【調査】一括給付の締め切りが迫る「018サポート」、申請を済ませたのは38%。 入力項目が多く申請に手間取ったという声も

【調査】一括給付の締め切りが迫る「018サポート」、申請を済ませたのは38%。 入力項目が多く申請に手間取ったという声も

東京都では、独自の取り組みとして子ども一人あたり月額5,000円を給付する「018サポート」を開始。2024年1月までの一括給付を希望するには、2023年12月15日(金)までに申請を行う必要があります。今回、KIDSNA STYLEでは、018サポート申請の実施状況と子育て支援制度について、対象年齢の子どもがいる世帯にアンケート調査を実施しました。

子育て支援に向けた取り組みが、各自治体で進められています。東京都では、独自の取り組みとして子ども一人あたり月額5,000円を給付する「018サポート」を開始。2024年1月までの一括給付を希望するには、2023年12月15日(金)までに申請を行う必要があります。

今回、「KIDSNA STYLE」では、018サポート申請の実施状況と子育て支援制度について、対象年齢の子どもがいる世帯にアンケート調査を実施。東京都が実施する子育て支援に向けた各種取り組みを、子育て世帯はどのように受け止めているのでしょうか。

「018サポート」申請について

52%が、申請していないと回答。既に申請したのは38%という結果になった。

「申請した」と回答した方に対して、「申請は簡単でしたか?」と聞いたところ、簡単だったという回答が48%、難しかったという回答が47%となった。

「難しかった」と回答した方に、どのような点が難しかったか、時間を要したかを聞いたところ、「いろんな証明書を写真に撮ったり、必要なところに加工をいれたりとやることが多かった」、「入力する項目が多く時間を要した」などの声があがった。

※018サポートは東京都独自の給付金で、都内在住の18歳以下の子供に対し1人当たり月額5000円(年額6万円)を支給するもの。所得制限はなく、来年1月に一括で指定口座に6万円が振り込まれる。ただし、受け取るには12月15日までに申請する必要がある。

「018サポート」の申請状況

子育て世帯に聞いた018サポートの給付申請状況
Q:東京都は18歳以下の子ども1人に月5000円を支給する「018サポート」の給付申請を開始しました。「018サポート」の申請はしましたか?

「申請していない」が52%。「既に申請した」は38%という結果になった。また、「知らなかった」という回答も10%あった。

「018サポート」の申請は簡単か複雑か


「018サポートを既に申請した」と回答した方にお伺いします。申請は簡単でしたか?

018サポート申請は簡単か複雑か
Q:「018サポートを既に申請した」と回答した方にお伺いします。申請は簡単でしたか?

「簡単だった」が48%、「難しかった」が47%となった。その他意見として、「難しくはないが、表現や構造に工夫が必要。もっと使いやすくするべき。」との声もあがった。

申請の難しかった点や時間を要したか

申請が「難しかった」と回答した方にどのような点が難しかったか、時間を要したかお伺いしました。(※一部抜粋)

「マイナポータルとの連携、アプリDL、セッション切れ後の待機、子どもの保険証の写真(番号はマスキング)、振り込み口座の写真など、いろんな行き来や準備書類の多さが目立った。マイナンバーで完結できないのかと思った。」

「いろんな証明書を写真に撮ったり、必要なところに加工をいれたりとやることが多かった。」

「入力する項目が多く時間を要した。」

東京都の子育て支援制度について、どう思うか

東京都の子育て支援制度についてどのように思っているのかを伺ってみました。(※一部抜粋)

「育児休業中の給与(手当て)を満額に近い形、もしくは税金が免除されるなどあると安心して子どもを産み育てられる。貯蓄がない状態で育てるのは不可能に近いので、若い世代は苦労するように感じる。赤ちゃんファースト、出産準備金、子育て支援金の制度は大変ありがたい。子ども商品券を使って日常のオムツやミルクを買う場合もあるので、商品券の受領枠をもう少し増やしてもらえるとありがたい。」

「東京都は国の対策に比べれば頑張ってくれていると思いますが、子育て支援として点で支援するのではなく、一人ひとりが思い描いていた家庭像、結婚、妊活、妊娠、出産、育児、復職などを線として捉えて支援してもらえるような繋がりが感じられるとより安心できると思いました。」

「018サポートもありがたいですし、ベビーシッター事業なども活用させてもらっていてとてもありがたいです。要望としては、児童手当やいろいろなところで所得制限をかけるのは撤廃していっていただきたいです。」

「少子化抑制につながる施策はうれしいです。独自システムは使いにくいので開発費がもったいなく感じます。」

「今はフルタイムで働くママが当たり前の時代ですが、それでもカツカツ(働いた分保育料に持ってかれる)と聞くことがとても多いです。給料は上がらず物価ばかり上がっていく中で、保育料の無償化は第一子だろうと第二子だろうとやるべきだと思います。 月額5000円の支給、貰えないよりは貰えた方がありがたいですが、正直月5000円なんてオムツ代ですぐに消えます。 それなら、その分保育士さんのお給料をあげて、保育士の仕事に就いてくれる人を増やしてあげた方がいいのでは?とも思います。保育士さんは万年人手不足で見ていて辛いです。」


「子どもを増やすために子育て家計への金銭面の援助をもっとしてほしいなと思う。物価高騰で、家庭の人数が増えたら018政策は微々たる補助でしかないと思う。」


東京都「018サポート」の申請期限は2023年12月15日(2024年1月支給分の締切)です。11月17日、東京都は対象者約200万人のうち約6割にあたる約117万人が申請したと明らかにしましたが、まだ3割強が申請していないという状況です。

今回実施した調査では「018サポート」について、知らなかったという回答が10%となっています。また、「018サポートを既に申請した」と回答した方に申請は簡単だったかどうかを聞いたところ、「簡単だった」が48%、「難しかった」が47%となっています。約半数は、オンライン申請を煩雑だと感じている方が多いこともわかります。

「KIDSNA STYLE」は、今後も子育て世帯にとって有益な情報の発信に努めてまいります。

【調査概要】
調査対象者:KIDSNAアンバサダー (東京都在住)
調査期間:2023年9月26日〜10月15日 
調査方法:インターネット調査
回答件数:51件

2023.12.05

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