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豆まきや節分にまつわる作法や由来、恵方巻きの正しい食べ方
2月3日は「節分」。でも、豆をまく、恵方巻きを食べるなどそれぞれの意味を聞かれると、きちんと答えられないママやパパもいるのではないでしょうか。そこで今回は、子どもたちにしっかり説明できるようにするためにも、節分にまつわる作法や由来を改めて確認してみました。
そもそも「節分」とは?
クリスマスはイエス・キリストの誕生日、七夕は織姫様と彦星様が出会う日。では節分は何の日なのでしょうか?まずは節分がどういう日なのか、という基礎知識から入りましょう。
節分はひと口にいうと「立春イヴ」
日本には春夏秋冬、4つの季節があります。そしてそれぞれの季節の始まりとして、暦の上では立春・立夏・立秋・立冬があり、本来節分はそれぞれの日の前日、つまり年に4回あったのです。それが時代を経るにつれて、新しい春を迎える立春だけが重要視されるようになり、その前日である2月3日前後が、一般的に節分とされるようになりました。
節分は暦の上で「一番寒~い時期」
立春(夏秋冬)や春分・秋分、夏至・冬至などの暦は、まとめて「二十四節気」と呼ばれています。節分の日が含まれるのは、「大寒」と呼ばれる節気。1月20日頃から始まるこの節気は一年で最も寒い時期だと言われています。
なんで豆を投げるの?
節分のメインイベントといえば、やはり「豆まき」でしょう。しかし何も知らない子どもの目には、何かを叫びながら食べ物を投げる、不思議な光景に映るかも…。その理由を教えてあげられるようにしておきましょう!
その理由は...鬼退治!
豆をまく理由は「鬼を退治するため、」と、よく言われます。むかし京都の鞍馬に鬼が出た際、毘沙門天のお告げに沿って鬼の目に豆を投げつけたところ、鬼が去ったという言い伝えに由来するものでしょう。
それと同時に、むかしの人は災害・病・飢饉など悪い出来事を、鬼の仕業と考えていました。そして季節の変わりめ(節分)には邪気が入りやすいと言われていたので、邪気(=鬼)を払うために豆をまいたのです。
米でもなく、麦でもなく、「まめ」でなきゃダメなワケ
五穀(コメ・ムギ・アワ・キビ・マメ)の一つである大豆には、「穀霊(こくれい)」が宿るとされています。そんな神聖な豆を鬼の目、すなわち「魔の目」にぶつけることで「魔を滅する」ことができると信じられてきたのです。
また節分に使われる豆が炒ったものでなくてはいけないのは、「炒る=射る」ことに通じるから、つまり「豆を炒る」ことで「魔目を射る」と言う意味を持たせているんです。
年齢の数だけ豆を食べると厄払いに
豆まきが終わったら、自分の年齢の数だけ豆を食べると、その年の厄が祓われて病気にならないとされています(プラス1個という説もあり)。3歳なら3つ、5歳なら5つという具合に豆をいただきましょう。
恵方巻きの正しい食べ方って?
節分のもう一つの目玉といえば、「恵方巻き」ですよね。これまた子どもからすれば、みんなが一つの方向を向かって無心に太巻きをかじる……妙なイベントです。その由来もチェックしてみましょう。
「恵方」は今年の幸せな方角
「今年の恵方は○○!」なんて言葉を、テレビなどで聞いたことがある方は多いでしょう。「恵方」とは、その年の幸福を司る年神様がいる方角のこと。方角はその年ごとに変わりますが、節分の時期になるとコンビニやスーパーなどでに告知されるので、確認してみてください。(ちなみに2017年の恵方は「北北西」です)。
「ひとり一本、黙々と」が、正しい食べ方
福を「巻き込んだ」恵方巻きには、七福神にちなんで7つの食材が入っています(決まった具材はなく、地域やお店によってさまざまなようです)。そしてその太巻きは、「縁が切れてしまう」ことを避ける意味から包丁を入れずに一本丸ごと食べるのが良いとされています。また食べている最中に話すと、口から運が逃げてしまうとされているので、黙々と食べ進めましょう。
正しい作法に則った節分で、楽しいひとときを!
「節分」についての豆知識、皆さんはどれくらい知っていたでしょうか?
もともとそれぞれの季節に節分があった、豆まきに炒った豆をつかう由来、恵方巻の具材がどれも7種類になっている理由などは、まさに目からウロコでした。
「なんで豆をまくのかというとね…」など、子どもにその所以について教えながら、豆まきをしたり、恵方巻を食べて家族で楽しいひとときを過ごしてください。