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【産婦人科医監修】妊娠7週目(妊娠2ヶ月)の赤ちゃんやママの様子。妊娠初期の症状や注意点
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田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
妊娠7週目は、吐き気や腰痛など体調の変化から妊娠に気づく人もいる時期です。妊娠初期の腹痛やつわりなどママの体調の変化やお腹の赤ちゃんの様子と妊娠7週目の妊婦さんがの注意点を医学博士で産婦人科医、田園調布オリーブレディースクリニック院長の杉山太朗先生監修のもと解説します。
妊娠週数7週目とはどんな時期?
妊娠初期である妊娠7週は月数で言うと、妊娠2ヶ月の最後の週になります。
妊娠7週目の妊婦さんの特徴
妊娠初期である妊娠7週目は、月経が遅れていることや、早い人だとつわりの症状が出始めて妊娠に気づく人が出てくる時期です。平熱と比べて体温が下がらなかったり、吐き気や腹痛などいつもと違う体調の変化を感じる人も多い時期です。
妊娠7週目の妊婦さんについて詳しく見ていきましょう。
体調
妊娠初期には、おりものがいつもより黄色くなったり、粘り気があることがありますが、それは妊娠によって起こりやすい症状でもあります。また、食欲が落ちて、空腹時に胸がムカムカしたり急な体調の変化を感じる人もいる時期です。今まで気にならなかったニオイに敏感になり、いきなり吐き気や嘔吐に襲われるなどのつわりの症状が出始める人もいます。
妊娠すると、血液量や黄体ホルモン、エストロゲンの分泌が増えます。体内の血液が増えることや、ホルモンバランスが急に変化することで高温期が続きます。
体温が下がらず、身体が熱っぽくだるさを感じたり、1日中眠さを感じる人もいるようです。
お腹の大きさ
妊娠初期である妊娠7週は、外見の変化が見られず、周囲からは妊娠していると気づかれない程度ですが、子宮は一回り大きくなっている状態です。
妊娠7週目の妊婦さんの身体
乳房に張りを感じたり、子宮が一回り大きくなっていることで膀胱に圧迫や刺激を感じて腹痛を感じたり、トイレが近くなるなど体調の変化も出てくることがあります。
妊娠7週目の赤ちゃん
大きさや胎内での様子
妊娠7週目の赤ちゃんの身長は、1.3㎝程度です。大きさで言うと、ブドウ1粒程度です。
胎盤組織が形成されてへその緒ができ始め、脳や脊椎など器官の基盤もできる時期です。妊娠7週になると、心拍が確認できるようになり、目や耳などの神経が急速に発達します。
身体の形
まだ妊娠初期で、頭と胴体の2頭身ですが、初めは魚のような形だった体内の赤ちゃんの手足の区別がついてきて、だんだんと人間らしくなってきます。
妊娠7週目のうちにやっておきたいこと
産婦人科を受診
思い当たる妊娠の症状があったり、妊娠検査薬で陽性反応が出たら産婦人科を受診しましょう。妊娠7週目は赤ちゃんの心拍が確認できるころで、産婦人科を受診し、超音波(エコー)検査で赤ちゃんが見えると、妊娠が確定します。
母子手帳をもらう
妊娠が正常であれば、かかりつけ医に妊娠の確定をしてもらえます。
妊娠が確定すると住んでいる地域の役所で母子手帳と、妊婦健診の受診券やマタニティマークなどを受け取ることができます。
仕事の調整
仕事をしている妊婦さんは、通勤ラッシュの時間はお腹を圧迫する可能性があります。身体が常にだるかったり、つわりの症状がいつ出るかわからない状態なので、通勤ラッシュは避けておいた方がよいでしょう。少し早めの出社をする、理解のある職場であればシフトを変更してもらうなど工夫できるとよいですね。
これからの計画を立てる
出産にはお金がかかります。健診を受ける病院や出産をする病院、里帰り出産をするのか、産後サポートをお願いするのは誰か、によってもかかる費用が変わってきます。受診券や出産一時金、産休・育休手当、各自治体が行っている産後のヘルパー制度なども視野に入れて、妊婦健診や入院費なども含めた具体的な金額の見通しをもっておけるとよいですね。
予防接種をしておく
妊娠中は感染症にかからないように特に注意が必要です。インフルエンザなどの感染力の強い病気の予防接種は、病気が流行る前に受けておくとよいですが、予防接種を受ける項目については、医師に相談、確認をしてから受けるようにしましょう。
妊娠7週目の妊婦さんが注意すること
体を冷やさない
身体の冷えは腹痛やお腹の張りの原因になったり、つわりを悪化させたりします。
腹巻やレッグウォーマー、湯たんぽなどの身体を温めるグッズを上手く使うなどして、身体を冷やさないように意識することが大切です。飲み物も冷たいものはなるべく控えて、あたたかいものを選ぶようにしましょう。
薬の服用に要注意
妊娠初期のお腹の赤ちゃんは薬の影響を受けやすいです。頭痛や腹痛、便秘などの症状が出たときに、自己判断でむやみに市販薬を使わず医師と相談してから使用して下さい。葉酸やビタミンといったサプリもできれば医師に相談して上限を確認してから摂取を始めるのがよいでしょう。
リラックスしてストレスをためない
妊娠中は、つわりの症状などで思うように身体が動かず、イライラしやすくなることも多いですが、昼寝の時間や、あたたかい飲み物を飲みながらリラックスできる時間を作ってストレスをためないように過ごしましょう。
体調の変化から妊娠に気づく時期
妊娠初期である妊娠7週目は、まだ見た目に大きな変化はありませんが、月経が遅れたり、おりものがいつもと違うことや食欲がない、身体が熱っぽいなどの体調の変化から、この時期に妊娠に気づく人も多いようです。早い人は吐き気や腰痛、嘔吐やだるさなどのつわりの症状が出始めます。急な体調の変化に戸惑ったり、不安になる人もいると思いますが、体調の変化は赤ちゃんが育っている証拠です。
赤ちゃんの心拍が確認出来るようになる時期なので、妊娠7週以前に妊娠が発覚していた人も、妊娠が確定し、超音波(エコー)検査で赤ちゃんの様子が見られたり、母子手帳を受け取れるなどうれしい時期でしょう。妊婦健診の超音波(エコー)検査で赤ちゃんの姿や赤ちゃんの心臓が動く様子を見て感動する人も少なくありません。
体を冷やさないように工夫したり、薬の服用に注意し、感染症対策で予防接種を受けるなど赤ちゃんを守りながらママ自身もなるべくリラックスして過ごすようにしましょう。
監修:杉山 太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
Profile
杉山太朗
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。