「金利5%定期預金」はゴロゴロある…お金のプロが「知らないと損をする」という"高金利のカラクリ"

「金利5%定期預金」はゴロゴロある…お金のプロが「知らないと損をする」という"高金利のカラクリ"

最近の金利上昇で銀行では金利5%の円定期預金も登場している。ファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんは「金利が5%であるのは確かだが、これにはカラクリがある。それを知っておかないと思わぬ損をすることもある」という――。

金利5%を、信じてもいいのか?

「金利5%の円定期預金を見つけたんですよ、いま、こんなに金利は上がっているんですね!」

まるで宝物を発見したかのように、セミナーや相談の現場にて、このように意気揚々と話しかけてくる方が、たまにいます。実際、街中の銀行ポスターなどでも、目を見張るような高金利を見かけることはありますよね。

もっとも、多くの人は、すぐにこの高金利には大きなカラクリがあることに気付いてガッカリするのですが、中には、「ちょっと知らない間に、いま、そんなに金利が上がっていたのか⁉」とばかりに、その高金利を真に受けてしまう人もいるわけです。

とくにここ最近、国内の金利上昇の気配がニュースになり始めていることもあってか、そのような人が増えているような気がします。

あくまでも、1年間預ければ、の話

さて、冒頭の「金利5%」のカラクリですが、それは、「1年間預けてこそ、表示通りの5%の利息を受け取ることができる」ということです。なぜなら、預金等で表示される金利は、基本的には「年利(1年間での利息の割合)」での表示だからです。

ですので、その円定期預金が「1年物」であれば、100万円預けると、1年後の満期時には5万円もの利息(税引き前)を受け取ることができます。もしそうであれば、私自身、いますぐその銀行に飛んで行って、資産の大半を預けたいものです。

しかし実際には、ほぼ間違いなく、その預金は「1カ月物」や「3カ月物」など、預入期間は1年未満であり、その場合、1年間も預けることはできず、1カ月後、3カ月後に満期を迎えることとなります。そしてもちろん、満期後には、通常の(低い)金利が適用されることとなるのです。

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