LGBTQ+の子ども・ユースのための無料相談支援プログラムがスタート
性的指向や性自認に関することはもちろん、その他の困りごとなどを含めて包括的に日本語と英語、筆談で支援。希望があれば、クライエントがこれまで関わりのあった人たちや、これから新しく関わる人たちとも積極的に連携・協働することも可能
任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアムが、昨年10月に東京都新宿区にオープンした総合LGBTQセンター「プライドハウス東京レガシー」にて、LGBTQ+当事者や、そうかもしれないと感じている24歳以下の子ども・ユースへ向けた、無料相談支援プログラム「ラップアラウンド・サポート」を開始。
日本語や英語、筆談にて対応し(※)、クライエントが安心して相談できるよう常設にて支援を行う。
※リモートサポートも準備中(スタート日は未定)
英語で「包括支援」を意味する「ラップアラウンド・サポート」は、クライエントである子ども・ユースの声を一番大切にし、クライエント自身が主体となって、なりたい自分になること、やりたいこと、クリアにしたいこと、解決したいことに働きかけていくアプローチ。
性的指向や性自認に関することはもちろん、その他の困りごとなどを含めて、クライエントが必要としていることに焦点をあて、包括的に支援していく。
「ラップアラウンド・サポート」では、例えば次のような相談内容を、クライエントといっしょに会話をしたり考えたりすることを想定。
「LGBTQ+ のことを授業で習って、もしかしたら自分もそうかもなって思うんだけど、どうやったらわかるんだろう。誰かいっしょに考えてくれないかなぁ。」
「制服のスカートが、もう我慢できないぐらい嫌!でも親も先生もあんまりわかってくれないし、どうしよう。」
「家の中と外では使ってる言語も文化も違う。自分のこと、どうやって家族に話したらいいのかな。」
「性のあり方自体には困ってないんだけど、大学の学費と生活費のためのバイトがとにかくしんどい。もう大学辞めちゃおうかな。」
「初めてできた恋人の束縛キツすぎるから、もう別れたいのに、別れるならみんなにバラすよって言われてて、しんどい。誰にも相談できない…。」
「最近気分が沈みがちだけど、なんでかは分かりません。それについて考えようとすると頭がごちゃごちゃします。誰かと話してみたらいいのかな?」
「同じクラスの人に片想いしてるんだけど、誰にもカミングアウトしてないし、恋愛相談もできない。好きな人のこと、聞いてほしいのに。」
LGBTQ+の方が相談支援を必要とする際、支援する側の理解が乏しい場合に「不適切な対応をされてしまうのではないか」「この人に話しても分かってもらえないのではないか」という心配から、支援に繋がることを敬遠したり、支援に繋がることが遅れてしまうことも。
「ラップアラウンド・サポート」では、LGBTQ+の子どもやユース(及び大人)への相談支援経験や、LGBTQ+に関する研修講師経験のあるスタッフが対応する。
また、クライエントが希望する場合は、クライエントがこれまで関わりのあった人たちや、これから新しく関わる人たちと積極的に連携・協働することもできる。
LGBTQ+のクライエントの想いを第一に考え、自ら選択し決定できるよう相談支援するプログラムを、この機会にぜひチェックしてみては。
ラップアラウンド・サポート
住所/東京都新宿区新宿1-2-9 JF新宿御苑ビル2階
費用/無料
利用時間/初回は最長90分まで。2回目以降は最長50分まで
最終受付/初回は17:00。2回目以降は17:30
利用方法/
(1)事前に予約して利用
「プライドハウス東京レガシー」の開館日(金・土・日・月・火、13:00〜19:00)に来場した際、もしくは、Eメール(care@pridehouse.jp)にて予約可
(2)当日に来館して利用
予約状況などに応じて可能な限り対応