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2016年12月10日

改めて知る。一升餅(いっしょうもち)のお祝いの由来と必要なもの

改めて知る。一升餅(いっしょうもち)のお祝いの由来と必要なもの

子どもが初めて迎える1歳のお誕生日。子どもの成長を一升餅でお祝いする由来や意味を知っていますか?大切にしていきたい伝統行事のひとつ、一升餅について調べてみました。

そもそも一升餅ってなに?

子どもが1歳になる頃は、歩けるようになったり、おしゃべりをし始めたりと、親子のコミュニケーションもさかんになるかわいい時期にさしかかります。

親はそんな子どもの健やかな成長を願い1歳を迎えた喜びと、これからの成長を願わずにはいられません。そんな喜びと願いを一升餅でお祝いするのはなぜなのでしょうか。

どんな意味があるの?

一升餅とは、「一升」を「一生」にかけ「子どもが一生食べるものに困らないように」「一生健康にすごせますように」という願いが込められています。また丸い形をしていることで、「これからの人生を円満にすごしていけますように」という意味合いも含まれています。

一升は約1.8キロ。そんな重いお餅を背中に背負わせることは「背負いきれないほどの食べ物」の象徴であり、縁起を呼ぶ行事です。

お餅である意味はなに?

昔からお餅は、お米が凝縮された特別な食べ物であり、神様や特別な力が宿るといわれていました。お正月にお供えする鏡餅や、新築のお祝いにお餅が使われるのも、それが理由です。

結婚や出産、1歳のお祝いなど、お餅は縁起のいい特別な日に神聖な食べ物として食べられていたのですね。

地域ごとに違う、一升餅のお祝いの仕方

子どもの1歳の誕生を祝う一升餅。どこの地域でも同じお祝いのやり方とは限りません。使用するお餅からその呼び方、お祝いのやり方まで地域によってさまざま。そんな一升餅のお祝いを地域ごとに紹介していきます。

北海道、東北地方のお祝い

北海道から東北では一つの大きな一升餅を準備してお祝いすることが多いようです。一つの丸く大きなお餅には「子どもが一生円満に、お餅のように粘り強く」という意味合いが込められています。

地域によっては「ころばせ餅」という呼び方で、わざと転ばせて家から離れないで欲しいという願いが込められているのだとか。

関東、中部地方のお祝い

関東、中部地方でも多くは一つの大きな丸餅で一升餅のお祝いするのが一般的なようです。この辺りから南部の方にいくと紅白の2つのお餅でお祝いする地域も増えていきます。

紅白餅はおめでたいことを意味し、また紅白の丸(縁をかさねる)という特別なものとして語られています。

関西、中国地方のお祝い

関西地方では紅白餅、一つの丸餅を使用するなど地域によってお祝いの仕方はさまざまです。中国地方になると一つの丸餅を背負わせて立たせる、歩かせるやり方が多いようです。

またその後に、お金、電卓、ペン、本などを並べ子どもに好きな物を選ばせて将来の職業を占う「選び取り」という行事もあります。

九州、四国地方のお祝い

九州地方、四国地方でも一升餅のお祝いの仕方はさまざまです。使うお餅も一つの丸餅や紅白餅を使う地域が混在しているようです。

九州地方になると「踏み餅」という子どもに草履を履かせてお餅の上に立たせる、歩かせるという風習があります。「しっかりと自分の足で立つ」という意味合いが込められているそうです。

一升餅、どうやってお祝いしたらいいの?

どんなものが必要?

まずはお餅。一つの丸餅か紅白の2つの丸餅を用意することが最も一般的です。また地域によっては小さなお餅を数個作ってまとめて使うという方やり方もあるようです。それぞれの地域で異なってきますので迷われた際はご両親や親戚、ご近所の方に聞いてみるといいですね。

お餅を風呂敷に包み子どもに背負わせる、また最近ではお気に入りのリュックにお餅を入れて背負わせるなどその方法はさまざまです。

地域によっては一升餅を子どもが踏んでお祝いする「踏み餅」というやり方もあるので、その際は子どもに履かせる草履も必要になります。

お祝いのやり方と注意点

子どもに一升餅を背負わせ、これまでの成長やこれからの健康を家族や親戚といっしょに見守ります。でも、まだ1歳の子どもにとって一升ものお餅を背負って上手に立つことはとても難しいですよね。背負って立てずに、途中で座り込んで泣き出す子どももいるでしょう。

でも、一升餅の重さで歩けないのは「早くに親元から離れて欲しくない」という思い、座り込んでしまうのは「どっしりと大地に根付いて欲しい」という親から子への願いがあるのです。

また、お祝いの最中に子どもが転倒して怪我をしたり、背負ったお餅の風呂敷が首に巻きついたりするなど、予期せぬ出来事はつきものです。子どもを注意深く見守りましょう。

古くから受け継がれる、子どもへの愛情

大切な子どもが迎える1歳の誕生日、それと同時に初めて子どもが迎える試練の様な一升餅のお祝い。大きなお餅を背負った我が子を見つめこれまでの時間を思い返し、色んな思いが込み上げてくることと思います。

一升餅のお祝いは、子どもへの愛情や願いが込められた深い意味のある伝統行事。一生に一度しかない1歳のお祝いを家族みんなでお祝いしてみませんか。

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