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お葬式・告別式、子連れでの参列マナーとは。子ども服や喪中はがきの注意点も紹介
子連れでの告別式やお葬式のマナーや、葬儀での子ども服についてわからないママもいるのではないでしょうか。今回は子ども連れでのお通夜・お葬式への参列時に気をつけたいことから、喪中はがきでの差出人の書き方まで、お葬式にまつわるマナーについてご紹介します。
子連れでお葬式に参列
突然のことで分からないことも多い葬儀。子連れでの葬儀となるとさらに頭を悩ますママやパパもいるはずです。まずは葬儀の流れをおさらいしてみましょう。
お葬式の流れ
それぞれの流れを簡単にご紹介します。
お通夜
お通夜とは、お葬式や告別式の前日に行われる儀式で、故人とのゆかりが深い友人や親族が参列します。一般的に夕方ごろから始まり、夜通し線香やろうそくの火を灯したまま、故人の冥福を祈りながら別れを惜しむ儀式です。
お葬式・告別式
お葬式は、一般的に故人との別れをしのび、故人を送り出すための儀式といわれています。受付が終わると、お坊さんによる読経。弔電や弔辞の紹介の後、お焼香を行います。お焼香が終わると、出棺の準備へ入るという流れが一般的なようです。
なお、告別式は本来、お葬式とは別の儀式とされていました。宗派によって違いはありますが、基本的に宗教的な意味合いはないようです。現代ではお葬式と同時に行われることが増え、遺体に「別れ花」や手紙を添えながら別れの言葉をかける流れが告別式の役割を果たしているといわれています。
出棺
棺を霊柩車に乗せて火葬場まで運ぶことを出棺と言います。基本的に霊柩車には喪主や遺族が1~2名同乗し、残りの遺族と親族は別に手配したバスなどで火葬場まで向かうケースが多いようです。
火葬・骨上げ
火葬場に到着したら、遺族と親族による最後のお別れが行われ火葬が開始。火葬には1~2時間かかるため、控室で待機しましょう。
火葬が終わると、収骨室に移動し骨上げを行います。足の方の遺骨から順番に「箸渡し」をして骨壺に収めていくのですが、基本的に係の人が収める順番や収め方を指示してくれるので、初めて参列する人は説明をよく聞いておきましょう。
葬儀の後
葬儀が終わった後にすぐ埋葬する場合もありますが、四十九日法要まで自宅の祭壇に安置する場合も多いようです。
親が気をつけたい、子どものマナー
子ども連れでお葬式へ参列する予定のママは不安も大きいかもしれません。当日慌てないよう、子どもに関する参列マナーについてご紹介します。
地域によっては火葬場に行ってはいけない
子どもは火葬場に行ってはいけないといわれている地域もあります。いろいろな理由が考えられますが、子どもに対する配慮も込められているようなので、可能な限りで住んでいる地域の決まりに従いましょう。
また、妊娠中は火葬場だけでなくお葬式自体に参列しない方がよいといわれる場合もあるようです。遺族やその家族の意向を確認しておきましょう。お腹に鏡を入れておくとよいとも言われています。
葬儀・通夜では静かに
葬儀は故人をしのぶ儀式なので、子どもに対しても静かにしておくことが求められるでしょう。もし子どもが場を問わず走りまわってしまったり、大きな声を出してしまったりする可能性があるなら、参列を遠慮するという選択肢もあります。いっしょに参列する場合は、騒いだときにすぐ退室するよう配慮が必要です。
葬儀後の食事会
食事会は親族や友人内での顔合わせという意味合いもあるので、子連れでも遠慮せず参加させてもらいましょう。
葬儀・通夜の子どもの服装
すぐに成長してしまう子どもの場合、喪服を事前に用意しておくことは難しいですよね。子ども服に関する葬儀のマナーは大人ほど細かくはないようですが、親としては選び方に迷うのではないでしょうか。そこで、押さえておきたい注意点についてご紹介します。
黒や紺などのできるだけ暗い色を選ぶ
できるだけ、黒や紺などの暗い色の子ども服を選びます。子ども服にはリボンやフリルがついているデザインも多いですが、そういった装飾は避けておくと安心です。
光沢のある生地は避ける
暗い色でも、サテンやシルクなどのような光沢のある生地は、葬儀の場にふさわしくないとされています。また、カジュアルな雰囲気になりやすいデニム地も避けておく方が安心です。
幼稚園の制服という選択肢
幼稚園の制服を持っていれば制服を着せてもよいでしょう。ただ、赤などの明るい色を基調とした制服の場合は、喪に服す場所にふさわしくないと感じる遺族や参列者もいるかもしれません。その場合は、上下黒色のシンプルな服を用意ましょう。
季節問わず、つま先やかかとのある靴を選ぶ
主に革靴がよいとされていますが、子どもの場合はスニーカーでも参列可能です。ただ、黒色のシンプルな靴を選び、金具や飾りがついていないか確認しておきましょう。真夏の葬儀でも、サンダルではなくつま先やかかとのある靴を選びます。
喪中はがきの基礎知識
近親者が亡くなった場合、喪に服す意味も込めて年賀状を控えます。その旨を周りの人に伝える役割が、喪中はがきです。初めて喪中はがきを出す予定の人に、基本的な知識をご紹介します。
喪中はがきを出す時期
喪中はがきは、一般的に年賀状の作成が始まる前の11月中旬から12月初旬までに届くように発送することがマナーだといわれています。
差出人について
子どもがいる場合、差出人に子どもも連名にするのか悩む人もいるかもしれませんが、子どもの名前は書かず、夫婦連名にすることが一般的なようです。
お葬式や告別式、子連れならマナーを優先して
お通夜やお葬式、告別式の基本的な流れから、子ども服の選び方や喪中はがきの差出人まで葬儀にかかわるマナーを紹介してきました。大人でも戸惑ってしまうケースがあるなか、子連れでの参列となるとさらに不安も大きくなりますよね。
ただ、遺族の気持ちを優先することを忘れなければ、子ども連れでの参列も喜ばれる場合もあると思います。参列してもよいか先方に確認し、参列前にはマナーについて子どもにも声をかけておくと安心して参列できそうです。