生後3カ月の完母や完ミの理想のタイムスケジュール。時間がバラバラで整わない場合の対策

生後3カ月の完母や完ミの理想のタイムスケジュール。時間がバラバラで整わない場合の対策

2018.05.25

生後3カ月の赤ちゃんの生活リズムは、授乳の回数や睡眠がまだ定まっていないことで、完母(完全母乳育児)や完ミ(完全ミルク育児)の保護者は生活のペースをつかむのに苦労することが多いようです。特に、夜間授乳が多く、赤ちゃんが寝続けられないと感じる方が多くいます。今回の記事では、実際に多くの保護者がどのような悩みを抱え、どうやって生活リズムを整えていくのか、標準授乳量やタイムスケジュールを交えて方法を紹介します。

生後3カ月の赤ちゃんの生活リズムの悩み

生後3カ月の赤ちゃんは外出する時間が増えたり成長が見られる一方で、寝ている時間や授乳の回数もまだまだ多く、生活リズムが整っていないと感じることもあるようです。実際に、保護者はどのような悩みがあるのか聞いてみました。

睡眠時間が整わない

「生後3カ月の頃は起床時間や就寝時間がバラバラで、夜泣きが頻繁にあり生活リズムがなかなか整わないと感じました。寝かしつけたいと思う時間に寝かしつけができていないことで、理想通りの生活リズムにならず、自分の睡眠不足もあり悩みました。」(30代ママ)

「赤ちゃんの睡眠時間が不安定だった生後3カ月の頃は夜間授乳も多く、その回数分だけ寝続けられないのが辛かったです。パパがタイミング悪く帰ってきたりすると、八つ当たりしてしまっていました」(20代ママ)

起床時間や就寝時間などのリズムを整えようとしている保護者が多いようですが、赤ちゃんによっては夜泣きが頻発することもあります。特に服薬している場合などは、生活リズムに影響が出ることもあるので注意が必要です。

生後3カ月の頃の赤ちゃんの睡眠時間はまだ整っていないこともあるようです。なかには、理想とする生活リズムを考えたけれど、赤ちゃんの起床時間がバラバラでうまくいかず、睡眠不足もありつらかったという声もありました。

授乳の時間がバラバラになる

「1歳差育児をしていたときは、2人の赤ちゃんを完母で育てていましたが、下の子が生後3カ月の頃は夜泣きでぐずる回数分だけ母乳を飲ませていたので、授乳時間がバラバラになってしまいました。完全母乳で2人育児は生活リズムが整わないのかなと思いました。夫はいろいろ手伝ってくれましたが、母乳だけは自分しかできないことなので、疲れていました」(30代ママ)

「ちょうど娘を生んだとき服薬中だったので、完ミ育児(完全ミルク育児)で育てていました。1日の授乳の量と回数を決めようと思いましたが、赤ちゃんが泣き止まないときや赤ちゃんが汗をかいていておしっこの量が少ないと感じたときは、予定した時間以外のタイミングでミルクを少量足すこともあり、理想通りのタイミングではできないと感じました」(40代ママ)

「夜泣きがひどく、授乳の間隔が整っていない時期があり焦っていました。睡眠不足もあり気持ちに余裕がなくなったことで、ついげっぷをさせるのを忘れて赤ちゃんが吐き戻してしまったこともありました。母乳だったこともあり、赤ちゃんのおしっこの量や回数が少なかったり、体重が増えていない時期は、母乳が足りていないのかな、成長していないのかなと不安が大きかったです」(30代ママ)

完母の場合も完ミ(完全ミルク育児)の場合も、生後3カ月の頃は授乳の時間がバラバラになって整わないと悩むこともあるようです。完母のママの中には、母乳はお腹が空きやすいからか夜中に授乳する回数も多くなったり、哺乳量が足りているのか心配だったという声もありました。


保護者が理想とするタイムスケジュール

生後3カ月の赤ちゃんの理想的なタイムスケジュールについて、保護者はどのように考えているのでしょうか。

午前中のタイムスケジュール

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MIA Studio/Shutterstock.com

「午前中は朝7時頃に起床し2時間ほど遊び、その後お昼まで2時間ほど朝寝をしてくれるのが理想の生活リズムだと思いました」(30代ママ)

「3歳差育児だったので、下の子が生後3ヶ月のときには上の子が幼稚園に通っていて、お迎えや外出が多かったので赤ちゃんの睡眠リズムを整えるのが大変でした。長男は混合育児でしたが、下の子は完全ミルク育児にしていました」(30代ママ)

生後3カ月の頃は、午前中にも十分な朝寝をしてほしいと考える保護者は多いようです。朝寝やお昼寝の時間を考えて、朝決めた時間に起こすようにしたという声もありました。

また年齢差育児の関係上、生活リズムを整えるために混合育児や完全ミルク育児に移行したという声もありました。母乳よりもミルクのほうが哺乳量がわかりやすく、また赤ちゃんの腹持ちがいいと言われているので、タイムスケジュールを組み立てやすいようです。

午後のタイムスケジュール

「お昼前後にお散歩に行って、午後は14時くらいからお昼寝をさせたいと考えました。午後のお昼寝は2時間くらいが理想の生活リズムだと思いました」(40代ママ)

「午後のお昼寝が遅くなると夜の就寝時間も遅くなると思い、16時には起こすようにしていました。お昼寝を決めた時間にできると、生活リズムが整うように感じました」(30代ママ)

生後3カ月頃の理想の生活リズムとして、午後にもお昼寝をしてほしいと考えている保護者は多いようです。なかには、午後の睡眠リズムが整うと夕方以降の生活リズムも整いやすいと感じたという声もありました。

夜のタイムスケジュール

「生後3カ月頃から、生活リズムを整えるために就寝時間を決めて寝かしつけようと思いました。21時には眠れるように、20時には寝かしつけ始めました」(40代ママ)

「生後3カ月の頃は夜中に2~3回起きることがあったので、朝の起床時間のことも考えて21時から22時の間には寝かしつけていました。なかなか寝つかないこともありましたが、そういうときは夫に寝かしつけをお願いしたりして、できるだけ理想とする生活リズムに近づけるように意識していました」(30代ママ)

生後3カ月の赤ちゃんは夜中に何度か起きることもあるようです。理想とする一日の生活リズムを考えて赤ちゃんを寝かしつける時間を決めると、少しずつ睡眠のリズムが整うかもしれません。


生後3カ月の赤ちゃんの標準授乳量

赤ちゃんがなかなか寝付かなかったり泣き止まなかったり、睡眠リズムが整わなかったりすると、哺乳量が足りていないのかと心配になることもあるでしょう。生後3カ月の赤ちゃんの標準授乳量は、以下の説明を目安にしてみるとよいでしょう。

生後3カ月の赤ちゃんの場合、1日の授乳回数の目安はミルクの場合で「5回〜6回」、一度に与えるミルク量の目安は「160ml〜200ml」です。体の発達にともない、1回に飲める量が増えていきます。個人差があるため、赤ちゃんがほしがる様子があるのなら、目安の回数を調整しても問題ありません。

生後3ヶ月の赤ちゃんに望ましい体重の増加量は「15~20g/日」とされています。健診の機会や支援センターにある体重計などを使い、体重の増え方を確認しながら、授乳回数や量を調整するのもよいでしょう。

完全母乳育児の場合、哺乳量が足りていないのか心配になった場合は、ミルクを足してみたり、かかりつけ医や子育て支援センターで相談してみるのもよいでしょう。

出典:厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)「乳幼児身体発育評価マニュアル」平成24年3月発行

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保護者は生後3カ月の授乳リズムをどう考える?

生後3カ月の赤ちゃんの授乳のリズムについて、保護者はどのように考えているのでしょうか。

完全ミルク育児の場合

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iStock.com/stevanovicigor

「うちの子は完ミで育てていたので、生後3カ月の初めの頃は4時間間隔で授乳をしていました。生後4カ月に近づいてきたら徐々に5時間間隔のタイミングになるようにしていき、赤ちゃんの生活リズムもそれに合わせるようにしました」(40代ママ)

「生後3カ月になって成長に伴い一度に飲めるミルク量が増えたのか、夜中のミルクの回数が2回になりました。夜よく眠るようになると、夜中の授乳が1回になる日も出てきました」(30代ママ)

完ミ(完全ミルク育児)の場合、生後3カ月の頃は一日に5回、6回の授乳になるようです。1回に飲む哺乳量が少ない赤ちゃんの場合は授乳の回数が多くなることもあるかもしれません。生活リズムを整えるために、赤ちゃんの様子を見ながら回数や時間を決めてミルクをあげたという方もいるようです。

母乳の場合

「完母で育てていたので、体重も順調に増えていたし、赤ちゃんが飲む量についてはあまり考えませんでした。しかし、この時期から生活リズムを整えたいと思い、母乳を飲ませる時間は3~4時間間隔していました」(40代ママ)

「生後3カ月の頃は、理想とする生活リズムを考えて昼間の授乳間隔は3時間くらいと決めていました。完母だったので、夜は時間を気にせず泣いたタイミングで飲ませるようにしていました」(30代ママ)

母乳で育てている保護者は昼間は時間を決めて授乳し、夜は赤ちゃんが泣いたらそのタイミングで授乳していたようです。完母の場合、夜は授乳間隔を意識するよりも、大人がよく眠れるような生活リズムを大切に考えてもよいかもしれません。

混合育児の場合

「生後3カ月の頃は、昼間は3時間おきに母乳とミルクを交互に与えていました。夜は母乳のみで対応し、赤ちゃんが欲しがるときに授乳しました。混合育児のおかげで、夫も授乳やおしっこが出ていたときのオムツ替えに参加できて助かりました」(30代ママ)

「昼間は4時間おきにミルクを与え、その間に母乳も適宜与えていました。夜は母乳メインで、足りなそうな時だけミルクを足すようにしていました。赤ちゃんの様子やおしっこの量を見ながら柔軟に対応しました」(20代ママ)

混合育児の場合、母乳とミルクのバランスを考慮しながら授乳リズムを作ることが大切です。昼夜で授乳方法を変えたり、夫と分担したりすることで、赤ちゃんと保護者双方にとって無理のないリズムを見つけられるでしょう。


生後3か月の授乳間隔を調整し生活リズムを整えるには

生後3ヶ月の赤ちゃんの生活リズムは授乳間隔を整えることが重要と言えるでしょう。保護者が授乳間隔を整えるために気をつけていたことについて聞きました。

混合育児への移行

「完母で育てていましたが、授乳間隔が短くて睡眠不足だったり疲れてしまったので、混合育児に切り替えました。ミルクを足すことで授乳間隔を少し長くできるようになり、生活リズムが整いやすくなりました」(30代ママ)

「最初は完母でしたが、哺乳量が少なかったのか授乳間隔が短くて睡眠時間が取れず寝続けられないストレスがあったので、夜間だけミルクを使う混合育児に変更しました。これにより、夜の授乳間隔を少し長くできるようになったので、その回数分、自分の睡眠時間も確保できるようになりました」(20代ママ)

授乳間隔の調整は、保護者の体調や赤ちゃんの成長に合わせて柔軟に対応することが大切です。完母から混合育児への切り替えは、生活リズムの調整に役立つ場合もあります。

げっぷをさせる

「完母で育てていましたが、げっぷをさせるタイミングを意識するようになってから、赤ちゃんの機嫌がよくなり、夜泣きも減りました。授乳後15分くらいはげっぷが出やすいので、パパにも共有してその時間を意識して抱っこしています」(30代ママ)

「母乳のときよりも特に、ミルクを飲ませた後は必ずげっぷをさせるようにしています。げっぷをさせることで、赤ちゃんの胃の負担が減り、夜間の睡眠も改善されました。授乳間隔も少し長くなり、生活リズムが整いやすくなったと感じています」(20代ママ)

げっぷは赤ちゃんの消化を助け、夜泣きを減らすことにつながる可能性があります。授乳後のげっぷを意識することで、赤ちゃんの快適さが向上し、結果として生活リズムの改善にもつながる場合があります。


生後3カ月の生活リズムが整わないときの工夫

機嫌のよい時間のお散歩

「午前中、赤ちゃんの機嫌がよいときにお散歩に行くと、午後のお昼寝をよくしてくれました。外出することで昼夜のリズムも整いやすいとネットの記事で読んだので試しましたが、効果を感じることも多かったです」(30代ママ)

生後3カ月になるとお散歩などの外出を喜ぶ赤ちゃんもいるようです。お散歩や外出をすることで赤ちゃんが適度に疲れてお昼寝しやすくなり、生活リズムも整いやすいかもしれません。

また、赤ちゃんの首座りが安定してきたら、お散歩や遊びなどの活動も増やせるようになります。これにより、赤ちゃんが疲れて夜泣きが減り、夜にぐっすりと眠れることもあるかもしれません。

早めの入浴

「赤ちゃんが生後3カ月の頃は、早い時間にお風呂に入れて、夜寝るまでの時間をゆったりとお家で遊びに誘ったり抱っこしたりして過ごせるようにしました。夕方からの時間を落ち着いて過ごせると、次の日の生活リズムも整うのではないかと思いました」(30代ママ)

「お風呂の時間を夕方早めに設定することで、夜の寝かしつけがスムーズに進んで、夜中に少し自分の息抜きすることもできました。うちの子はお風呂に興味津々で楽しそうにしているので入れるのも楽でした」(20代ママ)

生後3カ月の赤ちゃんはお風呂でリラックスした後、比較的ぐっすり眠ることが期待できます。また、お風呂の前後に授乳する場合はげっぷをしっかりさせることも、赤ちゃんの安全と夜泣き防止につながる場合があります。

生後3カ月の赤ちゃんの生活リズムを整える工夫として、お風呂の時間を意識している保護者もいるようです。お風呂の時間を決めて夜の寝かしつけまでの時間をゆっくり過ごすことができると、夜から翌日にかけての生活リズムが整いやすいかもしれません。

首座りの練習

「生後3カ月頃から首座りの練習を始めました。赤ちゃんは興味津々で周りを見回すようになり、お散歩の時間や遊びの時間も楽しめるようになりました」(30代ママ)

「赤ちゃんの首座りが安定してきたので、抱っこひもを使ってお散歩に行くようになりました。外の刺激に興味津々な様子で、帰ってくるとぐっすり眠ってくれるようになりました」(20代ママ)

首座りの練習は、赤ちゃんの発達を促すだけでなく、赤ちゃんの行動範囲が増えることで身体を使うことが増えるため、成長にともなって生活リズムの調整にも役立つ可能性があります。また、首座りができることで外出の機会が増えて、昼夜のリズムが整いやすかったという声もありました。

家族の協力

「生後3カ月の娘を育てていた時、夜泣きが多く寝続けられない日々が続きました。パパに助けを求めると、夜中でも快く娘の世話をしてくれたおかげで少し息抜きができ、睡眠不足解消し、リフレッシュできました。夫や家族の協力があると本当に助かります」(30代ママ)

「完ミで育児していたので、夜間授乳が多く大変でしたが、祖父母にときどき娘の世話を任せて、パパとデートすることで息抜きできていました。定期的に気分転換ができると育児にも意欲的に取り組めます」(20代ママ)

赤ちゃんのお世話は大変なものです。時にはパパや家族の協力を得て、自分が息抜きすることも大切です。特に夜間授乳が多い時期には、少しでも自分の時間を持つことで、精神的なリフレッシュができるでしょう。

スティックタイプミルクの利用

「完ミ育児は夜中の授乳や外出先での授乳がおっくうになるので、スティックタイプのミルクや液体ミルクを活用するようになりました。ミルクの準備が手早く済み、生活リズムの乱れを防ぐことができました」(20代ママ)

「私に持病があり服薬していた関係で、娘は完ミで育てました。夜間授乳の回数が多かった時期は大変でしたが、スティックタイプのミルクを使うと、素早く授乳できたので助かりました。赤ちゃんの授乳間隔にあわせてミルク量を調整できるのも簡単でよかったです」(30代ママ)

完ミ(完全ミルク育児)の家庭では、スティックタイプのミルクや液体ミルクを活用して、授乳の準備を手早くすませる方法をとっているケースが多いようです。これにより、夜中の授乳や外出先での授乳もスムーズになり、赤ちゃんの生活リズムの乱れを防ぐことができそうです。

スティックタイプのミルクや液体ミルクは使い切りなので、授乳間隔のタイミングにあわせてミルク量などにも注意しましょう。


生後3カ月の赤ちゃんの生活リズムを整えよう

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iStock.com/Yagi-Studio

生後3カ月の頃の生活リズムは、赤ちゃんによって授乳の回数や量、睡眠時間がバラバラになって整わないこともあるようです。赤ちゃんの生活リズムが整わないと、保護者も寝続けられずに睡眠不足になるなど生活に支障が出ることもあるようです。

完母の場合でも完ミ(完全ミルク育児)の場合でも、赤ちゃんの睡眠リズムや授乳、お風呂の時間を意識することで、保護者の理想の生活リズムに近づくかもしれません。

この記事で紹介した方法を参考に、赤ちゃんの様子に合わせて生後3カ月の生活リズムを整えていけるとよいですね。


2018.05.25

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