教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
2024.04.25
消費者の心をつかむにはどうすればいいのか。ホテルプロデューサーの龍崎翔子さんは「人々の無意識下にある、消費行動を刺激するスイッチを見つけることが大事だ。例えば私は大学生の思考を徹底的にリサーチし、所有する旅館で『卒論執筆パック』をはじめ大成功した」という――。 ※本稿は、龍崎翔子『クリエイティブジャンプ 世界を3ミリ面白くする仕事術』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。
2017年に、湯河原で温泉旅館の経営を始めた時のこと。無事にオーナーさんから運営を引き継いだものの、そこからどのように事業を伸ばしていくべきか悩んでいました。
というのも、引き継ぎの時期が11月だったこともあり、次の繁忙期である3月まで、長い閑散期に直面していたのです。想像よりも低空飛行な稼働状況に、社内会議では併設されているカフェの休業が検討されるほどでした。
カフェ休業を回避するために、「私がなんとか方法を考えるから」とメンバーを前に大見得を切ったはいいものの、具体的に何をどうしたらいいかは全く見えず、なんとか手探りで挽回策を打ち出す必要に迫られていました。
そこで手始めに、私たちが置かれた状況を、事実、ボトルネック、考慮すべき制約、ありたい姿という4つの観点から冷静に整理してみました。
まずは〈事実関係〉の洗い出しです。
・ロケーション:湯河原駅から車でおよそ10分で、周りに観光施設や商店、景勝地はほとんどない。眺望も一般的。 |
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