軽度の高血糖でもがんリスクを高める…日本人の死因第一位「がん」のリスクを確実に低下させる"食事の種類"

軽度の高血糖でもがんリスクを高める…日本人の死因第一位「がん」のリスクを確実に低下させる"食事の種類"

7割のがんはこれで予防ができる

日本人の主たる死因であるがん。予防するにはどうすればいいか。医師の江部康二さんは「がんには、感染症によるものと、生活習慣病によるものがある。後者の発症要因のすべてについて、スーパー糖質制限食で防ぐことができる」という――。 ※本稿は、江部康二『75歳・超人的健康のヒミツ』(光文社新書)の一部を再編集したものです。

生活習慣病が関わるがんと感染症が関わるがん

がんには、生活習慣病によるものと感染症によるものとの2つのタイプがあります。

感染症によるものといっても、がんが直接うつったりはしません。たとえばC型肝炎ウイルスやB型肝炎ウイルスの感染で慢性肝炎に罹患りかんした場合、その一部で肝臓がんを発症することがあるということです。

(A)生活習慣病が関わるがん

世界がん研究基金が2007年に、

「腎臓がん、すい臓がん、食道がん、子宮体がん、大腸がん、乳がんの6つと、おそらく胆のうがんを加えた7つのがんには、肥満が関わっている」

と報告しています。

リスクを下げるには「適正体重の維持」が肝要であり、BMIを20~25未満に保つことを推奨しています。

肥満は生活習慣に起因しているため、これら7つのがんは生活習慣病によるがんと呼ばれており、日本を含めた先進諸国で増加しているタイプです。

そして、生活習慣病によるがんについて、元凶ではないかと疑われているのが、高血糖であり、高インスリン血症なのです。高インスリン血症も高血糖も、肥満になると起こりやすくなりますが、この2つに発がんリスクがあることが明らかになっています。

生活習慣病が関わるがんについては、糖質制限食の中でも、最も厳格に糖質を制限する「スーパー糖質制限食」が予防効果のある可能性が非常に高いと考えられます。

なぜならば、肥満、高インスリン血症、高血糖、そしてこれら生活習慣病によるがんにつながると疑われている要因のすべてについて、スーパー糖質制限食で防ぐことができるからです。

肥満、高インスリン血症、高血糖は、いずれも糖質過剰な食生活で起こります。

生活習慣病型のがんに関しては、スーバー糖質制限食の、

①高インスリン血症がない(高インスリン血症は発がんリスクでエビデンスあり)

②食後高血糖がない(食後高血糖も発がんリスクでエビデンスあり)

③肥満がない(肥満も発がんリスクでありエビデンスあり)

④HDLコレステロールが増加する(HDLコレステロールにはがん予防効果あり)

という4つの利点により、予防できる可能性があります。

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2025.06.22

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