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2018年04月16日

【小児科医監修】プール熱の初期症状と対処法。目やに、鼻水など現れる症状の順番は?

【小児科医監修】プール熱の初期症状と対処法。目やに、鼻水など現れる症状の順番は?

幼児が夏にかかりやすい病気の「プール熱」。初期症状から順番にでてくるプール熱特有の目やにが増えるなどの症状を紹介します。また、咳や鼻水などからも感染するプール熱の潜伏期間やかかったときの保育園や幼稚園への登園基準を解説します。

プール熱とは?

咽頭結膜熱(プール熱)とは、アデノウイルスというウイルスが原因の感染症です。

プールの水を通して人から人に感染することから「プール熱」とも呼ばれています。

かかりやすい時期

6月頃に徐々に増加し始めて7、8月頃にピークを迎えます。夏に流行りがピークになることが多いですが、近年では冬に流行するケースもあり、通年でかかる可能性がある病気です。

かかりやすい年齢

幼児から学童の年齢の子どもがかかることが多く、そのなかでも5歳以下が6割を占めています。

出典:咽頭結膜熱とは/NIID 国立感染症研究所 

プール熱の症状

プール熱にかかるとどのような症状が現れるのでしょうか。

初期症状

プール熱は、最初に高熱の発熱が多くみられます。

そのあとに、頭痛や食欲がなくなったり、軽い風邪のときのような全身の倦怠感とともにのどの炎症や痛み、目の充血、涙が多くなったりまぶしさなど目に不快感を感じたり目やにが多くなるなどの症状が順番に現れ、3~5日続きます。

目の炎症は、片目ずつ現れ、下まぶたの内側あたりに強く炎症を感じる場合が多いようです。

主な症状

プール熱の症状
©ucchie79- Fotolia

プール熱の主な症状は、「39℃前後の発熱」が4~5日続きます。1日の間に熱が40℃になったり、37℃になったりと上がり下がりする状態がみられるのも特徴です。

また、「咽頭炎(のどの痛み)」「結膜炎(目の充血)」が一般的に現われる症状と言われていますが、すべての症状が現れないこともあります。さらに、吐き気や腹痛、下痢を伴う場合もあります。

潜伏期間

プール熱の潜伏期間は5~7日と言われています。症状が出る2日ぐらい前からほかの人へうつります。

感染経路

咳や鼻水、くしゃみなどの飛沫感染や感染した子どもの使用したものを触る接触感染、感染した子どもの排出した便を処理する際にうつってしまうことも。

子どもがかかりやすい病気と言われていますが、プール熱にかかった子どもを看病して大人が感染する危険性も充分にあります。

検査方法

血液での抗体検査で診断する場合もあれば、喉を綿棒でこすり20~30分で結果が分かる簡単な検査で診断を決める場合もあります。

気をつけたい合併症は?

プール熱が合併症を引き起こすことはまれですが、高熱やのどの腫れや痛みがずっと続いたり、咳が出て息苦しそうなときは肺炎や髄膜炎、脳炎の合併症にかかっている可能性があります。すみやかに受診するようにしましょう。

また、生後14日以内の新生児が感染すると全身性感染を起こしやすく、重症化する場合があるので注意が必要です。

かかった場合の登園基準はある?

また、プール熱は厚生労働省の学校安全法で症状がなくなったあと、2日経過するまでは出席停止とされています。多くの場合、治癒して再度登園する際には、医師が記載した登園許可書が必要になります。

出典:保育所における感染症対策ガイドライン/厚生労働省

プール熱にかかったときの対処法

プール熱の対処法
©maroke- Fotolia

かかってしまったとき、これ以上感染を広げないために実践しておきたいことを聞いてみました。ぜひ参考にしてください。

手洗い・うがい

感染源のアデノウイルスの感染力はとても強いので、手洗い・うがいをしっかり行い、ウイルスを体内に入れないことが大切です。

衣類やタオルは共有しない

プール熱に感染している子どもと同じタオルや洗面器、食器を共有すると、接触感染で大人も感染する可能性があります。

タオルや食器などは共有せずに衣類は別々に洗濯するようにしましょう。

使用したものは消毒をする

プール熱は接触感染でもうつるので、おもちゃや家の手すりやドアノブなど使ったり触ったところは、酸性アルコール消毒をするようにしましょう。

オムツ交換に注意する

2週間程度は便にもウイルスがいるので、オムツ替えにも注意が必要です。オムツ交換時はできれば手袋を使用し、オムツ替えをしたあとは石けんを使って手をよく洗うことが大切です。

日頃からできる予防を習慣づけよう

手洗いで予防
©dzono- Fotolia

プール熱は保育園や幼稚園でも夏場に流行る三大夏風邪の1つです。初期症状は高熱で、そこから目の充血やのどの痛みが現れます。これらの症状がみられたらプール熱の疑いがあるでしょう。まだ免疫力が低い子どもが集団生活を送るなかでかかりやすい病気ですが、手洗い、うがいなど基本的な衛生管理を励行することが、感染を防ぐ有効な手段になります。

万が一感染したときには衣服や食器などを共有しないなどの家庭内でのケアに気をつけ、適切な対応が大切です。

監修:眞々田 容子(クローバーこどもクリニック)

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信州大学医学部卒業。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ホリスティック医学協会会員。

症状だけを診ていくのではなく、患者さんの心身全体の状態をみていく”心と身体をつなげる”医療をしています。

お母さんの子育ての不安が少なくなるよう、診療内でお話しをしっかり聴いていきます。

クローバーこどもクリニック
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※記事内で使用している参照内容は、2018年4月13日時点で作成した記事になります。

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