子どもにそこまで求めるのは酷…異例の10万部を突破した中高生向け「頭がよくなる」本の"意識高すぎる"中身

子どもにそこまで求めるのは酷…異例の10万部を突破した中高生向け「頭がよくなる」本の"意識高すぎる"中身

「頭がいい」とはどういうことか。組織開発専門家の勅使川原真衣氏は「『バカだと思われたくない』という人々に向けて、『頭のよさ』を扱う本がたびたび出版されてきた。この傾向は幼児や中高生向けの本にまで広がっている」という――。 ※本稿は、勅使川原真衣『「頭がいい」とは何か』(祥伝社新書)の一部を再編集したものです。

2000年代に始まった「地頭ブーム」

テストの点数や、学校の成績、最終学歴やIQ(知能指数)だけで「頭のよさ」が測りきれないことは、すでに多くの人が気づいているはずです。「地頭じあたま」という比較的新しい概念が世間でも広く使われるようになったことも、その表れのひとつでしょう。

「地頭」とは、もともとは2000年代からコンサルティング業界で使われていた用語でした。偏差値や肩書だけでは説明しきれない、本質的な理解力や思考力とでも呼ぶべき別種の頭のよさ。持って生まれた素の声を「地声」と呼ぶならば、素の頭のよさといった意味合いで「地頭」。この言葉が一般的になったのは、そんな認識が社会の中で共有され始めたからです。

地頭ブームが本格化したのは2000年代後半に入ってから。2007年に出版された『地頭力を鍛える』(細谷功・東洋経済新報社)がベストセラーとなったことを皮切りに、ビジネス、就活、自己啓発のジャンルでも「地頭」本がひとしきり流行し、2010年代にはすっかり一般用語として世間に定着しました。

新語ゆえにいくらでも定義を細分化できたという事情もあったのでしょう。それ以降は、さまざまな著者や出版社が「地頭とはこういうものである」「地頭のいい子の育て方」といった自説を打ち立てたことによって、「地頭」は今日まで続く息の長いブームとなりました。

あいまいな「頭がよい」の定義

さて、これらの「地頭」ブームからもなんとなくお気づきのとおり、「頭がいい」という概念は曖昧で捉えどころがありません。その正体を解きほぐすための手がかりのひとつとして、2000年代以降に出版された「頭がいい」「頭のよさ」について論じられた一般書に注目します。

この四半世紀の間に、「頭がいい」の定義やトレンドはどのように変化してきているのか。ビジネス書や自己啓発書、さらには児童向けからヤングアダルトまで、象徴的だと思われる13冊をピックアップして表にまとめましたので、まずはご覧ください。

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出典=勅使川原真衣『「頭がいい」とは何か』(祥伝社新書)
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出典=勅使川原真衣『「頭がいい」とは何か』(祥伝社新書)
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出典=勅使川原真衣『「頭がいい」とは何か』(祥伝社新書)
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