子どもと毎日過ごすリビングをすっきり収納。遊びのスペースを上手に取り入れる方法

子どもと毎日過ごすリビングをすっきり収納。遊びのスペースを上手に取り入れる方法

2017.09.01

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今井知加

今井知加

整理収納アドバイザー

苦手な片づけを克服して環境と習慣が大きく変わった経験から、片づけは「人生を好転させるカギ」であると気づく。現在は、脳科学・心理学・哲学に基づく独自の視点でのセミナー講師(整理収納/習慣アプローチ/ノート)と起業家育成(今井塾)活動を通して”なりたい理想の人生”を叶える『ビジネスライフ・コンサルタント』として、のべ5,500名以上を指導する。

毎日の生活の中心となるリビングは、来客対応のほか、家族が団らんしたり、子どもが遊んだり、みんなが過ごす空間。だからこそ、上手にモノを収納してすっきりさせたいですよね。そこで今回は、子どもがいるご家庭のリビングをより快適にする方法を「整理収納アドバイザー」の今井知加さんに教えていただきました。

リビングがスッキリしない…

小学生の「リビング学習」と同様に、小さい頃からリビングを子どもスペースとして利用されているご家庭が多いのではないでしょうか。

リビングでの子どもスペースは、目が届きやすい反面、おもちゃや本であふれてスッキリ過ごせないという悩みもつきものです。そんな悩みに、リビングで子どもとスッキリ過ごすための収納のコツや方法をご紹介します。

リビングに子どもスペースを上手に取り入れる方法

リビングに子どもスペースを設ける利点は

リビングに子どもスペースを設けることは、子どもとコミュニケーションをとるうえでオススメです。

小さい子どもは、パパやママの近くで遊びますよね。親にとっては、遊びながら話しかけることができますし、子どもにとっても近くにいれば安心して遊ぶことができます。

また、いつも過ごすリビングに本や知育玩具があれば、いつでも手に取ることができますし、自然と興味を持ちやすいのです。

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さらに、遊んだあとの「片づけ」も促しやすいという利点があります。「片づけ」は、使ったモノを元に戻すこと。

遊ぶ時に自分で取り出すことができれば、本来は遊び終わった後に簡単に片づけることもできるのです。

もちろん、小さいうちは遊び終わったあとに「元に戻してね」と声を掛けたり、片づけている間にそばで見届けてあげたり、パパやママがいっしょに促してあげる必要があります。

そんな「片づけ」も、目の届きやすい場・リビングだと習慣化しやすいのです。


ざっくりとしたコーナー別収納で、メリハリをつけよう

子どもスペースを設けるうえで大切なのは、


エリアを決めて、コーナー別に分ける


ということ。

例えば、子どもスペースをリビングのなかにと決めると、リビングのエリア外である廊下や和室にはモノを出さないなどのルールを決めて、さらに“遊びごと”にコーナーを設けます。

コーナー分けは、玩具を使って遊ぶ「おもちゃ遊びコーナー」、クレヨンやハサミを使って絵画や工作を楽しむ「机上あそびコーナー」、本を読む「絵本コーナー」といった具合に“ざっくり”と分け、それぞれコーナーごとに遊ぶモノを収納します。

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それぞれのコーナー遊びが終わった時点でコーナーごとに片づけるルールにすると、切り替えがつきやすいです。

ただし、子どもは積み木と車を組み合わせて“おままごと” をするなど、創造力に富んだ遊び方をするので、「おもちゃ遊びコーナー」は細かいカテゴリー分けをしすぎないようにしましょう。

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子どもが把握できる量を考えて

コーナー別収納のポイントは、おもちゃや本の“数を絞る”という点です。

お子さんが一度に遊びきれる量はどれくらいでしょうか?また片づけられる量はどれくらいでしょうか?

子どもが把握しきれないほどの数があっても、一度に遊ぶことはできないし、片づけも難しくなります。


お子さんが10分程度で片づけられる量に絞って収納すると良いでしょう。


おもちゃや本を定期的にサイクルさせる

“数を絞る” といっても、処分することを進めているわけではありません。


おもちゃや本を「定期的に入れ替える」という方法がオススメです。


お子さんの“好きな遊び”は、ときどきでブームがありませんか? 今ハマっているもの、興味のあるモノをいくつか選び、その他のモノはストックとして隠しておき、興味が変わったらまた表に出してあげる。

定期的にサイクルさせることで、より興味をもって集中して遊ぶようになります。本も同じです。今、お子さんにとってブームのモノのほか、季節感を考えて本を入れ替えてみましょう。


見せる収納を上手に取り入れる

せっかく数を絞っても、すべて隠す収納であれば、子どもにとって見つけにくく、片づけにくくなります。
リビングにおもちゃや本が散らかる原因の一つにもなりかねません。

おもちゃを飾るように、あるいは本の表紙が見えるようにディスプレイすることで、子どもが興味を持ちやすい環境づくりをしていきましょう。

お片づけを通して生活習慣に心地よい環境づくりを

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お子さんにとって、「片づけ」は生活習慣を身につける上での第一歩です。

スッキリしやすい空間と同時に、子どもにとっても居心地の良い空間になるように、スペースや収納などを活用しながら環境づくりをしてみてくださいね。


執筆:今井知加

収納アドバイザー/今井知加

奈良県・在住の整理収納アドバイザー・薬剤師。整理収納アドバイザー1級、 整理収納AD2級認定講師。製薬業界に勤務時代、夫婦で東京へ転勤。7年間の東京生活の中で出産、2児の母となる。
もともと片づけ下手だったが、仕事と家庭の両立・家事効率化をはかり、整理収納に目覚める。“掃除がラクな家”をテーマに新築した注文住宅が完成するまでをブログで綴り、人気を得る。現在は、Livedoor公式ブロガーとして、“楽家事収納”を主題とした「MakeLife+ゆとり時間」を主宰。2016年秋に整理収納アドバイザーとして独立し、自宅サロンでの「実践型・お片付け教室」を開講。現在は、個人やオフィス・医療機関の片付け、セミナー研修講師など、片づけ習慣コンサルタントとして活動している。

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