店員の「履けばなじみます」は医学的に大ウソ…天才フェラガモが断言した「足が変形する靴」の決定的特徴
年をとっても、ぐんぐん歩ける「靴選びの原則」とは
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【関連記事】前編:ただ「大股で歩けばいい」は大間違い。専門医が「続ければ人生が変わる」と勧める"30秒の足首ストレッチ" 健康寿命を延ばすためには歩くことが欠かせないが、合わない靴を履いていると、むしろ不調につながるという。足に関して専門的な知識を兼ね備えたスペシャリストが結集する「下北沢病院」理事長の久道勝也医師が、医学的な見地から「正しい靴選び」を解説する――。
フェラガモが教える靴の選び方
普段、靴をどのように選んでいるだろう。足のサイズは意識しても、“履き心地”はあまり重視しない人が多いのではないだろうか。私もそうだ。店頭で、いいなと思う靴があれば、自分の足のサイズを伝えて靴を出してもらい、試し履きをする。そこで多少の違和感があっても、店員から「履いているうちになじみますから」と言われれば、まぁいいかと思ってその靴を購入する――。それでなんの問題もないと思っていた。
だから足の総合病院として知られる「下北沢病院」理事長の久道勝也医師から、「靴は、履いた瞬間に合っていなければダメです」と言われたとき、とても驚いた。続けて久道医師は「天才的な靴職人であった、FERRAGAMO(フェラガモ)創業者のサルヴァトーレ・フェラガモもそう話しています」と述べる。
「フェラガモは小学生の頃から自分で靴を作り、11歳にて靴店を開業し、15歳になる頃には年上の助手を何人も抱えるほどの名人に成長したといわれています。彼は“靴職人としての自分の師匠は解剖学である”という考えで、靴選びに関していくつもの素晴らしい言葉を残しているのです。ここに靴を買う側の注意すべきことが言い尽くされていると思います」
フェラガモの言葉を3つ、紹介してくれた。
<つま先が自由であること。つま先の先端がどこかに触れていると感じるようではいけないこと>
<土踏まずのアーチが支えられている感覚を知ること。そのような感覚が得られる靴を選ぶこと>
<あなたが選んだ新しい靴は、履いた直後から十分に快適であるべきだ。もしあなたが最初に合わないと感じた靴が徐々に合ってきたと感じられたなら、それは靴ではなく、あなたの足のほうが靴に合わせている状態である>
つまりは足の指が自由に動き、かつアーチが支えられている感覚があり、履いた瞬間にぴたりと合う靴ということだ。そんな経験はしたことがない。久道医師は「自分で合う靴を探すのが困難だと感じるなら、靴選びのスペシャリストであるシューフィッターが在籍している靴店もある」とアドバイスする。シューフィッターに自分の足のサイズを測ってもらい、一緒に選んでもらうのも一案だ。ちなみにアシックスはホームページでシューフィッター在籍の有無を公開している。




























