元幼稚園教諭が紹介する、幼児に人気のレクリエーションと遊び方

元幼稚園教諭が紹介する、幼児に人気のレクリエーションと遊び方

2017.10.04

幼児といっしょに楽しめるレクリエーションにはどのようなものがあるのでしょうか。今回の記事では「もうじゅう狩り」や「じゃんけん列車」など気軽に取り組めるものとその遊び方について、元幼稚園教諭である筆者がご紹介します。

レクリエーションとは 

幼児期に行うレクリエーションによって、親子やお友だちとスキンシップや遊びを楽しむことができます。レクリエーションを通じて、仲間と共感するなかでコミュニケーションを深められるのではないでしょうか。

道具を使わずに手軽にできるレクリエーションがたくさんあるので気軽にみんなで楽しめそうですよね。

レクリエーションの種類

幼児でも遊べるレクリエーションゲームを紹介します。


ぴーったんこ ぴったんこ

親子、幼児2人組になります。リーダーが「ぴーたんこ ぴったんこ」と言ったら、「どことどこがぴったんこ」と聞き、リーダーの人が答えた場所をくっつけます。

相手とふれ合い、スキンシップがとれるゲームです。初めは手、足の裏など簡単なところから始め、お尻などを入れると子どもは喜びます。

親子であれば、ほっぺも良いですね。3歳児など年齢が低くてもできるので、筆者が幼稚園教諭をしていたときも親子のレクリエーションでよく遊んでいました。


なんでもバスケット

フルーツバスケットのお題のフルーツを「なんでも」に変えたバージョンです。親子でママやパパの膝に幼児が座ってスタートするやり方でもできますよ。

お題を「ピンクの服を着ている人」「朝パンを食べてきた人」など自由に考えられるのが面白いです。鬼が「なんでもバスケット」と言ったときは全員が移動になります。

お題が自由に出せる分、何を言おうか迷ってしまう子が出てくる場合があるので、そのときはヒントを与えたり、助けてあげる必要があります。


もうじゅう狩り

もうじゅう狩りの歌に合わせてリーダーが言った動物の文字の数で集まるゲームになります。

例えば、「ライオン」=4人 「トラ」=2人 「キリン」=3人、とします。初めは「トラ」など短い文字数から言っていき、徐々に文字数の多い動物を出していくと良いかもしれません。

リーダーとみんなで「あああー!」というところで、「どんな動物がくるのか」「次は何人で集まるのか」と盛り上がりますよ。

リーダーの言った言葉から瞬時に数を把握して集まるので、頭も使います。幼稚園では、4歳児クラスで大人気のゲームでした。


進化ゲーム

じゃんけんで勝つと、進化していくゲームです。じゃんけんの勝ち負けが分かっていないと難しいので、4歳後半から5歳に向いているゲームになります。

たまご→ひよこ→にわとり→人間で遊んでいましたが、進化できるものをアレンジしてオリジナルの進化ゲームにしても楽しめますよ。じゃんけんは同じもの同士(ひよこはひよこ同士)でないとできないのがルールです。

全員が人間になれるまで続けると、とても時間がかかるので、遊びの様子や時間で区切るようにしましょう。同じ状態の人を自分で探して、じゃんけんしていくので、積極的に友だちとかかわれるのも進化ゲームの特徴です。

レクリエーション

じゃんけん列車

じゃんけん列車の歌に合わせて相手とじゃんけんをし、負けた人は勝った人の後ろにつきます。じゃんけんを繰り返して一列になるまで続けます。

列車がどんどん長くなるのが面白く、残っている人が少なくなってくると、「今度はどっちが勝つか」とより盛り上がり、じゃんけんに力が入る子どもの姿もありました。

最後に一列になると、「こんなに長い列車になった」とみんなで遊んでいる一体感が感じられるのもじゃんけん列車の良さですね。先頭が走ると追いつかなくなり、列が途切れたり、間の人が転ぶ危険があるので気をつけましょう。


○×クイズ

リーダーがクイズを出し、合っていると思ったら〇、間違っていると思ったら×を手でつくります。イスなどに座った状態でもできますし、ビニールテープで○と×で場所を区切って、クイズに対して自分の考えた答えの方に移動するやり方でも遊べます。

○か×の2択で選べるので3歳~5歳まで幅広くの年齢がいっしょに遊べます。

幼稚園で遊んでいたとき、全員に共通している内容や幼稚園の遊具や飼っている動物など、身近な内容をお題にすると「知ってる!」「全問正解目指す!」などの言葉が子どもの間で飛び交い、白熱しました。

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レクリエーションのメリット

幼児期にレクリエーションで遊ぶことで得られるメリットを考えてみました。


人と仲良くなれる

小さな子でもすぐに覚えられるルールを用いたレクリエーションは、遊びながら初対面の人とも仲良くなれます。


団結力が強くなる

レクリエーションゲームには、大人数やグループで行う場合が多いです。目的に向かって、協力して遊ぶなかで団結力や協調性が養えるでしょう。


ルールを学ぶ

みんなで遊ぶレクリエーションには、必ずルールがあります。ルールに従って遊ぶとみんなで楽しむことができます。


コミュニケーション能力を養う

レクリエーションは、1人ではできません。友だちといっしょに遊ぶときに自分の思いを伝えたり、言葉を交わすのでコミュニケーション能力を養えるでしょう。


リラックスできる

レクリエーションは、アイスブレイクとして使われることも多いです。初対面の人ともゲームで遊びながら、緊張をほぐす手段としても幼児に有効的と言われています。身体を使って遊び、楽しむなかで心身のリラックスが期待できます。

みんなでレクリエーションを楽しもう

男の子と女の子

レクリエーションゲームは、特別な道具の準備が必要なく、手軽にみんなで楽しめるものが多いので遊びやすいです。

幼児でも簡単にできるレクリエーションは、遊んでいくなかで育つ能力もたくさんあります。親子でできるレクリエーションをぜひ楽しんでくださいね。

2017.10.04

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