無能な上司はこうして「ぱっと見有能」を装っている…「本物の有能」になりたければマスターすべき「3つの質問」
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本当に有能な上司の特徴は何か。ゴールドラットジャパンCEOの岸良裕司さんは「無能な上司は『変えられない過去』に難癖をつける。一方で、本当に有能な上司は大切な『3つの質問』を使って部下の進捗管理を徹底している」という――。 ※本稿は、岸良裕司『なぜあなたはマネジメントを間違えるのか?』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
進捗管理の落とし穴
「進捗管理をちゃんとやっているのに納期が守れないのはなぜだろう」
こんな疑問を持ったことはないだろうか。実は、「進捗管理をちゃんとやっているのに納期が守れない」どころか、現場を疲弊させ、きちんとやればやるほど、プロジェクトの納期遅れを招きかねないことさえあるのは、論理的に説明できる。
ここで次の問いを考えてほしい。
・過去は変えられますか?
・未来は変えられますか?
・希少なマネジメントの時間をどちらに使うべきでしょうか?
過去は変えられない。未来は変えられる。希少なマネジメントの時間は、変えられる未来に使うべきなのは自明である。
ところで、あなたの現場の進捗管理は、変えられない過去、変えられる未来、どちらを管理しているだろうか。
ここで、変えられない過去の「進捗管理をする」と、「納期が守れる」という論理が破綻していることに気づく。
マツダ元会長が説く「出世はするが無能な上司」
ここで、マツダの元会長、金井誠太氏がPDCAの落とし穴について語っている動画をご覧いただきたい。秀逸なのは「変えられる未来」をマネジメントするPD重視のマネジャーと「変えられない過去」を云々するCA重視マネジャーに分けて、あなたはどちらのタイプのマネジャーなのかを問うところだ。
「Check Actionを重視するマネジャー。最初は部下に仕事を丸投げ。チェックの段階になって、どれどこまでできたかなとチェックする。多くの場合、期待外れのことが多いから、残された短い時間で自分が先頭に立ってリカバリーする。大体そういう実務に長けた人が出世してマネジャーになる例が多いんですが、そういう人がここで大幅に挽回します。陣頭指揮で挽回します。これでこのマネジャー本人は自己満足する。やっぱりこの職場には俺がいないとダメだと」





























