離乳食中期はいつから?進め方や食事量の目安など気をつけること

離乳食中期はいつから?進め方や食事量の目安など気をつけること

2018.01.24

離乳食中期とはいつからいつまでの期間が目安で、どのくらいの量を食べさせ、どうやって進めるとよいのでしょうか。今回は子どもの離乳食をはじめているママに向けて、離乳食中期の進め方のポイントや注意点などを紹介し、安心して子どもの食事をサポートするための情報を厚生労働省の資料をもとにご紹介します。

離乳食中期といわれる時期

離乳食中期はいつからなのでしょうか。目安としては生後7か月8カ月ごろが中期と呼ばれているようです。


中期の離乳食の頻度

これまで1日1回だった離乳食に慣れてきたら、1日2回に増やしてみてもよいかもしれません。

離乳食の固さは舌でつぶせる程度が目安と言われています。

母乳や育児用ミルクは離乳食のあとに与え、育児用ミルクは1日3回程度、母乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげるようにしてあげるとよいようです。


いつまで離乳食をあげるのか


離乳食を完了する時期は、厚生労働省の離乳食に関する資料によると生後12カ月から18カ月ごろのようです。

離乳食完了に向けて、生後9カ月頃からは離乳食を1日3回に増やし、育児用ミルクは1日2回程度に減らしていくと言われています。

また、離乳食の固さは赤ちゃんが歯ぐきでつぶせる程度が目安のようです。

出典:乳幼児栄養調査結果の概要/ 厚生労働省
出典:Ⅱ離乳食/ 厚生労働省

離乳食中期の食べ方

Africa Studio/Shutterstock.com
離乳食中期

食事のリズムを整えることで規則的な生活リズムをつくり、食欲を育みながら自分で食べることの楽しさを伝えましょう。


1日2回、食事のリズム

離乳食中期から1日2回食事をとることで、生活リズムを整えていくようです。家族の食事で味付け前のものを、赤ちゃん用に取り分けて離乳食にする方もいるようです。家族みんなで食卓を囲む時間を増やしてあげるとよいかもしれませんね。


いろいろな味や舌ざわり

食品に慣れてきたら種類や調理法のバリエーションを持たせながら離乳食を進めていくとよいようです。

離乳食づくりは衛生面に配慮しながら、穀類や野菜・果物、たんぱく質性食品を組み合わせて、さまざまな味や舌ざわりが体験できるようにしてあげるといいでしょう。

食事の目安

離乳の進み具合に合わせ、調理法も変え食品の種類も増やしていくとよいようです。


全がゆ

離乳食初期にはペースト状になめらかにしていたつぶしがゆも、中期になると舌でつぶせる程度の食感を残すようにするとよいようです。1回当たりの目安は50~80gが目安となるようです。


野菜果物

野菜や果物も同様に、粗さを残しつつも舌でつぶして食べられる柔らかさに調理してあげるとよいかもしれません。1回当たりの目安は20~30gと言われています。


魚、豆腐、乳製品

魚の1回当たりの目安量は10~15g、豆腐は30~40g、乳製品は50~70gと言われています。固さは舌で潰せる固さにしてあげるとよいようです。

食事の量はあくまで目安として考え、地域の食文化や家庭の食習慣等を考慮した無理のない離乳食の進め方を意識するとよいでしょう。

こちらの記事も読まれています

支援のポイント

離乳食
Africa Studio/Shutterstock.com

離乳食を上手に食べさせてあげるためのポイントをご紹介します。


平らなスプーン

離乳食中期の赤ちゃんのスプーンを選ぶときは、赤ちゃんが食べやすいように深さのない平らなスプーンを選ぶとよいですね。

赤ちゃんが食べたそうに口を開けたときに下くちびるにスプーンをのせてあげましょう。赤ちゃんが自然と上くちびるを閉じるまで待ってあげてみてください。


舌でつぶせるかたさの食事

舌でつぶせるかたさに調理をしてあげると赤ちゃんも食べやすくなると言われています。目安としては、豆腐のかたさをイメージするとよいそうです。


飲み込みやすいとろみ

離乳食中期には、つぶした食べ物を口の中でひとつにまとめようとする動きを覚えはじめる時期のようなので、口の中でまとまって飲み込みやすくするために、とろみをつける工夫もあるそうです。

手づかみ食べの準備を

離乳食が進むにつれて手づかみ食べをしたがる子どももでてくるかもしれません。手づかみ食べは、子どもが成長し道具を使う、食事をするうえでも必要になる動きへとつながっているようです。子どもが手づかみ食べをしたがる場合は自由にさせてあげるのがよいでしょう。


手づかみ食べの重要性

赤ちゃんは手づかみ食べをして、食べ物の大きさや形を目で確認し、手でつかんで固さや温度を確かめ、感覚的な体験をするようです。手づかみ食べが上達することは、食器や箸などを上手に使うために必要な過程となるのではないでしょうか。


手づかみ食べの支援の仕方

おにぎりなどの手づかみ食べがしやすいメニューを作ってあげましょう。こぼしながらも自分で食べられるように、エプロンをつけたり敷物をしいたりして、汚れてもよい環境づくりをしてあげてもよいですね。

食べる意欲を持たせるためには、食事の時間までに空腹を感じてもらえるような生活をすることも意識したいですね。

成長に合わせて離乳食中期をすごそう

離乳食中期
kazoka/Shutterstock.com

離乳食中期がいつから始まるのかや進め方についてご紹介をしました。離乳食の期間や量はあくまでも目安ですので個人差はでてくるかもしれません。目安にとらわれずに、子どもの様子に合わせて離乳食をすすめ、ゆったりとした気持ちでわが子の健やかな成長をサポートしていけるとよいですね。


※記事内で使用している参照に関する内容は、2018年1月5日時点の情報となります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.01.24

レシピカテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
てぃ先生が見守る!卒園生たちの”チャレンジダンスプロジェクト”

入園当初にコロナ禍となりリアルイベントが少なかった園児たちが、卒園を迎えるシーズンとなりました。園児たちのかけがえのない思い出を作りたいという想いから、”チャレンジダンスプロジェクト”が始動。子どもたちが「卒園ダンス」に取り組む様子から、てぃ先生に子どもの成長を促進するコミュニケーションを教えていただきます。コナミスポーツクラブの全面協力のもと、ダンス未経験の園児たちが一生懸命取り組み、イベント当日を目指す様子を密着取材しました。