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離乳食に鶏肉を使おう!鶏ひき肉や鶏むね肉、ささみ肉をいつから取り入れる?
離乳食に鶏肉を使うときのポイント
必須アミノ酸など栄養素が豊富な鶏肉を、離乳食に取り入れたいママもいるでしょう。鶏肉はいつから離乳食に使えるのでしょうか。今回の記事では離乳食の時期別に、ささみや鶏ひき肉、むね肉やもも肉などの取り入れ方についてまとめました。鶏肉と他の食材をあわせて作る離乳食のレシピや、調理ポイント、冷凍保存方法についてもご紹介します。
鶏肉はいつから離乳食に使える?
鶏肉はいつから離乳食に使えるのでしょうか。厚生労働省の資料によると肉類は、離乳食中期にあたる生後7カ月~8カ月頃から赤ちゃんに与えられるようです。食べやすく調理した脂肪の少ない鶏肉のささみから赤ちゃんに与えるとよいかもしれません。1回あたりの量の目安は、以下の通りです。
・離乳食中期・・・10~15g
・離乳食後期・・・15g前後
・離乳食完了期・・・15~20g
赤ちゃんがささみに慣れたらむね肉、もも肉の順に進めるとよいでしょう。赤ちゃんが食べやすいようにすりおろしたり、細かくほぐしたりして調理しましょう。
鶏ひき肉は赤ちゃんにも食べやすい食材で、調理の工夫もしやすいので、離乳食期にはおすすめの食材です。
【時期別】離乳食の鶏肉の進め方
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離乳食に鶏肉を使うときは、時期別にどのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。鶏肉を赤ちゃんの離乳食に取り入れるときの時期別の進め方をお伝えします。
離乳食中期
離乳食中期は生後7~8カ月頃にあたります。この時期は鶏肉を舌でつぶせる固さに調理するとよいようです。赤ちゃんに鶏肉を与えるときは、脂肪の少ないささみ肉から始めてみましょう。赤ちゃんがささみ肉に慣れてきたら鶏むね肉のひき肉を使うと、細かく切る手間が省けて調理時間を短縮できそうですね。
鶏肉を加熱するとパサついた食感になり、赤ちゃんが嫌がることがあるかもしれません。赤ちゃんが食べやすいようとろみをつけるなど、調理方法を工夫するとよいでしょう。どんな野菜とも相性がいいので、スープなどは作りやすいですね。
離乳食後期
離乳食後期は生後9カ月~11カ月頃のことを言います。1日3回食に進め、食欲に応じて離乳食の量を増やしていきましょう。歯や歯ぐきで食べ物を潰すことが出来るようになるので、鶏肉も歯ぐきでつぶせる固さに調理するように心がけましょう。
ささみ肉や鶏むね肉のひき肉に赤ちゃんが慣れてきたら、鶏もも肉のミンチも取り入れてみるとよいかもしれません。ハンバーグや肉団子など手づかみ食べできるメニューもミンチなら作りやすそうですね。
離乳食完了期
生後12カ月から18カ月頃までが離乳食完了期とされています。1日3回の食事リズムを意識しながら、睡眠やおやつ時間などの生活リズムを整えていきましょう。
離乳食完了期の調理形態は、歯ぐきで噛める肉団子くらいの硬さが目安となります。鶏むね肉やもも肉を1cmほどの大きさに小さく切って、やわらかくなるよう調理しましょう。
鶏むね肉、鶏もも肉、ささみ肉の栄養素は
離乳食中期から与えることができる鶏肉は、栄養素が豊富なため、積極的にあげたいと考えるママもいるでしょう。鶏肉の栄養素にはどのような特徴があるのでしょうか。
たんぱく質が豊富
鶏肉にはたんぱく質が豊富に含まれていると言われています。たんぱく質は筋肉や皮膚、髪や爪など、身体のあらゆる組織をつくるのに欠かせない栄養素です。特に成長スピードの速い子どもにとっては、たんぱく質は毎日しっかり摂取することが推奨されています。
たんぱく質を構成するアミノ酸の中には、体内でつくることができない必須アミノ酸が含まれており、鶏肉には必須アミノ酸がバランスよく含まれているそうです。
脂肪分が少ない
鶏肉は脂肪分が少なく、いわゆる高たんぱく低脂肪の食材です。特にささみ肉やむね肉は脂肪分が少ない部位です。赤ちゃんの消化器にとって脂肪分は負担となるので、脂肪分が多い鶏もも肉の場合は、皮を取り除いて使うとよいそうです。
その他にも、ビタミンB群やビタミンA、E、ミネラルも豊富に含まれているようです。
鶏肉と他の食材をあわせて作る離乳食のおすすめメニュー
鶏肉を使って離乳食を作ってみましょう。離乳食のおすすめメニューとあわせて、鶏肉といっしょに使いたい食材のポイントをご紹介します。
さつまいも
さつまいもは蒸し器で蒸すだけでもホクホクおいしい食材ですよね。鶏肉にさつまいもを組み合わせると、さつまいもの甘味で鶏肉をよりおいしく調理できるでしょう。さつまいもはアクの強い食材と言われています。さつまいもを使って調理をする前に、しっかりアク抜きをしましょう。
豆腐
つるんとのどごしのよい豆腐といっしょに食べることで、鶏肉のぱさつき感が軽減するかもしれません。豆腐はやわらかく調理もしやすいので、離乳食に悩んだときには便利な食材ですね。鶏肉は肉団子にして、豆腐と一緒にスープにするのもおすすめです。
かぼちゃ
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彩り鮮やかなかぼちゃを離乳食に取り入れると、赤ちゃんの食べる意欲が増すきっかけになるかもしれませんね。かぼちゃを使うときは種とワタをスプーンなどで取り出し、皮をすべて切り落としてから加熱するようにしましょう。
チーズ
鶏肉とチーズで作る離乳食は、いろいろな食材に合いそうですね。さまざまな野菜と組み合わせて、アレンジ料理をたのしみましょう。チーズにはナチュラルチーズやカッテージチーズなどさまざな種類があるので、作る離乳食に合わせて使い分けるとよさそうですね。
鶏肉の調理ポイントや保存方法
調理ポイント
皮と脂肪分は取り除いて使いましょう。また、子どもがパサパサ感が苦手な様子の場合は、おかゆに混ぜたり、片栗粉でとろみをつけたり、ホワイトソースなどのソースで和えたりすると食べやすいです。
また、脂肪分が気になる場合は、調理する前に一度お湯で脂を落とす方法もあります。たとえば、鶏むね肉の脂をお湯で落としてから、スープに調理します。
保存方法のポイント
鶏肉の保存方法は冷凍保存が可能です。1回分ずつ小分けに冷凍保存すると使うとき量る手間が省けて便利かもしれません。
離乳食中期や後期では、ささみを凍ったまますりおろして調理すると便利でしょう。離乳食後期以降は、ミンチはそぼろ状に調理してから、むね肉やもも肉は加熱して食べやすい大きさにほぐしてから冷凍すると調理にすぐ使えそうですね。
解凍するときは全体に火が通るようにしましょう。ただし加熱しすぎると固くなってしまうこともあるようなので、加熱時間が長くなりすぎないよう気をつけましょう。
離乳食で鶏肉といろいろな食材を組み合わせてレシピの幅を広げよう
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鶏肉にはささみ肉やミンチ、鶏むね肉やもも肉などさまざまな種類があるので、赤ちゃんの離乳食の進み具合や作る料理に合わせて使い分けできるとよさそうですね。調理ポイントや保存方法も参考にしてみてください。
鶏肉を肉団子やハンバーグにしたり、野菜や卵、豆腐などいろいろな食材を組み合わせて、離乳食作りをたのしんでみてはいかがでしょうか。鶏ひき肉は赤ちゃんでも食べやすいからおすすめです。離乳食に鶏肉を取り入れて、離乳食のレシピの幅が広がるとよいですね。