1ヶ月検診はいつ受ける?時期の目安や持ち物、気になる費用など

1ヶ月検診はいつ受ける?時期の目安や持ち物、気になる費用など

2018.09.15

赤ちゃんが生まれ、1ヶ月検診をいつ受けたらよいのかと悩む方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、1ヶ月検診を受ける時期の目安や検診のときの持ち物、1ヶ月検診を受けるときに意識したことを、お母さんたちの体験談をもとにご紹介します。

1ヶ月健診の内容

1ヶ月検診とは、赤ちゃんの成長を興味深く確認できる貴重な機会です。出産後の赤ちゃんとお母さんの様子を確認するために、産後1ヶ月のタイミングで「1ヶ月検診」が行われるようです。その内容や時期について見ていきましょう。

内容

1ヶ月検診では、医師や保健師および助産師が赤ちゃんの成長やお母さんの健康状態を確認したり、育児の悩みを相談する時間などがあります。出産をした病院で受けることが一般的です。

問診では、赤ちゃんの出生状況や母乳・ミルクの授乳量、睡眠時間、排泄回数、発達の様子などを詳しく聞かれます。その後、医師による診察では、頭囲、胸囲、身長、体重を測定し、発達や発育の状態をチェックします。

原則として保険適用外のため費用がかかりますが、保険診療内の処方などがある可能性もあるため、健康保険証があれば提示しておきましょう。

その他にも、ビタミンK2シロップの投与、小児科で行う先天性疾患の検査として、聴力検査、新生児代謝異常症検査などが行われます。また授乳や育児に関する悩み、母子健康手帳への記入方法などのレクチャーがある場合もあるようです。

行われる時期

生後1ヶ月前後が目安です。医療機関によっては、退院時に小児科や産科での予約を受け付けていたり、児健康診査の日程が決まっているところもあります。乳幼児健康診査は保健センターでも実施しているので、医療機関以外で出産した場合や、遠方の実家への里帰り出産から自宅に戻ってきている場合など、近所や都合のよい時間帯を選んで受診することもできます。


この検診で赤ちゃんの成長具合やお母さんの健康状態を知れることから、1ヶ月検診の時期を、出産した実家から自宅に戻ったり赤ちゃんを連れて外出したりする目安にすお母さんもいるようです。

1ヶ月健診はいつ受ける?

1ヶ月検診はいつ受けたらよいのか悩む方もいるかもしれません。1ヶ月検診を受けた時期の目安をお母さんたちに聞いてみました。

病院で指定された日

白壁の室内
iStock.com/ismagilov

「お産をした病院では1ヶ月検診を行う曜日が決まっていたので、退院するときに病院で日にちを指定されました。なので生まれて1ヶ月と7日目に受診することになりました」(20代ママ)

1ヶ月検診は退院時に予約をする場合や、病院や小児科によって検診をする日が決まっている場合もあることから、生後1ヶ月前後の、病院で指定された日に受診することもあるようです。お母さんと赤ちゃんが別々の病院や別の科で受けなければならない場合もあるそうなので、事前に確認できるとよいかもしれません。


赤ちゃんの様子をみながら

「1ヶ月検診を受ける2日前くらいから息子がくしゃみをしたり少し鼻水が出たりしていました。病院に確認したところ体調がよい日にするように言われたので、受診を1週間遅らせました」(30代ママ)

「退院後もしばらく小児科に併設された母乳外来に通っていたので、病院から1ヶ月検診を少し遅らせましょうと言われました。母乳も出始め、赤ちゃんの体重が順調に増え始めた1ヶ月半頃に受診しました」(30代ママ)

赤ちゃんの様子によって1ヶ月検診の時期をずらしたという方もいるようです。1ヶ月という時期はあくまでも目安として、赤ちゃんの体調などに不安がある場合は事前に病院に確認するとよいかもしれません。



1ヶ月健診の持ち物

1ヶ月検診ではどのようなものが必要になるのでしょう。1ヶ月検診で持っていったものをママたちに聞いてみました。


母子健康手帳、病院の診察券

「病院からの持ち物リストに母子健康手帳と診察券と書いてあったので、忘れずに持って行くようにしました」(30代ママ)

1ヶ月検診では、母子健康手帳や病院の診察券を持って行くというのが一般的なようです。赤ちゃんの健康保険証と、乳幼児医療費助成が受けられる受給者証などが手元にある場合は、忘れずに持っていけるとよいかもしれません。


おむつ、おしりふき

「1ヶ月検診は2時間ほどかかると聞いていたので、おむつとおしりふきを持っていきました。うんちをして替えるほかに体重測定の前にも新しいおむつに替えたので、多めに持っていってよかったです」(30代ママ)

1ヶ月検診でおむつやおしりふきを持って行ったという声がありました。待ち時間や測定の準備などで何回か替えることを想定して、おむつは多めに持って行くとよいかもしれません。


授乳ケープ、ミルク

ミルクをあげるママと赤ちゃん
iStock.com/paylessimages

「集団検診で時間がかかることが予想されたので、息子がおっぱいを欲しがったらいつでも母乳をあげられるように授乳ケープを持参しました。授乳室に行かずに授乳できるところが便利でした」(20代ママ)

母乳育児の場合は授乳ケープ、混合やミルク育児の場合は哺乳瓶など、授乳に必要なものを持っていけるとよいかもしれません。気軽に授乳ができると赤ちゃんも安心できそうですね。


相談ごとを書いたメモ

「母乳と粉ミルクの混合だったのですが、ミルクの量の目安やいつあげたらよいかがかわからなかったので、授乳時間とミルクの量を書いたメモを持参して相談しやすいようにしました」(30代ママ)

1ヶ月検診に相談ごとや不安に思うことなどを書いたメモを持っていったという方もいるようです。うんちやおしっこの回数、授乳や睡眠の時間など、日頃の赤ちゃんの記録や、聞きたいことを書いたメモを持参するとよいかもしれません。


乳幼児医療費受給者証(乳児医療証)

「健康保険証と乳幼児医療費受給者証(乳児医療証)が必要ともらった持ち物リストに書いてあったので持参しましたが、当日は特に使いませんでした。ママ友は健康保険証などを使ったそうなので場合によるようです」(30代ママ)


1ヶ月検診にかかる費用は保険診療外のため、基本的には自己負担となります。そのため、健康保険証や乳幼児医療費受給者証(乳児医療証)などは原則として不要のようです。しかし健康診査の結果、薬の処方や保険診療内の治療などを受ける可能性もあることから、乳幼児医療費受給者証(乳児医療証)がある場合は持参するのがよいでしょう。

費用はおよそ7千円から1万円前後が相場のようです。しかし、自治体によっては健康診査の受診費用に助成がある場合もあるようです。

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1ヶ月健診を受けるときに意識したこと

1ヶ月検診に行くときはどのようなことに気をつけておくとよいのでしょう。1ヶ月検診を受けるときに意識したことを聞いてみました。


負担の少ない交通機関を選ぶ

「私の体調もまだ万全ではなく、息子を人の多い場所に連れて行くことにも不安があったので、公共交通機関は使わずに実家の母に病院まで送ってもらいました」(30代ママ)

1ヶ月検診に行くときには負担の少ない交通機関を選んだという声がありました。自家用車やタクシーを使ったり、公共交通機関を使う場合は人の少ない時間帯を選ぶなど、赤ちゃんやお母さんへの負担が少ない手段を選べるとよいですね。


脱ぎ着のしやすい服装で行く

「1ヶ月検診ではお母さんの内診もあると聞いていたので、脱ぎ着が早くできるように授乳ワンピースを着ていきました。前開きだったので子どもがぐずったらすぐに授乳ができて便利でした」(30代ママ)


自身の診察に備えて、脱ぎ着のしやすい服装で行ったというお母さんもいるようです。前開きのシャツにスカートをあわせたり、前開きのワンピースを着ていくなどの工夫をするとよいかもしれません。赤ちゃんも測定で服を脱ぐことから、赤ちゃんの服装も前開きのものにしたという声もありました。完母の場合は授乳ケープも忘れずに用意しましょう。


事前に質問事項を考えておく

「初めての子育てでわからないことが多く、1ヶ月健診では先生にたくさん質問したいと思っていました。事前にメモしておいたおかげで、聞き忘れがなくスムーズに相談できました。」(20代ママ)

1ヶ月健診では、赤ちゃんの成長だけでなく、育児に関する悩みや不安も相談できます。しかし、当日は緊張したり、赤ちゃんのお世話に追われたりして、聞き忘れをしてしまうことも多いものです。そのため、事前に質問事項をメモしておくと、聞き忘れを防ぐことができたり質問を整理して伝えることができそうです。


時間に余裕を持って行く

「初めての健診で、どれくらいの時間がかかるのかわからず、バタバタと準備してしまいました。結局、2時間近くかかり、息子もぐずり始めて大変でした。時間に余裕を持って行けばよかったです。」(30代ママ)

1ヶ月健診は、問診、診察、検査などさまざまな項目を行うため、意外と時間がかかります。また、赤ちゃんがぐずったり、授乳が必要になったりすることもあるので、時間に余裕を持って行くことが大切です。

目安としては、2時間程度をみておくとよいかもしれません。時間に余裕を持って行くことで、慌てることなく、落ち着いて健診を受けられるでしょう。


1ヶ月検診でわかる成長のポイント

乳幼児健康診査とも呼ばれる1ヶ月検診では、身体計測をはじめさまざまな赤ちゃんの状態を確認します。赤ちゃんの成長やお母さんの状況などについてチェックする項目について見ていきましょう。

赤ちゃんの成長について

赤ちゃんの発育と発達を総合的にチェックし、身体計測を中心として健康状態を評価します。医師や保健師、助産師などの専門家が、赤ちゃんの成長をさまざまな角度から丁寧に観察していきます。

身体計測

身長については、前回からの伸びを確認し、成長曲線と比較します。また体重は母乳・ミルクの摂取量や授乳・ミルク育児の状況を反映しながら見ていきます。頭囲は頭のサイズを測ることで脳の発育を評価する指標となり、胸囲を測ることで呼吸器の発育状態を確認します。

また光や音への反応、追視能力を見ることで視力・聴力の確認、始反射と呼ばれる、生まれつき備わっている反射の確認なども行われます。運動機能では、手足の動きを観察して筋力の発達をチェックします。

ビタミンK2シロップの投与

ビタミンKを含むビタミンK2シロップは、出生後、生後1週間、生後1ヶ月というタイミングで3回に分けて投与する方法と、毎週1回ずつ投与する方法があるようです。小児科や医療機関によて異なるようなので確認してみましょう。

スキンケア

乾燥や湿疹などの異常がないかなど肌の状態をチェックし、赤ちゃんの肌に合った沐浴方法についてアドバイスを受けられます。また、へその緒の状態を確認し、必要があれば処置を受けられます。

問診

母乳・ミルクの授乳量や排泄回数などを問診し、栄養状態や体調を確認します。ここでは完母の場合など母乳育児やミルク育児に関する悩みや不安を相談することもできそうです。ほかにも、乳幼児医療費受給者証の申請や、予防接種に関する情報提供を受けられます。

これらの検査から、赤ちゃんの成長が順調かどうかを判断します。 発達や発育に気になる点があれば、医師や保健師、助産師などから適切な指導を受けることもできます。

お母さんの身体や育児の悩みについて

1ヶ月検診では、赤ちゃんの成長だけでなく、お母さんの体調や育児に関する悩みも相談できます。母乳育児やミルク育児、沐浴、スキンケア、睡眠など、日常生活の中で困っていることや不安なことを何でも相談しましょう。


特に以下のような悩みは、保健師などに積極的に相談することをおすすめします。

  • 完母だが授乳の量が足りない気がする
  • 赤ちゃんがあまり寝てくれない
  • 沐浴がうまくできない
  • 育児が辛い
  • 赤ちゃんの発達や発育に関する疑問
  • パートナーとの関係にまつわる÷悩み

保健師や助産師は、育児に関する専門知識を持っているので、具体的なアドバイスやサポートを受けることができます。1人で抱え込まずに、積極的に相談しましょう。


積み木や指差しの確認があるのは?

乳幼児健康診査と言うと「積み木や指差しがあると聞いたけど?」と疑問に思うお母さんもあるかもしれませんが、積み木や指差しの確認があるのは、赤ちゃんの発達の進み具合を総合的に評価する1歳半健診です。


医療機関や小児科、保健センターで実施されるこの健診では、身体計測や運動機能、言語能力、認知能力、社会性などさまざまな項目をチェックします。


その中でも特に話題になったりお母さんたちの興味をひくのが、積み木と指差しの確認です。1歳半健診では、積み木を2~3個程度積み重ねたり、並べたりする様子を観察します。積み木を上手に積み重ねられるかどうかは、指先の動きや空間認識能力の発達を確認します。


また指差しは、赤ちゃんにとってコミュニケーション能力や認知能力の発達を示す重要な指標です。1歳半健診では絵本や絵カードを見ながら「ワンワンはどれ?」などと声をかけて、犬の絵などを指差しできるかどうかを確認します。


積み木遊びや指差しが上手にできない場合は、発達の遅れが疑われることもあります。しかし、医師や保健師などの専門家は、赤ちゃんの様子を総合的に判断し、適切なアドバイスや指導を行います。


1ヶ月健診で赤ちゃんの成長を楽しみに

新生児
iStock.com/kuppa_rock

1ヶ月検診は、赤ちゃんとの生活が本格的に始まる前に、赤ちゃんの成長を確認し、育児に関するアドバイスを受けられる貴重な機会です。1ヶ月検診をいつ受けるかは、生後1ヶ月前後の時期を目安にするとよさそうです。


医療期間で1ヶ月検診として赤ちゃんやお母さんの健康状態を確認したり、助産師に悩みを相談したりできるとお母さんも安心ですよね。1ヶ月検診を受けて、これからの赤ちゃんの成長や赤ちゃんとの生活にさらに興味がわいて楽しみになるかもしれませんね。


医療機関や保健センターで定期的に実施される乳幼児健康診査なども上手に活用し、赤ちゃんの健やかな成長とお母さんの心身も安定させながら育児生活を目指しましょう。


2018.09.15

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