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2018年02月06日

【小児科医監修】子どもの川崎病、原因と症状。難病指定されているの?

【小児科医監修】子どもの川崎病、原因と症状。難病指定されているの?

子どもが発熱して病院を受診した際『川崎病の可能性があるかも』と言われ、どんな病気?と心配になったママもいるのではないでしょうか。今回は川崎病って何?と思ってるママに川崎病の原因や症状、潜伏期間、治療方法、入院期間などを解説します。また難病なのかについてお話ししていきます。

眞々田 容子(クローバーこどもクリニック)

川崎病って何?かかる原因と主な症状

おでこを触るママ
©   maroke – Fotolia

皮膚粘膜リンパ節症候群とも呼ばれ、子どもに多いといわれています。全身の細い血管に炎症の起こる病気です。発症は春から夏にかけて多くなるとされています。

川崎病の原因

いまだにはっきりとした原因は不明なようです。ただ、多くの患者さんで血管炎という症状が出ていることから、体の免疫システムの異常が関係しているのではないかと考えられているようです。

血管炎は何らかの原因がきっかけで、血液中の白血球が増えることでそれらが血管の壁に集まり起こります。

血管の炎症は心臓にも当てはまることもあり、冠動脈に炎症が起こると重大な合併症を引き起こすこともあるようです。また、川崎病の由来は1967年に川崎富作博士が別の病名で発表し、のちについた病名です。

症状と川崎病と診断される定義

川崎病は原因不明なため一つの症状では診断できないようです。厚生労働省川崎病研究班作成の川崎病の診断の手引きをあげているようなのでそちらの診断基準を紹介します。

・5日以上続く発熱

・手足の末端が赤く腫れる、解熱後手足の皮がむける
手足の指先など末端が赤く浮腫んだり、熱が下がるころに皮がむけるようです。

・背中やおなか、全身に不揃いの発疹

・両眼の充血

・唇が赤くなる。いちご舌

・首のリンパ節が大きく腫れる

これら6つのうちすべてが当てはまるまたは、5つ以上が揃えば川崎病と診断されます。

また、4つ以上あてはまり血液検査で肝機能炎症反応や心エコーなどの検査で冠動脈に異常が見つかった場合も川崎病と診断されるケースもあるようです。

出典:川崎病の診断の手引き/日本川崎病学会

川崎病の治療法

治療を受ける親子
©  takasu – Fotolia

川崎病と診断されるとほとんどの場合、入院治療になるようです。入院治療の方法について調べてみました。

治療方法

ほとんどの場合、免疫グロブリン(血液製剤)の大量点滴、経口のアスピリン投与で治療を行うことが多いようです。高熱など先ほどあげた症状は1週間程度で収まることが多いようです。

入院期間

冠動脈瘤が川崎病発症後7日目から大きくなり2~3週間でピークになるため、子どもの様子を見る意味で最低でも2~3週間の入院が必要になることもあるようです。

症状が治まったあとでも2~3か月は薬の経口投与が必要になります。

後遺症について

最近では早期発見ができるようになったため後遺症もなく予後もいいのですが、まれに後遺症が残る場合もあります。なかでも注意したいのが冠動脈瘤です。

冠動脈瘤とは、心臓を動かすための栄養を運ぶ冠動脈に瘤(こぶ)ができた状態のことです。

冠動脈に瘤ができることで血液が流れるスペースが狭まり、血管が詰まりやすくなります。冠動脈が詰まってしまうと、子どもでも心筋梗塞や狭心症など重篤な心臓疾患を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

早期に発見、治療することがなによりも大切です。

後遺症で小児特定慢性疾患に認定される場合もある

川崎病発症後、川崎病性冠動脈瘤などの後遺症が「小児特定慢性疾病」に当てはまり、18歳未満のみではありますが自己負担が3割から2割に軽減されるようです。詳しく知りたい方はお住まいのある市町村や病院で聞いてみるとよいでしょう。

川崎病の症状が当てはまったら迷わず病院へ

こどもの様子を見るママ
kwanchai.c/Shutterstock.com

最近は川崎病と診断される子どもも珍しくないようです。

ママがいつもと違うなと感じたり、高熱が続き、手足が赤く腫れるなど気になる川崎病に当てはまる症状があれば迷わず病院を受診しましょう。早期に治療を始められると、後遺症が残る確率が低くなるようです。

川崎病は難病指定ではありませんが、後遺症が残り、川崎病性冠動脈瘤などになった場合は、「小児特定慢性疾病」に認定されるので、自治体で助成を受けられます。また、治癒した後も定期的に健診や経過を観てもらうことが大切です。

監修:眞々田 容子(クローバーこどもクリニック)

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信州大学医学部卒業。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ホリスティック医学協会会員。

症状だけを診ていくのではなく、患者さんの心身全体の状態をみていく”心と身体をつなげる”医療をしています。

お母さんの子育ての不安が少なくなるよう、診療内でお話しをしっかり聴いていきます。

クローバー こどもクリニック
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