大地震でまず確保すべきは水でも食料でもない…被災者が「これだけは担いで逃げて」という最も重要なモノ2選
自治体の備蓄はなく、支援物資でも届かないものがある
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大災害に備えて用意しておくべきものとは何か。東日本大震災で被災したアナウンサーの奥村奈津美さんは「水や食料を重要視する人は多いが、非常持ち出し袋に入れるものとしては優先度は低い。メガネや補聴器など、自分の体の一部になるものが第一だ」という――。 ※本稿は、奥村奈津美『大切な家族を守る「おうち防災」』(辰巳出版)の一部を再編集したものです。
非常持ち出し袋は一次と二次に分けて考える
非常持ち出し袋、用意していますか? 後回しになっている方、数年間、中身を出したことのない方、多いのでは。私も以前はそうでした。
自分一人だったらなんとかなるかもしれませんが、子どもがいると、用意しておかなければ、子どもの命に関わってきます。何をどのくらい入れたら良いのか、分からない方もいると思います。リストを見ても、これ必要なの? という物もあるのではないでしょうか。
非常持ち出し袋は、自分や家族にとって必要なものを厳選する必要があるのです。ここでは、その非常持ち出し袋を作る時の考え方、優先順位をみていきましょう。
まず、非常持ち出し袋の考え方から整理しましょう。非常持ち出し袋は、1次、2次に分けて、入れるものを考えることをお勧めします。
1次は、発災直後、避難する時に持ち出すもの、2次は、避難所で生活するために家に取りに戻るものというイメージです。家が壊れず、家の中に入ることができれば、家に備蓄しているものを詰めることも可能です。