「塩分を控えれば健康」は大ウソだった...儲け主義の「デタラメ医師」に殺される人が陥りがちなヤバい思考
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「減塩で健康」は大ウソ、常識は常に疑おう
世の中には「医学の常識」や「当たり前の健康習慣」が溢れています。50代以降の人なら、減塩してカロリー少なめの食事を心がけ、処方された薬を決められた数だけ飲む、という人も少なくないでしょう。ところで、それが本当に健康に役立っているのか自分で調べたことはありますか? 「常識」だとか「当たり前の習慣」だといわれて鵜呑うのみにする思考こそ危険なのです。
たとえば今の医療では、糖尿病を防ぐための血糖値の指標になるヘモグロビンA1cは6.0%未満にするのがよいとされています。しかし実際には7〜8%でコントロールしたほうが健康で長生きするということが大規模調査でわかっています。コレステロール値も同じです。「悪玉」とされるLDLコレステロールは、日本では120mg/dlを超えると治療の対象とされます。
ところが欧米の研究によると、男性は180mg/dl以上のほうが死亡率は低いのです。さらには、メタボの診断で日本ではBMI25以上が肥満とされていますが、実際は25〜30の人が一番死亡率が低く、平均寿命も長いです。医者が定めた「正常値」には何のエビデンスも統計上の合理性もありません。
「医学の常識」などというものは、その後の大規模調査や研究によって、ころっとひっくり返るものです。ところが日本の医者のほとんどは、最新の調査データや研究論文を見ていません。知識のアップデートを怠り、自分が若い頃に学んだ知識を「常識」といって、患者に押しつけているのが実情です。
健康維持のための、食事の摂取基準も同じです。厚生労働省が発表している2020年版「日本人の食事摂取基準」では、食塩の1日の摂取量として、男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満という目標値を設定しています。私はラーメンが大好きなのですが、スープを飲んでしまうと塩分はそれだけで6グラムになります。そのため塩分を気にする人は、ラーメンを頼んでもおいしいスープを残します。
ところが世界でもっとも権威のある『The New England Journal of Medicine』(NEJM)という臨床医学の雑誌には、塩分10〜15グラムが一番死亡率が低く、10グラムを切ると死亡率が高まるという論文が14年に掲載されています。しかも10グラムの人と7.5グラムの人を比較すると、後者は4割も死亡率が上がると報告されているのです。「食事摂取基準」を決めた検討会のメンバーを見れば、名だたる大学の教授らが名前を連ねていますが、誰一人この論文を見ていないということです。そんな不勉強な人たちが作った基準値など信じられるでしょうか。
データやエビデンスより「誰が言っているか」を重んじるのが日本人です。これは社会心理学で「属人思考」といいます。「偉い先生が言っているのだから間違いない」と鵜呑みにするのは思考停止の状態です。この思考を変えない限り、いずれ医者に殺されるはめになるでしょう。