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上高田ちば整形外科・小児科 副院長/日本小児科学会 小児科専門医/日本小児科医会 こどもの心相談医
上高田ちば整形外科・小児科 副院長。小児科専門医として、その時代に合った子どもの医療の実践を心掛けている。3児の母として子育てをしながら、現役で活躍中。外来では、ホームケアの方法を分かりやすく説明し、自宅に帰ってから自信をもって看護できるように、保護者への説明を丁寧にするように心がけている。子育てに関する疑問、不安、工夫など、何でも相談しやすいクリニックを作り、「子どもの笑顔を作る」ために活動。
0歳の赤ちゃんが熱を出す理由や考えられる感染症について上高田ちば整形外科小児科副院長の千葉智子先生の監修をもとに解説します。また、0歳の赤ちゃんの発熱の兆候や適したホームケア、解熱剤(熱冷まし)を使う目安、熱が続くけれど赤ちゃんが元気なときの受診の目安についてもご紹介します。
子どもは、ママから免疫をもらって生まれているため、生4、5後ヶ月くらいまでの乳児期には病気になりにくいといわれています。
しかし、赤ちゃんは体温調節機能がまだ十分に発達していないため、熱を出すことも少なくありません。0歳の赤ちゃんが発熱する理由として
・病気に感染しているとき
・授乳のあと
・体を動かして遊んだあと
・気温が急に上がったとき
などが考えられます。
発熱の主な原因として病気の感染が考えられます。0歳児がかかりやすい病気にはどのようなものがあるでしょうか。
生後6ヶ月頃から2歳ごろに多い病気です。急に38℃以上の高熱が出て3~4日続き、熱が下がると小さな赤い発疹が全身にできます。
生後2ヶ月くらいまでの赤ちゃんだと、尿路感染症の可能性も考えられます。
尿路感染症は、主に男児に発症します。おしっこが通る管に細菌が感染して炎症を起こす病気です。高熱や、排尿時の痛み、頻尿、尿に膿や血尿が混じることもあります。
突然の高熱と関節痛が特徴です。のどの痛みや鼻水、頭痛が伴う場合もあります。乳幼児は、重症化したり、合併症を起こす危険性があるので注意が必要です。
急に39℃前後の高熱が出て、のどに痛みがでるのが特徴です。かゆみを伴う発疹や、舌に赤いブツブツができます。
全身の血管に炎症が起きる病気です。
5日以上高熱が続き、手足の末端が赤く腫れます。目の充血や、口が赤くただれたり、赤いブツブツが舌にできイチゴ舌と呼ばれる症状が知られています。ほかにも発疹や首のリンパ節が腫れるなどの症状がみられます。BCGのあとが腫れることもあります。
急性期にしっかり治療を行わないと、重大な後遺症が残る可能性もあるので、思い当たる症状がみられたら、すぐに病院に行くようにしましょう。
0歳児が発熱する前によく見られるサインをご紹介します。
体温が上がると、体や顔に熱がこもって赤くなったり、熱くなるので、子どもの体に触れて熱いと感じたら、体温を測ってみましょう。
ぐったりして元気がないときには、夜や翌日に熱が出るかもしれません。
いつも食べているご飯の量より食べられなかったり、大分残すなどの場合には体調が優れず、これから熱が出るサインかもしれません。
赤ちゃんや子どもが熱を出す兆候として、機嫌が悪い、何をしてもぐずる、などをあげるママは多くいます。生後間もない赤ちゃんはよく泣くものですが、普段と比べても、ぐずっている時間が長い、泣き止まないというときは熱が出る兆候かもしれません。
熱はあるけれど、赤ちゃんが元気なときは、すぐに受診するべきか迷うママもいるかもしれません。ここでは、受診の目安をご紹介します。
生後3ヶ月未満の赤ちゃんは、免疫が弱いため、重症化する心配があります。元気そうに見えても小児科医の受診が必要です。
熱があっても水分が摂れていて、元気があったり、ママやパパの呼びかけに笑うなど反応がある、顔色や呼吸がいつも通りなときには、すぐに病院を受診せずに、様子をみてもよいでしょう。
赤ちゃんの熱で可能な限り早期の受診が必要となるのはどういった症状のときでしょうか。
・水分がとれない
・嘔吐、下痢を繰り返す
・呼吸が苦しそう
・意識がもうろうとしている
・顔色が青白い
・手足が冷たい
以上の症状が見られるときには、時間外でも病院を受診しましょう。すぐに受診するべきか迷ったときには、小児救急電話相談(#8000)で指示を仰ぎましょう。
・手足が硬直
・唇が紫色
・呼吸が弱い
・うんちに血が混じっている
・けいれんが5分以上、もしくは複数回続く
以上のような症状があるときには、緊急性があるため救急車を呼びましょう。
0歳児が発熱したときにはどのようなケアが必要でしょうか。
発熱で体の水分を奪われるため、脱水症状に注意が必要です。こまめな水分補給が重要です。母乳やミルクがメインですが、水や赤ちゃん用のイオン水でもよいでしょう。赤ちゃんが飲みやすいものを与えましょう。
熱があるときには食欲が落ちがちです。おかゆや味噌汁、野菜スープなど消化やのどごしのよい離乳食など食べ物にも配慮が必要です。バナナやりんごなどの果物もよいですが、お腹を壊してしまうこともあるため、医師に確認してからにしましょう。
きのこや海藻類などの消化のよくないものは避けましょう。
熱の上がり始めは手足が冷たくなり、寒がることもあります。赤ちゃんが寒がっていたら衣類や寝具の枚数を増やして体を温めてあげることが大切です。赤ちゃんが衣類や寝具で呼吸がしづらくないよう配慮しましょう。
赤ちゃんが汗をかき始めたり、顔や体が赤くなったら熱が上がりきった証拠です。熱がこもらないように着ている洋服を1枚脱がしたり、エアコンの温度を調節するなどして室内温度を調整しましょう。
熱が38℃以上のときには入浴は控えましょう。赤ちゃんの熱が高熱ではなく、元気なときは湯船につかるのは控え、シャワーで素早くきれいにしましょう。
解熱剤は熱さまし、というだけあって、熱を一時的に下げて体を楽にしますが、病気の根本を治す薬ではありません。母乳や離乳食、水分や睡眠をとれているときや、赤ちゃんの機嫌がよいときには無理に解熱剤(熱冷まし)を使って熱を下げないようにしましょう。
熱が上がりきって汗をかいたり、暑そうにしているとき、顔が赤いときには、タオルで包んだ保冷剤で子どもの身体を冷やしましょう。太ももの付け根や両脇を冷やすのが効果的です。
0歳の赤ちゃんの熱が下がらないと心配になりますよね。解熱剤(熱冷まし)はどのようなときに使ったらよいのでしょうか。
・38.5℃以上の発熱
・水分や食事がとれない
・熱で眠れない
以上のようなときには、解熱剤(熱冷まし)を使いましょう。
解熱剤(熱冷まし)を服用するときには、間を6時間以上あけるようにし、服用回数を守ることも重要です。
一般的に発熱をあまりしない、0歳の赤ちゃんが発熱すると、とても心配になりますよね。すぐに病院に連れて行った方がよいのか、子どもが熱はあるけれど元気なときは受診のタイミングに迷うママやパパもいるでしょう。熱が続くときや睡眠や食事がとれないとき、緊急性の高い症状があるときは、早めに病院を受診しましょう。
また子どもが乳幼児の間は、発熱してもすぐに解熱剤(熱冷まし)は使わずに、熱のほかの症状をしっかり観察して対応することが大切です。
正しい判断とホームケアで赤ちゃんの健康を守りましょう。
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