夏休み明けの子どもの自死を防止するキャンペーンが開始
子どもたちに「地域の居場所でも受けとめるよ」「社会全体で見守っているよ」 と伝え、全国にある登録団体の居場所を無償で解放。相談窓口として子どもたちの受け入れ先に
「#学校ムリでもここあるよ キャンペーン実行委員会」が、小中高生の子どもを主な対象に、夏休み明けの自死を防止するためのキャンペーンを、全国の地域の居場所100カ所以上と連携し、8月19日(木)から9月6日(月)の期間に実施。
「NPO法人フリースクール全国ネットワーク」、「多様な学びプロジェクト」、「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」の主催3団体、及び「協力団体認定NPO法人チャイルドライン支援センター」による実行委員会が、キャンペーンの趣旨に賛同する全国の居場所団体といっしょに運営する。
2021年3月に文部科学省が発表した「児童生徒(小中高生)の月別自殺者数」によると、2020年8月は前年同月と比較して約2倍の64人。2020年は学校一斉休校明けの6月、及び変則的に前倒しになった夏休み明けの8月から9月の自死者数が急増している。
このことから、学校や家庭という場が子どもたちにとって死を選ぶほどの心の負担になり、また周囲にそのことを相談できるつながりがないことが感じられる。
相談する人や居場所がない、学校に行くのがつらい、生きづらいと考える子どもたちに、 大人は何ができるだろうか。コロナ禍2回目の夏休み、心を通わせる居場所の存在意義はより一層高まっている。
キャンペーン期間中は、学校や家庭の他にも、安心できる居場所や相談場所があることを、キャンペーン特設サイト「cocoaru.org」で紹介。子どもたちに「地域の居場所でも受けとめるよ」「社会全体で見守っているよ」 と伝えるとともに、全国にある登録団体の居場所を無償で解放し、相談窓口として子どもたちの受け入れ先になる。
また、8月21日(土)にはzoomとYoutubeによるオンライン配信でオープニングイベントも実施。社会活動家の湯浅誠氏、NPO法人ネモちば不登校・ひきこもりネットワーク理事長の前北海氏、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会代表の関戸博樹氏が登壇し、無料で視聴できる。
※参加方法 チケットサイト (https://cocoaru2021.peatix.com/)より入手
「#学校ムリでもここあるよ キャンペーン」を通して、自死から子どもたちを守るため、私たち大人に何ができるのか、今一度考えてみては。
#学校ムリでもここあるよ キャンペーン
期間/8月19日(木)から9月6日(月)
問い合わせ先/事務局担当 認定NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえ 鈴木
tel.080-3124-6360
suzuki@musubie.org