スベり知らずで相手との距離を一気に縮められる…一流ビジネスマンが使う「万国共通でウケる鉄板ジョーク」
誰も傷つけずに笑って仲良くなれる
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一流のビジネスマンは初対面の相手とどのように距離を縮めるのか。数々のVIPをインタビューしてきた国際インタビュアーの斉藤真紀子さんは「ビジネスエリートはたとえ話やジョークを会話によく織り交ぜる。中でもジョークは、万国共通でウケる『鉄板ネタ』がある」という――。 ※本稿は、斉藤真紀子『たった1分で相手が虜になる 世界標準の聞き方・話し方』(PHPビジネス新書)の一部を再編集したものです。
一流はたとえ話、ジョークを会話によく使う
世界標準のビジネスエリートは、「どうすれば目の前の相手と瞬時に信頼関係を築けるか」にことさら気を配る。なぜなら仕事の成功を左右する大切な要因だからだ。
そのために、わかりやすい話し方が大切なのは言うまでもないが、ビジネスエリートの話し方にはほかにも特色がある。
たとえ話、決め言葉、ジョークをよく使うのだ。
こうした味付けが、直接的なものの言い方のワンクッション(緩衝)になり、互いの距離を縮めるコミュニケーションの潤滑油にもなる。
緊張する話題も「たとえ話」で柔らかくなる
アメリカの地方銀行の経営者に、買収合併が相次ぐなか、「自分の銀行はどうするか」と質問をしたことがある。質問するほうも、されるほうも、緊張する話題だ。
銀行CEOは、「地方銀行はプロム(高校生の卒業ダンスパーティ)みたいな状況だよ、ハハハ」と切り出した。
プロムはまず、相手探しから始まるが、これがなかなか難しい。
高校生はお目当ての相手にパートナーとして一緒に参加してもらうために、作戦を繰り広げ、申し込みをするが、決まるまでがとにかく大変だそう。
質問する側の私も、プロム文化についてよく知らなかったので、「どんなことをするのか」と尋ねながら、「あなたは(買収相手に)どんなサプライズをしかけますか?」と、やわらかく核心に向かうことができた。