喪中のお宮参りは行ってもよい?忌中との違いなど注意すべきポイントなどを解説

喪中のお宮参りは行ってもよい?忌中との違いなど注意すべきポイントなどを解説

子どものお祝い行事のひとつであるお宮参り。一般的にお祝い事は避けるべきとされる喪中と重なった場合に、どうすればよいか迷うこともあるでしょう。喪中の考え方やお宮参りの基礎知識、喪中にお宮参りをする場合の気を付けるべきポイントなどについてまとめました。

喪中にお宮参りをしてもよい?

喪中とは、約1年の間喪に服す期間のこと。その中でも故人が亡くなった日から四十九日までを忌中と言います。忌中は特に故人の弔いに集中するための期間とされ、お祝い事は避けるのが常識です。

喪中の期間も、お祝い事は差し控えるのが望ましいとされています。しかし最近では、家庭によって喪中の範囲や期間が異なり、忌中後であればお祝い事をしても問題ないという考え方もあるようです。

お宮参りは子どもにとって一生に一度のお祝い行事。子どもにとって祖父や祖母にあたる故人がお宮参りを楽しみにしていた場合は、その気持ちを尊重することも大切かもしれません。喪中にお宮参りをするかどうか、家族でよく話し合って決めるとよいでしょう。

お宮参りとは

ここで、お宮参りがどのような行事かおさらいしてみましょう。お宮参りとは、生後1カ月頃に地域の氏神様が祀られている神社へ、赤ちゃんが無事に産まれたことの報告と感謝、そしてこれからの健やかな成長を願う、古くからある行事とされています。

最近では、お宮参りの前後に記念撮影をしたり、親族が集まり会食をしたりするケースも一般的なようです。なお、細かなしきたりは地域や家庭によって異なるため、あらかじめしっかりと確認しておくとよいでしょう。


お宮参りのマナー

お宮参りは、通常の参拝同様にお賽銭を入れてお詣りするほか、ご祈祷をうける方法があります。ご祈祷をうける場合は、日取りが決まった段階で、早めに参拝予約をしておくとよいでしょう。

また、お宮参りの祈祷料として、初穂料や玉串料と呼ばれる謝礼を納めるのがマナーです。できれば新札、もしくは汚れやしわのないお札を用意し、紅白の蝶結びの水引がついたのし袋に入れましょう。表書きは上部に「御初穂料」または「御玉串料」、下部に赤ちゃんの名前を書きます。

一般的な相場は5,000円~1万円程度ですが、中には金額が決まっていたり、のし袋にいれずに直接受付で支払う神社もあるため、予約時にあわせて確認しておくとスムーズですね。


お宮参りの服装

お宮参りの赤ちゃんの服装は、白羽二重の内着に祝い着を掛けた和のスタイルが正装とされています。祝い着は男女でデザインが異なり、男の子であれば、鷹や兜、龍や虎など、強さやたくましさを連想させる柄のもの。女の子であれば、花や蝶、手毬や鈴など、上品で華やかな印象の柄がよく使われているようです。

洋装の場合は、ベビードレスやカバーオールに帽子とスタイをあわせ、季節や気温に応じてケープやおくるみを羽織ります。最近では、白羽二重に代わりベビードレスなどの上に祝い着を掛けるスタイルも一般的になりつつあるようです。

家族の服装も、主役の赤ちゃんにあわせ、フォーマルにまとめるとよいでしょう。赤ちゃんが和装の場合でも、ママは授乳することなどを考えて、ワンピースやスーツなどの洋装を選ぶとお世話がしやすいかもしれません。

iStock.com/kuppa_rock
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お宮参りのマナーとは。初穂料の納め方や赤ちゃんや大人の服装

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スムーズにお宮参りをするコツ

生後1カ月頃の赤ちゃんは、まだまだ体温調節が苦手。暑すぎる、寒すぎる時期のお宮参りは避け、夏は薄手のお祝い着で涼しく、冬はおくるみなどであたたかくできるよう工夫しましょう。

また、この時期の赤ちゃんは授乳やおむつ替えなどのお世話が頻繁に必要です。ご祈祷の前には授乳やおむつ替えを済ませておくとともに、お宮参りの後に写真撮影や会食などがある場合は、ミルクやおむつもあらかじめ十分用意しておくとよいですね。

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お宮参りは時期をずらしてもよい

前述のとおり、お宮参りを行う時期は一般的に生後1カ月頃とされ、赤ちゃんが男の子のであれば生後31日~32日目、女の子であれば生後32日~33日目に参拝するのが正式なようです。また、地域によって前後するケースもあり、「お七夜」や「お食い初め」など別の行事と合わせて行うところもあるとされています。

お宮参りは、必ずしも正式な日程で行わなければならないという厳密な決まりはなく、赤ちゃんやママの体調、家族のスケジュール、気候的に過ごしやすい時期などを優先して選ぶ家庭も多いようです。喪中にお宮参りをするのが気になる場合は、時期をずらすのもひとつの手でしょう。

お宮参りの時期はいつ?ずらす場合や季節ごとのポイントを紹介

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喪中のお宮参りで気を付けるポイント

神社は神様が祀られている聖域。神道において、死は穢れ(けがれ)という考え方があり、忌中は穢れのある期間とされています。忌中に神社を訪れることは穢れを持ち込む行為に当たるため、この期間に神社でお宮参りをすることは避けましょう。

忌中後であれば喪中であっても神社への参拝は可能ですが、神社によって考え方が異なる場合も。念のため、お宮参りを予定している神社へ、事前に確認しておくとよさそうです。

また、「喪中は鳥居をくぐってはいけない」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。これは誤った考え方で、喪中に神社へ参拝してはいけないという勘違いによって広まった迷信とされています。

鳥居は、聖域への入り口としての役割を持っています。そのため、神社へ参拝をするときは、喪中であっても鳥居をくぐることが正式な作法です。

なお、お宮参りは一般的に神社で行うとされていますが、お寺のほうが縁深い場合はお寺で行っても問題ありません。ちなみに、仏教では死に対して穢れといった負の考え方はないため、忌中であっても参拝することができます。

喪中のお宮参りは家族でよく話し合って

iStock.com/kyonntra
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喪中にお宮参りをはじめとするお祝い事をするかどうかは家庭によって異なります。赤ちゃんの誕生はよろこばしいことですが、悲しみがまだ癒えていない時期に無理をして行うことはありません。

正式なお宮参りの時期にこだわらず、家族や考え方や故人の想いを尊重し、よく話し合って決められるとよいでしょう。

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2021.08.07

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