YouTubeに夢中だった子どもが自らスマホを手放した…富裕層の親が実践していたさすがの「仕組み作り」
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スマホばかり見ている子どもはどうすればいいのか。『進化するシン富裕層』(日刊現代)を書いた大森健史さんは「ある富裕層は、スマホを取り上げるのではなく自然と使わなくなるような仕組み作りをしていた。その仕組みを自分の子どもに実践したところ、効果てきめんだった」という――。(第2回) ※本稿は、大森健史『進化するシン富裕層』(日刊現代)の一部を再編集したものです。
富裕層が子供の教育のためにドバイ移住したワケ
偏差値より校風や環境などを重視した学校選びはできるのでは、と感じるかもしれません。しかしながら、日本では少しでも偏差値の高い学校に行かせたいという考え方が大多数を占めているため、結果的に高偏差値の学校に優秀な子どもが集まっていることになります。
このことは中学受験者数がこの少子化の中、2025年であっても過去最高を更新していることでも分かると思います。
特に中学受験界のカリスマ塾とも言えるSAPIX(男女御三家トップ校で圧倒的な合格者数を誇る)は小学校1年生から入塾しないと満員で途中入塾が出来ないといった状況にまで加熱しています。
教育に関してドバイに教育移住した30代前半の元会社経営者(M&Aで会社売却)が言っていたのは、「『ドラゴンボール』の『精神と時の部屋』を子どもに与えろ」というものでした。
逃げられない環境に身を置くのがよいワケ
「精神と時の部屋」というのは、人気マンガ『ドラゴンボール』(鳥山明作)の主人公・孫悟空が魔人ブウというチート級のラスボスとの戦いに勝つために利用したトレーニング空間のことです。そこには優れたトレーニング施設があるわけではなく最低限の宿泊施設しかありません。
しかしながら、その部屋の空気は外の4分の1しかなく、常に10Gの重力がかかり、気温が最高50度から最低マイナス40度まで変動するとされ、あり得ないほどの厳しい環境とされています。しかもその場所で1年過ごしたつもりでも、実際には1日しか経過していないという空間です。そこで孫悟空は修行をして、魔人ブウとの戦いに備えました。
つまり海外の学校に行くメリットは何かというと、友だちや先生と会話をするためには英語で話さなければならないという厳しい環境下に置かれることで、英語が自然と身につくという点です。
外国人の同級生と円滑にコミュニケーションが取れるようになることも魅力でしょう。筋トレをするために、ジムに行くのではなく足に重りをつけて歩くだけという人が時々いますが、それと同じです。
「将来のために英語を勉強しなきゃ」「ジムに行かなきゃ」といった義務感から取り組むのではなく、自動的に負荷がかけられるようにするわけです。





























