離乳食完了期のたらはどう進める？レシピやアレンジ方法についてご紹介

離乳食完了期になると多くのママは初期、中期、後期の経験から離乳食を作ることも食べさせることにも慣れてきた頃でしょう。しかし、この時期になると子どもの方も食べ物の好き嫌いが出てきてレシピを考えることが大変になったり、遊び食べが始まって食べさせるのが大変になったりなど新しい悩みが出てくることもあるようです。

基本的な離乳食完了期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。

離乳食完了期はいつから？

厚生労働省の資料によると、生後12カ月から18カ月頃が離乳食完了期とされています。1日3回の食事のリズムを大切にし、生活リズムを整えるきっかけ作りとする時期と言われています。

完了期の調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ（肉だんごくらい）がよいようです。

離乳食の量の目安

離乳食完了期の1回あたりの食事量の目安は下記の量とされています。

穀類：軟飯90g～、ご飯80g
野菜・果物：40g～50g
魚：15g～20g
肉：15g～20g
豆腐：50g～55g
卵：全卵1/2個～2/3個
乳製品：100g

離乳食で困ったこと

厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。

食べるものの種類が偏っている / 28.5％

食べるのをいやがる / 13.1％

食べさせるのが苦痛・面倒 / 7.5%

開始の時期がわからない / 5.1%

作り方がわからない / 6.6％

（回答数：2722）

食べるものの種類が偏っていることや、子どもが食べるのをいやがることに困っているようです。この他、完了期になってから子どもが遊び食べをするようになり、離乳食を作ったり食べさせたりするのがつらく感じるようになってきているという意見もありました。

離乳食でわからないこと

困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。

食べる適量がわからない / 46.4％

食べさせてよいものがわからない / 15.6％

離乳の進め方がわからない / 14.9%

（回答数：5223）

食べる適量がわからないと困っている方が一番多く、次に食べさせてよいものがわからないと悩んでいる方が多いようです。離乳食完了期には好き嫌いが出てきたり、食べるものに偏りが出てきたりする子どももいるようなので、どうやって子どもの苦手な食材を食べさせようか迷ったり、食事のバランス面でも不安に感じてしまうママもいるのかもしれません。

たらは他の魚と比べるとクセが少ないため離乳食初期の頃から子どもに食べさせることができ、いろいろなレシピにも取り入れやすい食材ですが、淡白な味わいの物足りなさや加熱したときのボソボソ感が苦手な子どももいるかもしれません。離乳食完了期のたらを食べやすくするために、ママたちはどんな工夫をしていたのでしょうか。

離乳食完了期の頃に、ママたちはたらを使ってどのような離乳食を作っていたのでしょうか。レシピの工夫やアレンジ方法などを3つ聞いてみました。

たらと野菜の包み焼き

「たらを加熱したときのボソボソ感が苦手なようで、口から出してしまうことが多く、どうしたら子どもがたらを口から出さずに食べてくれるようになるのかわからず困っていました。そこで、たらの水分が逃げないようにホイル焼きにすればボソボソ感が気にならなくなるのではと考えて、たらと野菜の包み焼きを作りました。

たらは皮と骨を取り、薄切りにした玉ねぎ、千切りしたピーマンといっしょに油を塗ったアルミホイルにのせて、マヨネーズをかけアルミホイルを閉じたら、オーブンで焼いて火を通したら完成です。

ホイル焼きにしたことで水分が残ってジューシーな状態だったのがよかったようで、子どもはたらを口から出すことなく食べてくれました」（30代ママ）

たらと野菜のクリームドリア

「離乳食初期の頃からたらを使ったレシピを作ってきましたが、淡白な味が物足りたいのか離乳食完了期の頃になると食べたがらなくなりました。どうしたら、淡白な味のたらをまた食べてくれるようになるのか悩んでいました。そこで、子どもの好きな牛乳やチーズでコクをプラスすれば淡白な味のたらが食べやすくなるのではと考えて、たらと野菜のクリームドリアを作りました。

たらは皮と骨を取り除き、5～8ミリ角にカットしたほうれん草や玉ねぎといっしょに耐熱容器に入れて、上から牛乳をかけてピザ用チーズをトッピングし、オーブントースターでこんがり焼き色が付くまで焼きます。

牛乳とチーズのコクが加わったことで味にアクセントが付いたからか、いつもは食べたがらなかったたらを子どもが残さずに食べてくれました」（20代ママ）

たらのトマト煮

「野菜や肉は好きでしたが、魚は特有の匂いが苦手なようで食べようとせず、食事のバランスも気になるので、どうしたら子どもが魚を食べてくれるようになるのだろうか悩んでいました。そこで、子どもの好きなトマトの香りをプラスすれば魚のにおいが気にならなくなるのではと考えて、たらのトマト煮を作りました。

たらは皮と骨を取って、そぎ切りにし、小鍋にトマトピューレと水を入れて煮立てたら、たらを加えて蓋をして弱火で2分ほど煮て、少量の塩で味を調えます。

トマトの香りがプラスされたことで魚の匂いが気にならなくなったようで、白身魚のたらをいやがることなくペロリと食べてくれました。たらの代わりに、鯛など他の白身魚を使って同様のレシピを作ることもありました」（30代ママ）

離乳食完了期になると、肉や魚など多くの食材を使って調理できるようになります。たらは淡白な味わいの物足りなさや加熱したときのボソボソ感が苦手という子どももいるかもしれませんが、旨味やコクのある食材と組み合わせたり、水分を逃さないようにしたり工夫することで食べやすくなるようです。

3回食の離乳食完了期には、たらを使ったレシピを離乳食に取り入れてみてもよいかもしれませんね。

※記事内で使用している参照内容は、2018年2月19日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。