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安産祈願の戌の日に食事会。両家の親と食事する場所や気をつけたこと
戌の日の安産祈願と帯祝いの後、両家の親といっしょに食事会をしたいと考える妊婦さんも多いのではないでしょうか。今回は、戌の日の食事会の会場や食事代は誰が出したのか、食事会をするときに気をつけたことを妊婦さんたちの体験談を交えて紹介します。
安産祈願の戌の日に帯祝いと食事会を楽しもう
妊娠5カ月に入ると、戌の日に腹帯を巻いて安産祈願をする方も多いようです。帯祝いは妊婦さんの安産を願う大切な行事です。帯祝いの際には、腹帯を神社に奉納し、安産のご祈祷を受けることが一般的です。
出産準備と安産祈願
出産に向けての準備は、妊娠初期から始まりますが、安産祈願は多くの場合安定期に入ってから行われます。安定期は一般的に妊娠14週から27週頃までを指し、この時期に腹帯を巻く習慣があります。安定期に入ると体調も落ち着いてくるため、安心して安産祈願に参加できるでしょう。
実家や義両親へのマナー
安産祈願や帯祝いは、実家や義両親との絆を深めるよい機会でもあります。実家の両親や義両親と家族全体で出産を祝福し、赤ちゃんを待ち望む気持ちを共有できます。特に義両親との良好な関係を築く機会となるでしょう。
出産を控えた妊婦さんにとって、実家や義両親からの支援は大きな心の支えとなります。安産祈願の際に実家や義両親からお祝い金をいただくこともあるでしょう。お祝い金は出産や育児の費用に充てることができ、経済的な面でも心強い支援となります。
お祝い金を受け取る際のマナーも大切です。義両親からお祝い金をいただいた場合は、感謝の気持ちを込めてお礼を言いましょう。また、実家からのお祝い金に対しても同様です。お祝い金の使い道を報告するのもよいマナーとされています。
実際に、両家の親といっしょに戌の日の安産祈願をした妊婦さんたちの体験談を紹介します。
戌の日の安産祈願後の食事会の会場
戌の日に食事会をしようと考えたとき、どのようなお店を選べばよいのでしょうか。妊婦さんたちに、実際に食事会をした会場を聞いてみました。
ホテル
「私の両親が遠方のため、食事の後に移動しやすいように駅の近くにあるホテルで食事会をしました。当日メイン料理を選べるコースにしたので、自分たちの好みのメニューをオーダーできるのが好評でした」(20代ママ)
「結婚式を挙げたホテルで食事会をしました。洋食のコースを選び、両親も交えて思い出を懐かしんで楽しく食事ができました」(40代ママ)
洋食や和食、中華などさまざまなコースがあるホテルで戌の日の食事会をした方もいるようです。安産祈願の後のお祝い膳として、ホテルのコース料理を選ぶ夫婦も多いようです。赤ちゃんの誕生を祝う特別な日なので、豪華な食事会を楽しむのもよいでしょう。
赤ちゃんが生まれる前に、ゆっくりと食事を楽しみたかったので、普段食事には行かないホテルを選んだという声もありました。
料亭
「両家の親が高齢だったので、和食がよいと考えました。個室のある料亭を予約すると、料理だけでなく窓から見える庭の景色にも喜んでもらえました」(30代ママ)
「遠方に住んでいる両親たちが揃って食事をする機会は滅多にないので、少し高級な料亭で食事会をしました。ゆっくりと食事を楽しめたようで嬉しかったです」(20代ママ)
料亭の個室を予約し、家族で食事会をした方もいるようです。料亭では特別な祝い膳を用意してくれることも多く、安産祈願にふさわしい雰囲気で食事を楽しめます。料亭は座敷の部屋が多いようですが、和室にテーブルと椅子を用意してくれるお店もあるようです。立ったり座ったりすることが大変だと感じる場合には予約時に確認してみるとよいかもしれませんね。
レストラン
「戌の日のご祈祷の後は個室のあるレストランで食事しました。予約のときに、戌の日のお祝いだと伝えると、お祝い膳の用意もできると教えてもらえました」(40代ママ)
「夫婦でよく食事に行っていたレストランで食事会をしました。両家の親が集まることを話すと、個室を取ってくれ、どんな料理がよいのか相談に乗ってもらえたのでよかったです」(20代ママ)
個室のあるレストランで食事会をした方もいるようです。安産祈願後の食事会では、妊婦さんの体調に配慮したメニューを提供してくれるレストランを選ぶのもよいでしょう。気兼ねなく食事してもらいたいという思いから、カジュアルな雰囲気のレストランを選んだという声もありました。
戌の日の食事会の支払いは誰がした?
戌の日に食事会をするとき、誰が食事代を出すのか気になる方もいるのではないでしょうか。実際に、誰が支払いをしたのか妊婦さんたちに聞いてみました。
夫の両親
「夫の両親が『食事代は出すよ』と事前に連絡してくれました。私の両親は自分たちの食事代を包んで持参し、私たち夫婦はお菓子を持参して行きました」(30代ママ)
地域によっては、夫の両親が食事代を支払うという風習がある場合もあるようです。安産祈願の際のお祝い金として、夫の両親が食事代を負担することもあります。夫の両親が支払いをしてくれる場合でも、自分たちの食事代を包んで用意しておいたという声もありました。
妻の両親
「夫の両親が遠方から来るので、食事代は近くに住んでいる私の両親が支払いました。夫の両親は手土産にお菓子を用意してきてくれたようです」(40代ママ)
妻の両親が食事会の支払いをしたという声もありました。安産祈願や帯祝いの際には、妻の両親が食事代を負担することもあります。これは、娘の安産を願う気持ちの表れとも言えるでしょう。思いがけなく食事会でごちそうになった場合、後日お礼の手紙や品物を贈るのもよいかもしれませんね。
夫婦
「私たち夫婦の都合で日にちや場所を決めたので、食事会の支払いも自分たちでしました。両親には、日頃お世話になっているので、感謝の気持ちも込めて心ばかりの食事を振る舞わせてもらいました」(30代ママ)
両家の親に感謝の気持ちを込めて食事を振る舞った夫婦もいるようです。安産祈願や帯祝いは夫婦にとって大切な行事なので、食事代を自分たちで負担することで、両親への感謝の気持ちを表す方法もあります。両家の両親ともに、遠方から来てくれるので交通費もかかることを考えて、食事代は夫婦で負担したという声もありました。
戌の日の食事会をするときに気をつけたこと
戌の日のご祈祷を終えて食事会をするとき、どのようなことに気をつけらよいのでしょうか。妊婦さんたちが気をつけたポイントを紹介します。
体調にあわせて食事を選んだ
「私が妊娠中に味覚が少し変わったようで、今まで食べられた食材が苦手に感じることがありました。食事の予約をするときは私が食べやすいメニューを選ばせてもらいました」(20代ママ)
「まだつわりがあったので、私の食べやすいメニューがあるお店を選びました。お祝い膳の中に苦手な料理があった場合は、予約するときに変更できるか確認しました」(40代ママ)
戌の日に当たる妊娠5カ月の頃は、まだつわりがある場合もあるようです。安産祈願後の食事会では、妊婦さんの体調を最優先に考えることが大切です。安定期に入っていても、体調の変化に注意を払いましょう。生物を避けるなど、食べやすい食事を選ぶと楽しい食事会になるかもしれませんね。
神社から近いお店を予約した
「戌の日は神社も混むかもしれないと考えました。神社から近いお店を選んだので、ご祈祷の時間が長引いてもすぐに移動することができたのでよかったです」(40代ママ)
「私の父親が足が悪かったり、私も日によって体調が安定しないことがあったりしたので、神社から近いお店を予約しておきました。徒歩で移動できる距離だったので助かりました」(20代ママ)
神社から近いお店を予約しておくと、移動にも時間がかからず便利かもしれませんね。安産祈願の後は、できるだけ妊婦さんの負担を減らすことが大切です。神社での祈祷から食事会場までの移動を最小限に抑えることで、快適に過ごせるでしょう。人気のある神社の近くのお店は混むことあるようなので、日にちが決まったら早めに予約したという声もありました。
時間を決めておく
「妊娠5カ月で安定期といわれる時期でしたが、体調が優れない日もありました。両家の親にも事情を話し、食事会の終わりの時間を事前に相談しておきました」(30代ママ)
安産祈願や帯祝いの食事会では、妊婦さんの体調を考慮して時間配分を決めることが重要です。長時間の食事会は妊婦さんにとって負担になる可能性があります。妊婦さんの体調にあわせて食事会を短時間にする配慮をするのもよいかもしれません。食事の途中でも体調が優れない場合は、無理をせずパートナーに相談したという声もありました。
戌の日の安産祈願・帯祝いの服装
安産祈願や帯祝いに参加する際の服装について、悩む妊婦さんも多いようです。一般的には、神社参拝にふさわしい清楚な服装が好ましいとされています。以下に、服装選びのポイントをいくつか紹介します。
カラーやデザイン
「淡いピンク色のマタニティワンピースに白のカーディガンを合わせました。義両親が私の身体をとても心配してくれるので、できるだけ落ち着いた印象を与えられるように意識しました」(20代ママ)
露出の多い服は避け、ゆったりとしたシルエットの服を選ぶとよいでしょう。動きやすいマタニティワンピースなどのアイテムを来た妊婦さんが多いようです。季節によっては羽織るものを用意しましょう。デザイン的には、実家の両親や義両親など両家に安心感を与えられるように、明るく清潔感のある色を選んだという声もありました。腹帯はあえて着用しなくてもよいようです。
靴
「靴は歩きやすい白のフラットシューズにしました。神社でのお祈りから食事会まで快適に過ごせました」(20代ママ)
神社や食事会などでの移動など、段差のある場所を歩くこともあるので、歩きやすい靴を選び、ヒールの高すぎるものは避けましょう。上の子を連れている場合であれば、スニーカーなどでもよいかもしれませんね。
安産祈願や帯祝いの服装は、妊婦さんの安全と快適さを最優先に考えましょう。また、食事会の会場や季節に合わせて適切な服装を選ぶことも大切です。
初穂料と祈祷料について
安産祈願や帯祝いの際には、初穂料や祈祷料を神社に納めるのが一般的です。これらの金額について悩む方も多いようです。
初穂料・祈祷料の金額
「初穂料や祈祷料の相場がわからず、不安でした。神社に問い合わせたところ、金額の指定はないが、一般的には5000円から10000円程度が多いとのことでした。私たちは感謝の気持ちを込めて10000円を用意しました」(30代ママ)
初穂料や祈祷料の金額に決まりはありませんが、自分たちの気持ちと経済状況に応じて決めるのがよいでしょう。事前に神社に確認するのも一つの方法です。
初穂料・祈祷料のおさめ方
「初穂料と書かれたのし袋が文具店に売っていたので、それを使ってお納めしました。神社は予約していたので、授与所で聞いたら受付窓口を案内してもらえました」(20代ママ)
初穂料や祈祷料は白い無地の封筒か、専用の奉書紙のついたのし袋を使用します。表には「初穂料」や「御祈祷料」と記し、裏に夫婦の名前を書きます。
祈祷の前に、神社の手水舎で手と口を清めましょう。初穂料は、受付の窓口で納める場合と、祈祷の際に神職の方に手渡しする場合があるようですが、いずれの際も丁寧に一礼して渡すことがマナーです。
初穂料を納める際は、感謝の気持ちを持って行動しましょう。神職の方や他の参拝者にも敬意を持って接することが大切です。
戌の日の安産祈願で家族の絆を深める
安産祈願や帯祝いは、単に安産を願うだけでなく、家族の絆を深める貴重な機会でもあります。特に、両家の親が集まる食事会は、赤ちゃんの誕生を皆で祝う大切な時間となります。
家族の絆を感じた
「安産祈願の後の食事会では、両家の親から赤ちゃんへの期待や私たち夫婦への励ましの言葉をたくさんいただきました。妊娠中は不安も多かったのですが、家族に支えられているという実感が湧き、とても心強く感じました」(30代ママ)
「初めての妊娠で不安だらけだった私にとって、安産祈願と食事会は心の支えとなりました。義理の両親が遠方から来てくれて、『困ったことがあればいつでも言ってね』と優しい言葉をかけてくれたとき、涙が出るほど嬉しかったです」(20代ママ)
このような機会を通じて、妊婦さんやパートナーは両親からの支援を実感し、安心して出産に臨むことができるでしょう。また、両家の親にとっても、孫の誕生を心待ちにする気持ちを共有できる貴重な時間となります。
不妊治療を経ての安産祈願
安産祈願は多くの妊婦さんが行う習慣ですが、不妊治療を経て妊娠した方にとっては、より一層特別な意味を持つ場合があります。不妊治療を経験した後の安産祈願について、妊婦さんの体験談を紹介します。
「長年の不妊治療を経て、やっと妊娠することができ、戌の日の食事会では、両親や義両親に感謝の気持ちを伝えるよい機会となりました。不妊治療中は実家や義両親にも心配をかけていたので、この日を迎えられたことを皆で喜び合えて本当に幸せでした」(30代ママ)
「不妊治療が実って安産祈願のお祈りの際は涙が出そうになりました。両親や義両親もよく頑張ったねと言ってくれて、これまで見守ってくれたことへのお礼を伝えられたのも嬉しかったです」(40代ママ)
安産祈願は単なる伝統行事ではなく、家族の絆を深め、新しい命の誕生を祝う大切な機会となります。妊娠に至るまでの経緯は人それぞれですが、安産祈願を通じて、家族みんなで赤ちゃんの誕生を心待ちにする時間を過ごせるとよいでしょう。
また、不妊治療の間に協力してくれたり心配をかけた両親や義両親への感謝の気持ちを改めて伝える機会にもなるかもしれません。
戌の日にお祝い膳を囲んで食事会をしよう
戌の日の安産祈願と帯祝いは、日本の伝統的な習慣であり、多くの妊婦さんにとって特別な意味を持つ行事です。神社での祈祷から食事会まで、家族で過ごす時間は、赤ちゃんの誕生を祝い、家族の絆を深める素晴らしい機会となります。
安産祈願の際は、妊婦さんの体調を最優先に考え、無理のない計画を立てることが大切です。食事会の会場選びや支払い方法、服装など、細かな点にも配慮することで、より快適で思い出に残る日となるでしょう。
妊娠・出産は人生の大きな節目です。安産祈願や帯祝いを通じて、家族みんなで赤ちゃんの誕生を心待ちにし、新しい家族の一員を迎える準備を整えていきましょう。