「会社で怒られた」女性がそう言ったとき求めている返答はコレ…「何を根拠に怒ったの?」は絶対NGのワケ
解決方法を探ってアドバイスしようとしてはダメ
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なぜ、大切なパートナーなのにすれ違うのか。男女では会話のチャンネルが違う点を理解しておく必要があるという。臨床心理士の平木典子さん、明治学院大学心理学部心理学科教授の野末武義さんの共著『大切な人とうまくいく「アサーション」』(三笠書房)より紹介しよう――。
「理解したつもり」がこんな誤解を招く
女性同士で話していると「それ、わかる、わかる!」と盛り上がるのに、パートナーと話すとなぜかすっきりしない……。
そんな経験はありませんか?
二人の仲をもっと深めるコミュニケーションをとるために、まず知っておいてほしいことがあります。それは、個人差はあるものの一般的にいって、女性と男性では相手の話の「理解の仕方」が違うところがある、ということ。
女性は比較的、筋道が整理されていない会話にも慣れています。
そのため女性同士では「こんな大変なことがあった」「こんなふうにつらかった」などと誰かが話すと、それに対して同じようなことを体験したときの記憶を同調させ、なんとなくわかった気になれるのです。
それを「理解」あるいは「共感」ととらえていることも多いでしょう。
女性同士の会話を聞いていると、こんなことがよくあります。
女性A「この間ね、会社の先輩にすっごい怒られたんだ」
女性B「え~っ、いきなり怒られたの? なんて言われたの?」
女性A「仕事が遅い! って。でもまだこの部署にきて3日目なんだよ。そんなのすぐに覚えろって言われたって無理だよね」
女性B「それむかつくね! 私もどうでもいいことで怒られたことあるよ。すごく腹立つよね!」
女性A「そうだよね! すごい腹が立ってさー」
女性B「そういう人って本当にイヤだよね!」
女性A「本当にそう! もうすごくイヤなヤツなの!」
この会話では、なんの問題の解決にもつながっていませんよね。