こちらの記事も読まれています
喪中のお宮参りは行ってもよい?忌中との違いや注意すべきポイントとは
喪中と、子どものお祝い行事のひとつであるお宮参りの時期が重なって、どうすればよいか迷っているママやパパもいるかもしれません。一般的にお祝い事は避けるべきとされる喪中。そのような時期にお祝いをしてもよいかと不安になりますよね。そこで今回の記事では、喪中の考え方やお宮参りの基礎知識、喪中にお宮参りをする場合に気を付けるべきポイントなどについて、ママたちの体験談を交えながらご紹介していきます。
喪中にお宮参りをしてもよい?
まずは、喪中とお宮参りの時期が重なったときどのようにしていたか、ママたちに聞いてみました。
30代ママ
40代ママ
忌明け後の喪中はお祝い事も可能と聞いたので、時期をずらすことなく予定通りに行いました。
30代ママ
神道において死は穢れととらえられており、神社に穢れを持ち込まないよう参拝は避けなければならないという考え方があるようです。信仰するものによっても違うようですが、私たちは神道の忌中にあたる期間、逝去後50日目の翌日まではお宮参りは避けるようにしました。
喪中とは、約1年の間喪に服す期間のこと。その中でも故人が亡くなった日から四十九日までを忌中と言います。忌中は特に故人の弔いに集中するための期間とされ、お祝い事は避けるのが常識です。
喪中の期間も、お祝い事は差し控えるのが望ましいとされていますが、家庭によって喪中の範囲や期間が異なり、忌中後であればお祝い事をしても問題ないという考え方もあるようです。また、信仰する宗教宗派によって忌中期間も異なるため、不安なときは親しい親族に尋ねたり家族に相談したりして、家庭にとってベストな方法を考えてみてもよいでしょう。
お宮参りは子どもにとって一生に一度のお祝い行事。子どもにとって祖父や祖母にあたる故人がお宮参りを楽しみにしていた場合は、その気持ちを尊重することも大切かもしれません。ママたちの体験談にもあるように、喪中にお宮参りをするかどうか、家族でよく話し合って決めることが一番ではないでしょうか。
お宮参りは時期をずらしてもよい
お宮参りを行う時期は一般的に生後1カ月頃とされ、赤ちゃんが男の子であれば生後31日~32日目、女の子であれば生後32日~33日目に参拝するのが正式なようです。また、地域によって前後するケースもあり、「お七夜」や「お食い初め」など別の行事と合わせて行うところもあるとされています。
お宮参りは、必ずしも正式な日程で行わなければならないという厳密な決まりはなく、赤ちゃんやママの体調、家族のスケジュール、気候的に過ごしやすい時期などを優先して選ぶ家庭も多いようです。喪中にお宮参りをするのが気になる場合は、時期をずらすのもひとつの手でしょう。
喪中のお宮参りで気を付けるポイント
神社は神様が祀られている聖域。神道において、死は穢れ(けがれ)という考え方があり、忌中は穢れのある期間とされています。忌中に神社を訪れることは穢れを持ち込む行為に当たるため、この期間に神社でお宮参りをすることは避けましょう。
忌中後であれば喪中であっても神社への参拝は可能ですが、神社によって考え方が異なる場合も。念のため、お宮参りを予定している神社へ、事前に確認しておくとよさそうです。
また、「喪中は鳥居をくぐってはいけない」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。これは誤った考え方で、喪中に神社へ参拝してはいけないという勘違いによって広まった迷信とされています。
鳥居は、聖域への入り口としての役割を持っています。そのため、神社へ参拝をするときは、喪中であっても鳥居をくぐることが正式な作法です。
なお、お宮参りは一般的に神社で行うとされていますが、お寺のほうが縁深い場合はお寺で行っても問題ありません。ちなみに、仏教では死に対して穢れといった負の考え方はないため、忌中であっても参拝することができます。
お宮参りの基礎知識
ここで、お宮参りがどのような行事かおさらいしてみましょう。
お宮参りとは一般的に、生後1カ月頃に地域の氏神様が祀られている神社へ参拝し、赤ちゃんが無事に産まれたことの報告と感謝、そしてこれからの健やかな成長を願って祈祷する、古くからある行事とされています。
最近では、お宮参りの前後に記念の写真撮影をしたり、親族が集まり会食をしたりするケースも一般的なようです。なお、細かなしきたりは地域や家庭によって異なるため、事前にしっかりと確認しておくとよいでしょう。
お宮参りのマナー
では、お宮参りのマナーにはどのようなものがあるのでしょうか。ママたちに聞いてみました。
20代ママ
私たちは、事前にお宮参りの日程を定め、神社に参拝予約をしてからご祈祷していただきました。両家の祖父母もいっしょだったので、記念撮影をしたり会食したりして、とても充実した一日になりました。
30代ママ
1人目は旦那の地元の神社に参拝し、ご祈祷してもらいましたが、2人目は自宅の近くの神社で家族だけで参拝、ご祈祷してもらいました。せっかくなのでセルフで写真撮影できる機材を持ち込んで、自分たちで記念撮影をしました。
40代ママ
祈祷料についてはっきりと把握していなかったので、事前に謝礼について調べてから初穂料をおさめました。ママ友のなかには、神社に予約する際に金額を直接聞いたという方もいましたよ。
お宮参りは、通常の参拝同様にお賽銭を入れてお詣りするほか、ご祈祷をうける方法があります。ご祈祷をうける場合は、日取りが決まった段階で、早めに参拝予約をしておくとよいでしょう。
また、お宮参りの祈祷料として、初穂料や玉串料と呼ばれる謝礼を納めるのがマナーです。できれば新札、もしくは汚れやしわのないお札を用意し、紅白の蝶結びの水引がついたのし袋に入れましょう。表書きは上部に「御初穂料」または「御玉串料」、下部に赤ちゃんの名前を書きます。
一般的な相場は5,000円~1万円程度ですが、中には金額が決まっていたり、のし袋にいれずに直接受付で支払う神社もあるため、予約時にあわせて確認しておくとスムーズですね。
お宮参りの服装
次に、お宮参りの際の服装について聞いてみました。
30代ママ
1人目は男の子だったので、旦那が赤ちゃんのときに着たものを、2人目は女の子だったので、私が着たものをそれぞれ使いました。旦那と私はスーツを着て、晴れ晴れした気持ちになりました。
20代ママ
人生で何度もない、せっかくの行事なので、私は着物を着ました。赤ちゃんにはベビードレスを着せて、家族で特別感が出るよう統一しました。
お宮参りの赤ちゃんの服装は、白羽二重の内着に祝い着を掛けた和のスタイルが正装とされています。祝い着は男女でデザインが異なり、男の子であれば、鷹や兜、龍や虎など、強さやたくましさを連想させる柄のもの。女の子であれば、花や蝶、手毬や鈴など、上品で華やかな印象の柄がよく使われているようです。
洋装の場合は、ベビードレスやカバーオールに帽子とスタイをあわせ、季節や気温に応じてケープやおくるみを羽織ります。最近では、白羽二重に代わりベビードレスなどの上に祝い着を掛けるスタイルも一般的になりつつあるようです。
家族の服装も、主役の赤ちゃんにあわせ、フォーマルにまとめるとよいでしょう。赤ちゃんが和装の場合でも、ママは授乳することなどを考えて、ワンピースやスーツなどの洋装を選ぶとお世話がしやすいかもしれません。
スムーズにお宮参りをするコツ
赤ちゃんとのお宮参りは、なにかと慌ただしく、ママやパパも焦ってしまうこともあるのではないでしょうか。スムーズにお宮参りをするコツについても聞いてみました。
30代ママ
赤ちゃんに着せるものには充分気をつかいました。ベビードレスは夏場だと少し暑いように感じたので、ご祈祷しているときだけ着用させ、そのあとはすぐに脱がせました。
20代ママ
事前におむつ替えをして、直前すぎるとミルクを吐き戻すこともあったので、授乳のタイミングにも気をつけました。
生後1カ月頃の赤ちゃんは、まだまだ体温調節が苦手。暑すぎる、寒すぎる時期のお宮参りは避け、夏は薄手のお祝い着で涼しく、冬はおくるみなどであたたかくできるよう工夫しましょう。
また、この時期の赤ちゃんは授乳やおむつ替えなどのお世話が頻繁に必要です。ご祈祷の前には授乳やおむつ替えを済ませておくとともに、お宮参りの後に写真撮影や会食などがある場合は、ミルクやおむつもあらかじめ十分用意しておくとよいですね。
喪中のお宮参りは家族でよく話し合って
喪中にお宮参りをはじめとするお祝い事をするかどうかは家庭によって異なるようです。赤ちゃんの誕生はよろこばしいことですが、正式な日程で行わなければならないということもないようなので、悲しみがまだ癒えていない時期に無理をして行うことはないでしょう。
また、お宮参りをするときは、今回ご紹介した、マナーや服装、スムーズに行うコツなどの体験談を参考にすると、気持ちよく行えるかもしれません。
正式なお宮参りの時期にこだわらず、家族やそれぞれの考え方、故人の想いなどを尊重して、よく話し合いながら、赤ちゃんにとって一番よい方法でお宮参りができるとよいですね。
今読みたい記事に出会える!!
▼▼▼今すぐアプリをダウンロード!▼▼▼
宗教宗派ごとの忌中にあたる期間は違いますが、私たちの場合、仏教における忌中が四十九日法要までだったので、そのあとにお宮参りを行うことにしました。