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ひな祭りに飾る三人官女について知ろう!意味や由来、三人官女の飾り方
三人官女の持ち物の名前をご紹介
ひな祭りに飾るひな人形の意味や、三人官女について子どもに聞かれたときに、答え方に迷うママやパパもいるかもしれません。ひな人形のひとつである三人官女にはどのような意味があるのでしょうか。三人官女といっしょに飾る持ち物の名前や飾り方についてご紹介します。
ひな祭りに飾るひな人形の三人官女とは
ひな祭りにひな人形を飾って、子どもと楽しみたいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。
「三人官女って何?」と子どもに質問されることもあるかもしれません。
ひな人形のひとつである三人官女についてご紹介します。
三人官女の仕事
官女とは、昔の宮廷でお雛さまの生活をサポートをしていた女性のことを言うようです。
男子禁制とされていたお雛さまが生活する後宮で、三人官女はお雛さまの生活のお世話を全て任されていたようです。
三人官女は仕事のできる女性を意味しており、お雛さまの生活をサポートしながらさまざまな物事を教える、教師のような立場でもあったそうです。
三人官女の顔の違い
三人官女の顔は、それぞれで違いがあるようです。3人のうち1人の顔は、眉毛がなく、お歯黒をつけています。
昔の日本では、既婚者は眉毛を剃り、歯を黒く塗る風習があったと言われています。
このことから、顔が違う三人官女の1人は既婚者を意味しており、三人官女のなかで1番年上という意味があるようです。
ひな祭りにひな人形を飾るようになった由来
ひな人形の由来は諸説ありますが、平安時代にあったひいな遊びという人形遊びが由来になっていると考えられています。
平安時代の頃、宮中や公家では、ひいなと呼ばれる人形を使った人形遊びが、子どもたちの間ではやっていたようです。
このひいな人形がひな人形の起源になっていると言われています。
また、平安時代の頃に、3月3日の厄払いの行事で使われていた人形がひな人形の始まりになったとも考えられています。
人間の形をした人形を作り、その人形に汚れや災いを移し、川や海に流して厄払いをしていたようです。
この風習から、子どもが元気に成長するようにという願いが込められたひな人形が作られたそうです。
ひな人形が子どもの代わりに災厄を引き受けるように祈りながら、ひな祭りに飾るようになったとされています。
三人官女の飾り方
三人官女は、お雛さまやお内裏(だいり)さまを飾る最上段の下の段に飾りましょう。
三人官女は、座っている人形が1体と立っている人形が2体、もしくは座っている人形が2体と立っている人形が1体の組み合わせとなっているようです。
ひな壇に飾るときは、デザインが違う1体を中心に置くと、見栄えがよく、きれいに飾ることができるでしょう。
立っている人形が2体ある場合は、人形の足を確認しましょう。立っている人形は、片方の足が前に出ているようです。
ひな壇に飾るときは、前に出ている足が外側になるように左右に飾るとよいでしょう。
三人官女の間に、高坏(たかつき)という台を2つ飾るとよいようです。高坏の上に桜餅などのひな祭りらしいお菓子を置きましょう。
三人官女といっしょに飾る持ち物の名前
三人官女といっしょに飾る持ち物の名前をご紹介します。
長柄(ながえ)
長柄とは、長い柄のある道具で、銚子(ちょうし)とも言うようです。盃に酒を注ぐもので、長い柄の部分を長柄と言うことから、こう呼ばれるようになったそうです。
向かって右側の人形に長柄を持たせるとよいようです。長柄の注ぎ口が内側(人形の右手側)に向くように持たせましょう。
三方(さんぽう)
三方とは、盃を乗せる台のことを言います。
宴やお祝いの場で使われることが多い三方は、三人官女の持ち物のなかで最も格が高いことから、3人のなかで1番年上の、眉がないお歯黒の人形に持たせるとよいようです。
提子(ひさげ)
提子とは、鍋の形に似ている金属製の器です。
提子は、長柄のように宴の席で酒を注ぐ道具として使われていていたようですが、室町時代の頃から、長柄にお酒を加える道具になったそうです。
向かって左側の人形の、左手に提子を持たせましょう。
折り紙で作る三人官女
大きいサイズのひな人形を飾ることが難しいという家庭もあるかもしれません。
折り紙などの身近なアイテムを使って、コンパクトなかわいらしい三人官女を作りたいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。
折り紙で作った三人官女は、クレヨンや色鉛筆を使って子どもといっしょにお絵描きを楽しみながら顔を描くことができるでしょう。
簡単に三角形に折ったものに絵を描くだけでも、顔や着物の色の違いなどを工夫して楽しめそうですね。
1枚の折り紙で三人官女を1体を作ることができる折り方や、三人官女の顔と体を別々の折り紙で折ってのりやテープでとめて作るものなど、インターネットではさまざまな折り方が紹介されているようです。
子どもの年齢や好みに合う折り方を探して、いっしょに折り紙を楽しめるとよいですね。
三人官女の意味について子どもに話しながらひな祭りを楽しもう
ひな祭りを楽しめるように、ひな人形を飾って雰囲気を味わいたいと考えるママやパパもいるでしょう。三人官女の持ち物である道具にもそれぞれ名前があります。
三人官女の意味について子どもに聞かれたときは、「この3人の女の人は、お雛さまの近くでいろいろなことを教えたり、お世話をしたりする仕事をしているんだよ」と話すと、伝わりやすいかもしれません。
折り紙を使って三人官女を手作りすることもできるようです。インターネットなどで紹介されている折り方を参考にしながら、子どもといっしょに作るのも楽しいでしょう。
子どもとひな人形について話しながら、ひな祭りのすてきな思い出を作れるとよいですね。