こちらの記事も読まれています
ひな祭りの由来とは?女の子の幸せを願うひな祭りの意味や飾り付け
ひな祭りは知っているけれど、詳しい意味や由来など、きちんと知らないこともありますよね。ひな祭りの意味や由来、ひな祭りならではの食べ物や雛人形はいつまでに飾るのか、そして片づけ時期について調べてみました。また、簡単に華やかに、ひな祭りらしいお祝いができるアイディアを体験談からご紹介します。
ひな祭りの意味と由来
ひな祭りの意味
ひな祭りとは、女の子の成長を願う風習のことです。女の子が生まれると雛人形を用意し、これからの人生に災いが降りかからないように、そして美しく成長して幸せになるようにという願いを込めてお祝いをします。
ひな祭りの由来
ひな祭りの別名は桃の節句です。この節句とは、中国からきた暦上の節目の日を指します。奇数が重なる日を節句とし、その日に邪気を払う行事が行われていました。
中国の節句に川に入り体をきれいにする禊(みそぎ)の習慣が日本に伝わり、「流し雛」となりました。「流し雛」は、和紙で作った人形を川に流し災いを払う風習です。
また、貴族階級の女児のなかで流行していた「ひいな遊び」で使われた人形も「流し雛」として使われていました。この2つの行事が結びつき、現在のひな祭りになったといわれています。
以前は流すために作られていた人形が、現在のひな祭りでは雛人形として飾られるようになりました。
ひな祭りの飾り付けについて
ひな祭りにはどんな飾り付けをする?
ひな祭りには雛人形だけでなく、部屋もひな祭りらしく飾り付けしましょう。ひな祭りは桃の節句なので、桃の枝を飾るのもよいですね。子ども向けにかわいらしくガーランドや風船、紙製のお花で壁を華やかに仕上げましょう。
子どもといっしょに飾り付けすると、ひな祭り気分も高まります。ピンクや白といった色味を中心にかわいらしい雰囲気でまとめると、ひな祭りらしい雰囲気になりそうですね。
雛人形はいつ飾る?片付ける時期
節分の翌日、豆まきで厄払いした後から中旬にかけて雛人形を飾るのがよいとされています。ひな祭りの1週間前までには飾りましょう。
片づけるのが遅れると結婚が遅れるという迷信もありますが、災いを引き受ける雛人形は早く片づけた方がよいという考え方や、行事の終わりで片づけるというしつけの意味もあります。ひな祭りが終わった翌日から1週間以内には片づけましょう。
ひな祭りの食べ物の由来と意味
ちらし寿司
ひな祭りの由来の1つでもある「ひいな遊び」ではお祝いとして、現在の寿司の起源ともいわれる、「なれ寿司」を食べていたといわれています。
この「なれ寿司」に長生きの象徴とされる海老や、季節の山菜である菜の花を混ぜてお祝い膳とするようになりました。たくさん具材が入るため、食べるものに困らないようにという意味もあるようです。
ハマグリのお吸い物
同じ貝殻でないとぴったり合わないハマグリは、夫婦円満を表す食べ物とされています。ハマグリのお吸い物に込められているのは、相性のよい結婚相手と巡り合い、幸せな人生を送られるようにという願いです。
ひし餅
赤はくちなしの実、白はひしの実、そしてよもぎといった材料から作られる赤・白・緑からなる3色のひし餅が一般的です。
地域により色の数が異なります。3色のひし餅はそれぞれに意味があるといわれています。赤は魔除け、白は清浄、そして緑は健康という意味が込められているようです。
ひなあられ
「ひいな遊び」の際に持って行くおやつがひなあられだったため、ひな祭りでも食べられるおやつとなりました。ピンク、白、緑の小さなあられが砂糖でコーティングされています。
東日本では甘い味付け、西日本ではしょっぱい味付けと、地域によって味に違いがあるのも特徴で、子ども向けのものもたくさんあります。雛人形へのお供えの意味があるともいわれています。
白酒
元々ひな祭りでは、薬酒である桃花酒が飲まれていました。桃には邪気を払い、体力を充実させるという効果があります。それが江戸時代から白酒になり、現在に至ります。
白酒にはアルコールが入っているため、子どもが飲むのは白酒に似た味でアルコールなしの甘酒です。
子ども向けのひな祭りのお祝い体験談
ママたちの体験談から、簡単に華やかに、ひな祭りらしくお祝いできるアイディアをご紹介します。
華やかなケーキ風ちらし寿司
「普段のちらし寿司でなく、ケーキのような華やかなちらし寿司を作りました。作り方は普通のちらし寿司とほとんど変わりませんが、サーモンを花に見立てたり、いくらを散らしたりと、盛り付けを工夫するだけで簡単で華やかな仕上がりになります。見栄えはバッチリでみんな大喜びでした」(30代ママ)
子どもは甘酒でひな祭り気分を
「ひな祭りメニューを楽しんだ後、大人は白酒をいただきましたが、子どもたちは飲めないので白酒に似た甘酒を出しました。
これだけで簡単にひな祭り気分を味わうことができ、楽しい時間となりました。子どもたちは初めての甘酒でしたが、その味わいに喜んでいました」(40代ママ)
着物風の衣装でお祝い
「娘の初節句は祖父母を招いてのひな祭りでした。飾り付けやひな祭りの簡単料理も準備して初節句を迎えました。ちらし寿司ではゆで卵で作ったお内裏様とお雛様も乗せ、娘もわからないなりに喜んでいたようです。
娘の衣装には着物風のロンパースを用意したので、かわいい姿を雛人形といっしょに撮影することができました。祖父母も喜んでくれ、記念に残る初節句となりました」(20代ママ)
ひな祭りを通して、普段なかなか味わえない料理のおいしさや、雰囲気を感じられるようですね。
娘の健やかな成長を願う、愛情いっぱいの日本の行事
女の子の成長を願う日本ならではの行事がひな祭りです。ひな祭りの意味や由来、ひな祭りの食べ物とその理由などを知ると、よりひな祭りが楽しくなるかもしれませんね。
また、雛人形の飾る日やいつまでに片づけるべきかなど、すべて理由があることを理解すると、昔から続いてきた行事の大切さへの理解も深まるでしょう。
簡単に華やかになるアイディアを参考に、子ども向けのひな祭りメニューも用意して、親から子どもへの愛情を伝えられる行事になるとよいですね。