「掃除が苦手だったのが嘘のようだ」多忙な夫婦の掃除事情を激変させた"ロボット掃除機"ではない救世主

「掃除が苦手だったのが嘘のようだ」多忙な夫婦の掃除事情を激変させた"ロボット掃除機"ではない救世主

ロボット掃除機は本当に便利なのか。生活史研究家の阿古真理さんは「日本では長らく、長いホースがつき本体を引きずるキャニスター型が一般的だった。しかし2010年代から、スティック型に人気がシフトしている。私も掃除機を買い替える際に選んだのはスティック型掃除機だった。それには3つの理由がある」という――。

ロボット掃除機という「夢の家電」

掃除は、部屋を快適に保ち健康的に暮らすうえで欠かせない家事だ。しかし掃除をしても、すぐに部屋はまた汚れてしまう。家事の多くは原状復帰が目的だが、掃除はその典型と言える。そんな家事をラクにする夢の家電が、2002年に登場し2004年に日本でも本格発売した「ルンバ」。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちがアイロボット社を設立し開発した、ロボット掃除機である。自走式で、センサーで障害物を検知しながらホコリを吸い取るから、人は働かなくてよさそうだ。しかし、ワーキングママの知人は、2回買ったが2回とも手放した、と話す。

「1回目は10年ほど前です。子どもが3歳と1歳で食べこぼしが多かったため、子どもたちが食べた後は、マキタのスティック型掃除機でササッと掃除するほうが速かった。当時は戸建て住宅に住んでいたので、階段もマキタを使いました。ルンバは段差がある場所で、いちいちバーチャルウォールを設定しなければならなかったのも、面倒だったんです」と話す。2回目は、子どもが上に乗って遊び壊れたのが原因で、「うちはロボット掃除機にご縁がないと思った」そうだ。

日本では長らく「キャニスター型」が一般的だった

ロボット掃除機が、期待したほど汚れを取ってくれない、という話はときどき聞く。しかし、共働きやシングルなど、多忙な人が求めそうな商品である。私は2021年に広い部屋へ引っ越し、ロボット掃除機を使おうと思えば使える環境を得たし、ますます仕事が増えたが、掃除機を買い替える際に選んだのはスティック型掃除機。まず、どんな掃除機が人気か、社会の変化とタイプごとの特徴を確認したうえで、なぜ私がロボット掃除機を使わないのかお伝えしたい。

日本では長らく、長いホースがつき本体を引きずるキャニスター型掃除機が一般的だった。しかし2010年代から、スティック型掃除機に人気がシフト。2017年9月12日の毎日新聞記事「掃除機:『スティック型』人気 吸引力が向上、高齢者・共働きに需要」によると、2011年にスウェーデンのエレクトロラックス社がデザイン性の高いスティック型を売り出したのがそのきっかけだ。今や、家電量販店の掃除機売り場でメインを占めるのもスティック型で、キャニスター型は少数派になっている。ロボット型掃除機は、普及率で両者に遠く及ばない。しかも近年、人気は下がっているようだ。

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https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-report-240711-17571835

2024.11.12

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