こちらの記事も読まれています
男性でも産休は取れる?日本の産休、育休制度について
パパの産休、育休の期間や給与など
男性の産休や育休について気になっているパパやママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、給与や期間などの日本における男性の産休、育休の制度や、パパの産休育休のすごし方、男性が産休や育休制度を使ってよかったことを、資料とパパやママの体験談をもとにご紹介します。
男性は産休や育休をとっている?
男性の産休や育休について詳しく知りたいと考える方もいるのではないでしょうか。実際に日本で産休や育休を取得した男性はどのくらいいるのでしょうか。パパたちに話を聞いてみました。
「妻が出産してすぐに産休を取りました。会社に産休や育休をとれる制度があるので助かりました」(20代パパ)
「産休の制度が会社にないのでとりませんでした。ただ、育休は認められているので会社に申請してとることができました」(30代パパ)
会社の制度を利用して産休や育休をとったパパがいました。会社によって産休や育休のとりかたに違いがあるようですが、国をあげて推進しているため、男性でも徐々に産休、育児休業が取りやすくなってきているようです。
日本における男性の産休、育休制度
日本の男性の産休や育休の制度とはどのようなものなのでしょう。内閣官房内閣人事局と厚生労働省の資料を参考に見ていきましょう。
「男性の産休」制度と期間
平成30年の内閣官房内閣人事局「国家公務員の男性職員の『男の産休』及び育児休業の取得促進について」の資料によると、国家公務員は、配偶者出産休暇(産休)2日と育児参加のための休暇5日をあわせた合計7日間の「男の産休」という名前の有給休暇を取得することができるそうです。
配偶者出産休暇は妻の出産にかかわる入院等の日から、出産の日後2週間を経過する日までとなっており、育児参加のための休暇は妻の出産予定日6週間前の日から、出産の日後8週間を経過する日までとなっているそうです。
その他にも、民間の企業では産休または配偶者の出産に伴う特別有給休暇を取得できる会社もあるようです。
産休の制度があるのか、どれくらいの日数取得できるのかなどは会社によってさまざまなようなので、気になる場合は会社に確認してみるとよいかもしれません。
育児休業制度と期間
厚生労働省の資料によると、男性も子どもが1歳に達するまで、申し出により育児休業の取得が可能となっているようです。
また、産後8週間以内の期間に育児休業を取得した場合は、特別な事情がなくても申し出により再度育児休業の取得ができるそうです。
なお、一定の条件を満たした有期契約労働者の方も取得可能だそうです。
育児休業の期間については、両親がともに育児休業を取得する場合、子どもが1歳2カ月に達するまで育児休業を延長することができる制度もあるようです。
育児休業の取り方にはパパとママが交代で切れ目なく取るというパターンや、パパとママがいっしょにできるだけ長く取るというパターンなどがあるので、夫婦で相談して子育てしやすい育休を取るとよいかもしれません。
ただし、ママの育休開始日がパパの育休開始日より前の場合は制度が利用ができない場合もあるので、注意が必要のようです。
育児休業中の給与
厚生労働省雇用均等、児童家庭局と都道府県労働局のリーフレットによると、育児休業中は会社から給与が支払われない代わりに育児休業給付金が支給されるようです。
最初の6カ月は給与の67%が支給、6カ月以降から12カ月までは給与の50%が支給されるそうです。所得税がかからず社会保険料などが免除されるため、手取り賃金で比べると半年間は休業前の約8割が支給されることになるとされています。
ママとパパが半年で交互に育休を取得すれば、1年間割増した給付も受けることも可能になるようです。
【体験談】パパの産休、育休のすごし方
産休や育休を取ったパパは休業中にどのようなことをしているのでしょう。産休育休の期間やすごし方をパパたちに聞いてみました。
休暇を取った期間
「妻の退院にあわせて産休を2日間取りました。会社に産後2週間の間に産休が2日取れるという制度があったので利用しました」(30代パパ)
「子どもが1歳になって妻が仕事に復帰したので、交代で育休を取りました。出産後2週間ほど育児休業を取得してあったので、1歳から2カ月間の育児休業を取ることができました」(30代パパ)
産休や育休の取得期間は会社の制度や仕事によって違いがあるようです。育児休業をどのくらい取るかは出産前に夫婦で話しあって計画しておくと、制度を利用しやすいかもしれません。
赤ちゃんのための手続き
「産休中に子どもの出生届などの手続きをしました。初めての手続きで心配でしたが、必要な書類の作成や申請がしっかりできました」(20代パパ)
産休や育児休業を赤ちゃんのための手続きに利用したパパがいました。赤ちゃんの名前を届け出るなどの大切な手続きなので、しっかり確認しながらできるとよいかもしれません。他に、出産内祝いの準備などをしたという声もありました。
パパが行った家事や育児
「育休の間は子どものおむつ替えや部屋の掃除など、自分にできそうな家事や育児をしていました。子どもが夜泣きをしたときは、深夜にドライブをしたこともあります」(30代パパ)
「下の子が生まれたときに育休を取り、上の子の世話や食事作りなどをしました。上の子が保育園に行く前だったので、子どもといっしょに散歩などにも出かけました」(30代ママ)
育休を取ったパパたちは赤ちゃんや上の子のお世話をしたり、掃除や食事作りなどの家事を行ったりしているようです。育児休業中に庭に子どもが遊べる砂場を作ったというパパの声もありました。
男性が産休や育休制度を使ってよかったこと
パパが産休や育休を取ることをママやパパはどのように感じているのでしょう。産休育休制度を使ってよかったと感じていることを聞いてみました。
夫婦で協力して子育てができた
「夫が育児休業を取れたために、2人で協力して子育てすることができました。赤ちゃんが1歳になるまでは、おむつ替えやお風呂などのお世話の他に予防接種や健診などで出かける幼児も多いので、2人で協力できてとてもよかったと思います」(30代ママ)
赤ちゃんが1歳くらいになるまでの育児休業中には、赤ちゃんのお世話以外にも必要なことがこまごまとあるかもしれません。夫婦2人でいっしょに子育てができると、ママも嬉しいですよね。
子育ての楽しさを共有できた
「1年間の育休を取ったことで子どもの成長の様子を夫婦でいっしょに見ることができ、子育ての大変さと楽しさを味わえました。子どものエピソードなどを食事しながら話しあうこともでき、有意義な時間をすごせました」(40代パパ)
男性が産休や育休を取ることで、子育ての楽しさを夫婦で共有できたというパパがいました。生まれてからの1年間の成長を間近で見たり感じたりすることができると、その後の子育てにも参加しやすくなりそうです。
男性の産休育休の制度を活用しよう
男性の産休や育休の制度を利用してよかったと感じるパパやママがいました。日本の育児休業制度を見ると、給与の67%が育児休業給付金として支給されたり、夫婦で取得する期間を考えて利用したりすることができるようです。
赤ちゃんが生まれたら男性も産休や育休の制度を活用できるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年1月29日時点で作成した記事になります。