、娘もおいしそうに食べていたので、それ以来時間がないときのおかずの定番になりました。添加物などが少し気になりますが、市販の冷凍餃子と白米で1食になるので時短になります。

30代ママ
30代ママ

大人用に焼いた市販の冷凍餃子を食べたがるので、少しだけ食べさせました。その後も食べたいというので、子どもの分は茹でて水餃子にしていました。

離乳食期は、調味料や添加物などに気を付けていたママが多いようですが、幼児食になると冷凍餃子やスーパーのおかずなどの市販品も活用していたという声もありました。もちろん手作り餃子はおいしいですが、忙しいときなどはうまく冷凍餃子を活用するのもよさそうです。

市販の冷凍餃子を初めて食べさせるときは、少量から始めましょう。冷凍餃子には化学調味料やにんにく・しょうがなども入っているので、苦手だと感じる子どももいるかもしれません。

塩分や添加物が気になるママは、焼き餃子ではなく茹でて水餃子にしたり、スープに入れているママもいるようです。


子どもと一緒に手作り

40代ママ
40代ママ

子どもが4歳の頃、料理のお手伝いをするのが好きだったので、よく手作り餃子をいっしょに作っていました。普通のひき肉の餡だけではなく、魚やツナ缶、チーズなどいろいろな食材を入れてみました。タレも子どもが好きな調味料を混ぜておいしくなるか実験してみたり、料理を楽しみました。

料理に興味を持ち始めた子どもにとって、餃子作りはよい体験になりそうです。手作り餃子をいっしょに料理する時間はなくても、タレの配合を変えてみたりして、楽しむことはできそうです。

離乳食や幼児食に餃子を作ろう

離乳食を食べる子ども
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今回の記事では、離乳食や幼児食の餃子を作るときのポイントや餃子の皮を使った手作りレシピ、子どもの餃子デビューのときに心がけたことをママたちの体験談を交えてご紹介しました。

離乳食後期の生後9カ月をすぎたあたりから徐々に餃子デビューをしたママもいるようです。手作り餃子を作るポイントとして、手づかみしやすい形やひだを作らないなど食べやすくするためのさまざまな工夫が聞かれました。初めて餃子をあげるときは、香味野菜を控え少量から与えて様子をみながら進めていってもよいかもしれません。

また、幼児食では、餃子は料理に興味を持つきっかけになることもありそうです。ぜひ餃子をおかずとして、メニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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※記事内で使用している参照内容は、2019年1月23日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2019.01.24

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