こちらの記事も読まれています
てるてる坊主の吊るし方とは。逆さになるときの工夫や吊るす場所
子どもとてるてる坊主を楽しもう
子どもとてるてる坊主を作ろうと考えたとき、吊るし方が逆さになってしまったり、どの場所に吊るすとよいか気になるママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、てるてる坊主の作り方や逆さにならないための吊るし方の工夫、てるてる坊主を吊るす場所についてママたちの体験談をご紹介します。
てるてる坊主の由来
てるてる坊主をはじめて見る子どものなかには、てるてる坊主が何なのか気になって、ママやパパに尋ねる子もいるでしょう。まずは、てるてる坊主の由来についてご紹介します。
そもそもてるてる坊主とは、江戸時代頃に始まった日本の風習のひとつで、翌日の晴天を願い、白い布や紙で作った人形を軒先に吊るすものとされています。地域によっては、「照る照る法師」「照れ照れ坊主」「ひより坊主」などという呼び方もあるようです。
てるてる坊主の由来として、さまざまな説があるようですが、そのなかのひとつが中国の風習が起源となっているという説です。中国では伝説上の女性「掃晴娘(そうせいじょう)」を象った人形を吊るし、晴天を願う風習があります。掃晴娘は、続く長雨を止めるため祈り、雨の神である龍神や東海竜王の妃になることで雨を止ませたとされる少女がモデルになっているようです。この掃晴娘の風習が平安時代に日本に伝わり、日本風に変化したのが「てるてる坊主」のはじまりといわれています。
子どもにてるてる坊主がなにか尋ねられた際の参考にしてみてはいかがでしょう。
てるてる坊主を作ろう
晴天を願って子どもといっしょにてるてる坊主を作るときに、ママたちはどのようなことが気になるのでしょう。そこで、てるてる坊主をどのようなシーンで作るのかとあわせて気になることをママたちに聞きました。
「梅雨の時期に雨が続くので、娘とてるてる坊主を工作して楽しもうと考えています。簡単なてるてる坊主作り方にはどのような方法があるのでしょうか」(30代ママ)
「遠足の日が雨予報だったので、娘と晴れてほしいと願いをこめていっしょにてるてる坊主を作りました。しかし、吊るし方が上手くいかず、てるてる坊主が逆さになってしまったので困りました。逆さにならない吊るし方のコツがあれば知りたいです」(20代ママ)
「翌日、友だちといっしょに子連れで旅行に出かけることになっていましたが、雨予報のうえ、降水量も多いとニュースが伝えていたので、なんとか晴れないかと、てるてる坊主を子どもといっしょに作りました。子どもの心配な気持ちが少しでも解消されるよう、効果はなくともおまじない程度になればと思いを込めました」(30代ママ)
てるてる坊主を作る理由やシーンは家庭によってさまざまなようです。また、てるてる坊主の簡単な作り方の他に、逆さにならないような吊るし方のコツについても気になるようです。ママたちのなかには、作ったてるてる坊主を家のどのような場所に吊るすとよいかが気になるといった声もありました。
実際に、ママたちはどのようにてるてる坊主を作っていたのでしょう。
【素材別】てるてる坊主の作り方
てるてる坊主はどのような作り方があるのでしょう。実際に、ママたちがどのようにてるてる坊主を作ったのか素材別にご紹介します。
ティッシュペーパー
「ティッシュペーパーを何枚か丸めて頭の部分を作ります。その上からもう1枚ティッシュペーパーをかぶせ、首の部分を輪ゴムで留めたら完成です。頭の部分にピンポン玉を使うとより簡単に形の整ったてるてる坊主を作ることができます」(30代ママ)
ティッシュペーパーを使ったてるてる坊主は、定番の作り方かもしれません。ママたちのなかには、ティッシュペーパーにペンで顔を書くとにじみやすいので丸シールやテープなどを使って表情を作るといった声もありました。
フェルト
「白いフェルトで綿を包んで、首の部分を麻ひもやリボンで結ぶとできあがりです。フェルトのてるてる坊主をコンパクトなサイズでいくつか作り、モビールにして飾ってもかわいいです」(30代ママ)
フェルトを使うことでも、簡単にてるてる坊主を作ることができるようです。顔の部分は刺繍したり、手芸店で売っているぬいぐるみ用の目のパーツを使うなど工夫すると表情豊かなてるてる坊主が作れるかもしれません。
折り紙
「折り紙を縦に半分に切り、1枚は正方形になるようもう一度折り、角を折り頭の部分を作ります。もう1枚は台形になるよう、片方の長辺の角を折ります。それぞれを、てるてる坊主の形になるようのりで貼りつけると完成です。簡単に作れるので娘といっしょに作りやすかったです」(40代ママ)
子どもと折り紙を使ってたるてる坊主作りを楽しんだママもいるようです。他には、頭の部分は折り紙で作り、体の部分はコーヒーのフィルター紙を使うと簡単に立体的なてるてる坊主になったというママの声もありました。また、折り紙のほかに、色画用紙やマスキングテープを使って、カラフルに彩ったり、立体ではなく平面でてるてる坊主を作ったりすると小さい子どもでも作りやすいかもしれません。
布
「正方形のはぎれ布を使っててるてる坊主を作りました。ティッシュペーパーを数枚合わせてしっかり丸め、頭部を作り、布の中央に置いて布でしっかりと包み込みます。ある程度形を整え、首の部分にリボンを数回巻いて結びます。目と口を油性マジックで書きます。頭頂部の中央に、吊るす時のひもをつけます。頭部は綿を詰めてもよいですよ」(30代ママ)
家庭で余ったはぎれ布を使っててるてる坊主を作ったママがいました。白い布ではなく、色や柄が入っている布を使えば、部屋のインテリアになじむ、おしゃれなてるてる坊主ができそうですね。
てるてる坊主を吊るす場所
てるてる坊主を吊るすとき、どのような場所に吊るすとよいのか気になるママもいるかもしれません。実際に、ママたちがどのような場所に吊るしていたのか聞きました。
窓際
「我が家の場合、室内に吊るしたいと考えてたので窓際を選びました。南側の窓際に吊るし、娘たちとてるてる坊主を見ながら『晴れてほしいね』と話したり童謡を歌ったりしています」(30代ママ)
窓際にてるてる坊主を吊るしているママもいるようです。リビングの窓際に吊るし、子どもがいつでもてるてる坊主を見られるようにしたというママの声もありました。
ベランダ
「子どもとてるてる坊主を作った際、どこに吊るすとよいか相談しました。娘から『ベランダなら外だし、お空に近いから晴れるかも』という提案があったので、ベランダ部分に吊るしました」(30代ママ)
ベランダにてるてる坊主を吊るしたママもいるようです。ベランダなどの屋外に吊るす場合、雨や風が強いと濡れたり、飛ばされたりすることもあると考えて、しっかりと紐を結ぶよう意識したというママの声もありました。
玄関の外側
「住んでいるアパートは玄関が南側だったので、玄関ドアの外側にフックをつけて吊るしました。しっかり太陽に向かうように、てるてる坊主の向きも意識しました」(30代ママ)
玄関の外側にてるてる坊主を吊るしたママもいるようです。ママのなかには、玄関ドアの開閉時の動きで、てるてる坊主が外れないようマグネットを使って体の部分も固定したという声もありました。
逆さにならないための吊るし方の工夫
てるてる坊主の吊るし方で逆さにならないようどのような工夫をしたらよいのでしょう。
頭と体のバランスを考える
「てるてる坊主の頭が大きすぎると重心がずれるのか逆さになってしまうようでした。頭が大きくなったときは体を長くして重心のバランスがよくなるよう調整しました」(30代ママ)
「てるてる坊主の頭の部分が軽くなるように作っています。頭の部分を作る際は、なかに詰めすぎないように意識すると体とのバランスもとりやすく逆さにならずに吊るせました」(30代ママ)
てるてる坊主の頭と体のバランスを考えて作ると、吊るすときに逆さにならなかったというママの声がありました。てるてる坊主を作るときはまず、どのくらいのサイズにしたいかを考えてから使う材料を考えるのもよいかもしれませんね。
紐を頭の上につける
「てるてる坊主が逆さにならないように、紐の位置を工夫しています。首の部分から紐を吊るすと逆さになってしまうことが多いので、頭頂部に紐をつけて吊るすようにしています」(30代ママ)
てるてる坊主の頭頂部に紐をつけた吊るし方は、逆さにならない工夫のひとつのようです。ママのなかには、頭の真上から吊るすと子どもの目線からてるてる坊主の表情が見えにくいので、真上から少し後ろにずらして紐をテープで貼り付け、吊り方に軽く角度をつけたという声もありました。
セロハンテープで紐を後頭部に固定する
「首を留めるのに輪ゴムを利用し、輪ゴムに紐を通し、吊るしたい長さに調整しておき、セロハンテープでてるてる坊主の後頭部に紐を固定すると逆さにならずに吊るすことができました」(30代ママ)
輪ゴムに通した紐はそのままにしておかず、後頭部にセロハンテープで留める工程をひとつ追加するだけで逆さにならずに済むようです。かわいくしたいときは、首を輪ゴムで留めてからリボンを巻くというアイディアも聞かれました。
子どもと楽しくてるてる坊主を吊るそう
てるてる坊主を吊るすときにママたちは、逆さにならないようにバランスを調整していたようです。吊るす場所は、窓際やベランダ、玄関など日光のあたりやすい南側に吊るすとよいかもしれません。
翌日の晴れを願いながら、吊るし方に工夫して親子でてるてる坊主を楽しめるとよいですね。